竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

冬日和すこぶる元気足の爪

2013-12-09 | 
冬日和すこぶる元気足の爪  丈子



冬の最中になんとも清しい晴れた日がある
師走の本来気忙しいはずなのだが
今の自分にはありがたい日差しを浴びることの方が尊い
といっても日当たりでしばらく前から気になっていた
足の爪を剪るくらいだが

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仲冬 冬半ば /冬最中

大雪から小寒の前日までをいう。
寒さが厳しくなり、霜も降り始める。

 
仲冬の水豊かなる池日ざし--  志田素琴 「山萩」


冬日和 仲冬 冬晴 冬麗

小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。
よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。

照や梅に椿に冬日和   鬼貫 「俳諧七車」
家一つ畠七枚冬日和  一茶 「亨和句帖」
冬晴の雲井はるかに田鶴まへり-- 杉田久女 「杉田久女句集」
冬晴や水上たかく又遠く  前田普羅 「飛騨紬」
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新しき家の芝貼る十二月

2013-12-08 | 
新しき家の芝貼る十二月




天気も気分も悪くない
少々の寒気は却って動きたくなるのはなんとも不思議
いずれ動けなくなる日の遠くないことへの抵抗か防衛か

街を彷徨する ウヲッチングする
徘徊とどこが違うのか

新築の家がある
庭で芝張りに一生懸命の若い家族がいた
十二月 季節には相応わないが

新築住宅 芝生の庭 子犬
自分も同じ 待ちきれなかった時代があった
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冬の海百年ごとの大欠伸

2013-12-07 | 
冬の海百年ごとの大欠伸



西表島の海底火山の大噴火
この火山は海底からは富士山をはるかに超える高さだという
地球のマグマは健在だ
まだまだ地球は若いのだろうか

人知文明の小さな工夫を
嘲るかのように
時に自然派メッセ0ジを放つ
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冬ざれや賑わう沼の小半時

2013-12-06 | 
冬ざれや賑わう沼の小半時  丈子



「冬ざれ」は会話で耳にしたことのない言葉だが
耳障りが良くなにか懐かしい響きがある
一度きのきいた句をモノにしたいと思っているが・・

小山の大沼には白鳥。鴨などが群れていることだろう
今年はまだ訪れていない

思い出しの一句

やはり臨場感に欠けるなー
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冬ざれ

草木が枯れはてて寂しい冬の風物のようす。また、そのような冬の季節。「―の野」

《季 冬》「―や小鳥のあさる韮畠(にらばたけ)/蕪村」
デジタル大辞泉

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線香のひとすじゆらぐ冬座敷

2013-12-05 | 
線香のひとすじゆらぐ冬座敷 丈子



合掌 線香をあげ 
般若心経を唱え終えると心は平穏

礼をして立ち上がれば
そこには線香のゆらぎだけ

朝の冬座敷
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霜降やなおざりの恩なお深し

2013-12-04 | 
霜降やなおざりの恩なお深し  丈子





少し季節を戻るような句で恐縮ですが
原句は「霜降やなおざりの恩そのままに」でした

句会では講師に「や切れ」がいけない
「なおざり」と「そのままに」」が重なってよくない
などと不評でした

私としては捨てきれない思い入れのある作品でしたので
産経新聞に投稿したところ
添削されて入選しました

「そのままに」が「なお深し」に修正されて
見違えるようになりました

納得したと同時に推敲の不十分なことに気づかされました
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悠然と黒猫の影冬日向

2013-12-01 | 
悠然と黒猫の影冬日向  丈子





12月に入るといよいよ今年も終わるのかと
所在無いながらも納得する

ひだまりが懐かしく暖かい
どの影も鮮やかにその形を表すが

黒猫の影はきわだって鮮やかに黒い
その影が悠然と動いている
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