竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

山小屋に終生の友雪月夜 たけし

2022-01-24 | 今日の季語で一句


山小屋に終生の友雪月夜 たけし

20代前半まではよく山を歩いた
とぃのは中級程度の登山も経験した
尾瀬の山小屋で出会ったAは
生涯の友となり50年後の現在も
親しく交流がある
あの時の雪月夜は忘れられない
(小林たけし)


冬(晩冬)・天文
【雪】 ゆき
◇「小雪」 ◇「深雪」(みゆき) ◇「六花」(むつのはな) ◇「雪の花」 ◇「粉雪」 ◇「積雪」 ◇「根雪」 ◇「細雪」(ささめゆき) ◇「小米雪」(こごめゆき) ◇「雪月夜」 ◇「雪景色」 ◇「暮雪」(ぼせつ) ◇「飛雪」(ひせつ) ◇「雪明り」
月・花とともに日本の三大季語の一つ。古くから冬を代表する伝統的な美として意識され続けている。したがって雪に関わる言葉は沢山生まれ、雪の結晶の形から雪の質、その降りかた、暮しの中での雪等々、枚挙に遑がないほどである。詠み手の思いや感じ取り方を生かした季語の選定に心がけたい。

例句 作者

鯉食うて雪の深さに居坐れり 小島千架子
匂ひして雪が来るなと思ひけり 能村登四郎
雪尖るレイテに果てし兵の墓 品川鈴子
大雪を連れて父の忌来たりけり 勝又星津女
雪はげし灯して碧きなまこ切る 吉野義子
ゆきふるといひしばかりの人しづか 室生犀星
まだ誰も入りてはをらぬ雪の寺 森田公司
いまだ生を知らず雪片耳に入り 伊藤白潮
酒のめばいとゞ寝られね夜の雪 芭蕉
人の世は淋しからむと雪降らす 片山由美子