■御嶽海大関に
新聞の一面に御嶽海の大関昇進伝達式の写真が載っている。
見た瞬間、最初に思ったこと。
いやあ、おかみさん綺麗な人。
黄色とも薄茶色ともいえるような色を基調にした着物、身のこなしも込みで、よく似合う。
まあ、素晴らしいこと。
着物や紋付がこういうときについてくるのも相撲の楽しみのひとつだなと思う。
紋付はあまり見てないけど、、、。
そして、その写真の下に出羽ノ海部屋と書いてある。
それを見た瞬間に思ったこと。
ああ、三重ノ海の部屋や。と。
僕、中学生のころ輪島という力士に夢中だった。
輪島が勝った後、よっしゃ、輪島勝ったぞと思いながら歯を磨いていたら、力が入りすぎて歯ブラシの柄が折れてしまったこともある。
もう、歯を磨いていて輪島のことを思うだけで、力が入って歯ブラシを折るくらい輪島に夢中だった。
それで、その当時、この力士は手ごわいぞと僕が思っていたのが三重ノ海。
もう、勝っても、負けても、気迫十分で来るから油断ができないといつも思っていた。
二代目若乃花は三重ノ海との相撲で立ち合い待ったした。つっかけて勢い余った三重ノ海は待ったした若乃花の肩をぐっとついたら若乃花はその場でしりもちをついてしまった。
尻もちをついた若乃花はむっとしていたけれど、あれは公平な目で見て、単に三重ノ海の気合が入りすぎていて、勢い余ったという感じなので、それで三重ノ海の印象がわるくなることはなかった。
むしろ、むっとした方の若乃花のほうが、あれでむっとするようでは、というような感じだった。
まあ、そういう印象をあたえてしまうほど三重ノ海という人は気迫のこもった人だった。
そして、待ったの後、2回目で立って、若乃花はもうしりもちをついた時点で集中力が切れていて、三重ノ海が勝ったと記憶している。
でも、大相撲の力士が気合とは何か 気迫とは何か というお手本を言葉ではなく身体で見せることは、とてもいいことのような気がする。
でも、御嶽海の伝達式の写真を見て、御嶽海について書かないのは 失礼かと思った。
しかし、僕、御嶽海の相撲あまり見ていない。
これは、いけないと思って、ユーチューブを開くと、2022年一月場所の御嶽海の全取り組みを連続再生できる動画があった。
相撲は、大体、一番10秒くらいで終わることが多いから、15番連続再生するのに3分ほどしかかからない。
御嶽海の相撲を連続再生して思ったこと。
下からあてがうことと、おっつけを基本にして、相手に体を密着させて攻めていくのがうまい。
逆に、体が相手に密着した攻めだから、ありていに言えばいまひとつ花がないというか地味に見えてしまう。
このあたりが、僕自身、御嶽海が強いことは知っていてもあまり、目に入らなかった理由なのかもしれない。
それで、なぜ、相手に体を密着させるのかと考えてみてみたら、御嶽海は、身体が大きい割に腕が短い。
だから、相手に圧力をかけようと思ったら、体を密着させておっつけを基本に攻めていくのが最も理にかなっていると気づいた。
逆に攻められると意外ともろいのも、腕が短いことと関係あると思う。
腕が長ければ、腕でたぐりながら、回り込んだり、引っ張り込んで、逆襲することができるけれど、腕が短いのでそれがなかなかできない。
だから、攻め込まれると案外もろいと思った。
しかし、攻めていく形が、より安定すれば、いろいろ幅もでてくると思う。
新聞には出羽ノ海部屋の先輩、三重ノ海の談話は載っていなかった。
ネットを探したら出ているはずと思って探したら出ていた。
こんな談話だ
“”「質、量も大切だが、稽古への考え方が大事。力を抜かず、気を抜かず、一日一日に集中してほしい。誰のためでもない、自分の人生。一生懸命やることだ」と(御嶽海に)一層の精進を求めた。“”と。
本当に、御嶽海には、頑張ってほしいと思う。
“”力を抜かず 気を抜かず一日一日集中してほしい。誰のためでもない自分の人生。一生懸命やることだ“”
という三重ノ海の談話を見た瞬間 いかにも気迫の人、三重ノ海と思うと同時に八王源先生のことを思い出した。
八王源先生と一緒に、テレビで相撲を見ていた時、テレビ画面に、三重ノ海のすがたが写った。それを見て八王源先生はこう言った。
「この男はね、(優勝回数とかそういうことやなくて)、もう横綱になっただけでオレは花を咲かせたと思っとるよ」と。
そのとき僕は、同時代の輪島や北の湖に比べて地味な存在だった、三重ノ海にぴったりの言葉と思って、感心して納得してしまった。
確かに、三重ノ海は遅咲きの横綱だったので、優勝回数は少ないけれど、公益財団法人になる前で一番大変な時に相撲協会の理事長にもなった。
そして、相撲協会を定年になっても、後輩力士の大関昇進にあたってコメントを求められる。
本当に、八王源先生の言っていたとおりだなあとしみじみと思い出す。
■ 彼女の生き方
中島みゆきさんの「彼女の生き方」をカラオケDAMの音源で歌い、ICレコーダーで簡易に録音したものをアップします。
聴いていただければ嬉しいです。
“”死んでいった男たち 呼んでるような気がする
生きているやつらの言うことなんか聞かないが“”
中学生 高校生の頃、中島みゆきさんの歌の中でこの歌が一番かっこいい歌と思っていました。
いまも、そうかもしれません。
↓↓中島みゆきさんの「彼女の生き方」をDAMの音源で歌いました。
新聞の一面に御嶽海の大関昇進伝達式の写真が載っている。
見た瞬間、最初に思ったこと。
いやあ、おかみさん綺麗な人。
黄色とも薄茶色ともいえるような色を基調にした着物、身のこなしも込みで、よく似合う。
まあ、素晴らしいこと。
着物や紋付がこういうときについてくるのも相撲の楽しみのひとつだなと思う。
紋付はあまり見てないけど、、、。
そして、その写真の下に出羽ノ海部屋と書いてある。
それを見た瞬間に思ったこと。
ああ、三重ノ海の部屋や。と。
僕、中学生のころ輪島という力士に夢中だった。
輪島が勝った後、よっしゃ、輪島勝ったぞと思いながら歯を磨いていたら、力が入りすぎて歯ブラシの柄が折れてしまったこともある。
もう、歯を磨いていて輪島のことを思うだけで、力が入って歯ブラシを折るくらい輪島に夢中だった。
それで、その当時、この力士は手ごわいぞと僕が思っていたのが三重ノ海。
もう、勝っても、負けても、気迫十分で来るから油断ができないといつも思っていた。
二代目若乃花は三重ノ海との相撲で立ち合い待ったした。つっかけて勢い余った三重ノ海は待ったした若乃花の肩をぐっとついたら若乃花はその場でしりもちをついてしまった。
尻もちをついた若乃花はむっとしていたけれど、あれは公平な目で見て、単に三重ノ海の気合が入りすぎていて、勢い余ったという感じなので、それで三重ノ海の印象がわるくなることはなかった。
むしろ、むっとした方の若乃花のほうが、あれでむっとするようでは、というような感じだった。
まあ、そういう印象をあたえてしまうほど三重ノ海という人は気迫のこもった人だった。
そして、待ったの後、2回目で立って、若乃花はもうしりもちをついた時点で集中力が切れていて、三重ノ海が勝ったと記憶している。
でも、大相撲の力士が気合とは何か 気迫とは何か というお手本を言葉ではなく身体で見せることは、とてもいいことのような気がする。
でも、御嶽海の伝達式の写真を見て、御嶽海について書かないのは 失礼かと思った。
しかし、僕、御嶽海の相撲あまり見ていない。
これは、いけないと思って、ユーチューブを開くと、2022年一月場所の御嶽海の全取り組みを連続再生できる動画があった。
相撲は、大体、一番10秒くらいで終わることが多いから、15番連続再生するのに3分ほどしかかからない。
御嶽海の相撲を連続再生して思ったこと。
下からあてがうことと、おっつけを基本にして、相手に体を密着させて攻めていくのがうまい。
逆に、体が相手に密着した攻めだから、ありていに言えばいまひとつ花がないというか地味に見えてしまう。
このあたりが、僕自身、御嶽海が強いことは知っていてもあまり、目に入らなかった理由なのかもしれない。
それで、なぜ、相手に体を密着させるのかと考えてみてみたら、御嶽海は、身体が大きい割に腕が短い。
だから、相手に圧力をかけようと思ったら、体を密着させておっつけを基本に攻めていくのが最も理にかなっていると気づいた。
逆に攻められると意外ともろいのも、腕が短いことと関係あると思う。
腕が長ければ、腕でたぐりながら、回り込んだり、引っ張り込んで、逆襲することができるけれど、腕が短いのでそれがなかなかできない。
だから、攻め込まれると案外もろいと思った。
しかし、攻めていく形が、より安定すれば、いろいろ幅もでてくると思う。
新聞には出羽ノ海部屋の先輩、三重ノ海の談話は載っていなかった。
ネットを探したら出ているはずと思って探したら出ていた。
こんな談話だ
“”「質、量も大切だが、稽古への考え方が大事。力を抜かず、気を抜かず、一日一日に集中してほしい。誰のためでもない、自分の人生。一生懸命やることだ」と(御嶽海に)一層の精進を求めた。“”と。
本当に、御嶽海には、頑張ってほしいと思う。
“”力を抜かず 気を抜かず一日一日集中してほしい。誰のためでもない自分の人生。一生懸命やることだ“”
という三重ノ海の談話を見た瞬間 いかにも気迫の人、三重ノ海と思うと同時に八王源先生のことを思い出した。
八王源先生と一緒に、テレビで相撲を見ていた時、テレビ画面に、三重ノ海のすがたが写った。それを見て八王源先生はこう言った。
「この男はね、(優勝回数とかそういうことやなくて)、もう横綱になっただけでオレは花を咲かせたと思っとるよ」と。
そのとき僕は、同時代の輪島や北の湖に比べて地味な存在だった、三重ノ海にぴったりの言葉と思って、感心して納得してしまった。
確かに、三重ノ海は遅咲きの横綱だったので、優勝回数は少ないけれど、公益財団法人になる前で一番大変な時に相撲協会の理事長にもなった。
そして、相撲協会を定年になっても、後輩力士の大関昇進にあたってコメントを求められる。
本当に、八王源先生の言っていたとおりだなあとしみじみと思い出す。
■ 彼女の生き方
中島みゆきさんの「彼女の生き方」をカラオケDAMの音源で歌い、ICレコーダーで簡易に録音したものをアップします。
聴いていただければ嬉しいです。
“”死んでいった男たち 呼んでるような気がする
生きているやつらの言うことなんか聞かないが“”
中学生 高校生の頃、中島みゆきさんの歌の中でこの歌が一番かっこいい歌と思っていました。
いまも、そうかもしれません。
↓↓中島みゆきさんの「彼女の生き方」をDAMの音源で歌いました。