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寒卵まさかと思う双子かな たけし
句意は平明、明瞭
何かしあわせ気分になる
こうした些事に感じる感性を失いたくないと思う
句としては双子を自分の子としても良いだろう
(小林たけし)
冬(晩冬)・生活・行事
【寒卵】 かんたまご
◇「寒玉子」
鶏が寒中に産んだ卵のこと。卵はもともと滋養に富んでいるが、特にこの時期のものが良いといわれている。
例句 作者
寒玉子一つ両手にうけしかな 久米三汀
寒卵薔薇色させる朝ありぬ 石田波郷
大つぶの寒卵おく襤褸の上 飯田蛇笏
寒卵二つ置きたり相寄らず 細見綾子
つつましく日を過しをり寒卵 森 澄雄
寒卵割る一瞬の音なりき 山口波津女
寒卵割れば直ちに自転かな 星野紗一
ぬく飯に落して円か寒玉子 高浜虚子
寒玉子一つ両手にうけしかな 久米三汀
寒卵薔薇色させる朝ありぬ 石田波郷
大つぶの寒卵おく襤褸の上 飯田蛇笏
寒卵二つ置きたり相寄らず 細見綾子
つつましく日を過しをり寒卵 森 澄雄
寒卵割る一瞬の音なりき 山口波津女
寒卵割れば直ちに自転かな 星野紗一
ぬく飯に落して円か寒玉子 高浜虚子