遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 30 国家

2015-01-25 15:07:50 | 日記
           国家(2013.2.23日作)



   国家とは何か 国民だ

   国民とは何か 個人だ

   個人とは何か 自分であり 他者だ

   個人を愛す事が 即ち 国を愛すという事だ

   -----

   国家とは何か その国の人々が依って起つべき風土に根差した文化だ

   文化 即ち 国家

   文化とは 競い合うべきものではなく

   尊重し合うべきものだ

   一つの国家 即ち 一つの文化

   一つの文化を失う事は

   世界の多様性を失う事だ

   世界の衰退は そこから始まる

   -----

   人が国家に何が出来るかを問う事ではなく

   国家が人のために何が出来るかを問う事だ

   国家とは人である

   その国に生きる者たちの幸福な命を保証するのが

   国家だ

   ーーーーー

   政治はイベント(行事)ではない 日常だ

   日常に密着してこそ 政治だ

   



       

遺す言葉 29 NHKに付いてのある会話

2015-01-18 15:35:42 | 日記
          NHKに付いてのある会話(2014.2.12日作)



   立春を過ぎた日の午後

   何気なく耳にした電車の中での

   品の良い 五十代も後半かと思われる

   男性二人の会話です

  「いや 最近のNHKの番組は あまり見てないんですよ

   昔は NHK一本やりだったんですがねえ」

  「大体 番組の質が全体的に落ちています

   民放各社の下らない番組と区別が付かないような

   番組作りが多くなっていますからねえ」

  「それに最近はやたらにドラマが多いと思いませんか

   満足に演技も出来ないような連中の

   学芸会なみのドラマが実に多いですよねえ」

  「わたしはねえ 例の大河ドラマっていうやつですか

   あれが大嫌いでしてねえ まともに観た事など

   一度もないんですよ 毎回毎回 同じような意匠の造りで

   登場人物が年中 大声を張り上げ 眼をむいたりしていて

   それをわざわざ 大写しで映し出して見せているんですからねえ

   うんざりしてしまいますよ」

  「あれは演技なんてものじゃないですよね」

  「その上 最近はドキュメンタリー番組の中にまで

   下手な芝居を盛り込んだりしていて あれには閉口しますねえ

   NHKのドラマ好きも極まれりっていう観があります」

  「ドキュメンタリーはドキュメンタリーとして

   事実を正確に伝えてくれればいいんですよ それを

   下手な芝居なんか盛り込まれると 途端に

   事実が嘘っぽく見えて来てしまって 興醒めしてしまいますよ」

  「事実の重みというか そういうものが崩れてしまいますよね」

  「それから最近 やたらに番組の宣伝が多いですね

   民放なら無料なので コマーシャルも仕方がないか とも思いますが

   NHKに これでもかこれでもか って

   自分のところのコマーシャルを流されたんじゃ たまりませんよ 

   腹が立って来ます」

  「そうそう それが時にはニュース番組の中にまで入り込んで来て

   放送されるんですからねえ NHKの人間の見識を疑いますよ」

  「昔は番組の合間合間の短い時間にちょっとした 気の利いた

   映像とか音楽を流したりしていて ホット 気持ちの安らぐような時間が

   あったりしたものですが 今はどうです 下手なドラマや下らない番組の

   宣伝ばかりで イライラさせられますよ」

  「NHKの質自体が低下しているのではないですかねえ

   ニュースを読むアナウンサーにしても 

   昔とは質が違うような気がします」

  「例の会長の発言や経営委員会とやらの人間達の

   あの発言はどうです?」

  「あれには参りましたねえ あの人たちは

   NHKという存在を どんな風に考えているんですかねえ」

  「そもそも NHKというのは国民全体のものですよね

   それを忘れてもらって 経営に携わる者たちが

   自分勝手な行動や 発言をされたんじゃ国民は

   たまったものじゃありませんよ 外国の人々には

   この国の国民は これぐらいの見識 知性しか持っていないのか って

   軽蔑されますよね」

  「NHKのOBなんていう人間達は いったい この事態を

   どう思っているんですかねえ 自分達の出身母体の揺らぎへの

   危機意識 嫌悪感などというものは 無いんですかねえ

   さっぱり 声が聞こえて来ませんねえ」

  「大体 NHKに入って国民負担の受信料で

   アナウンサーの教育を受けながら ようやく一人前になったと思ったら

   今度は はい さよなら で自分だけ 高額の引き抜き料を手にして

   自由の利く他局へ移ってしまう人間が多いですからねえ」

  「国民はなんのために受信料を払っているのか分かりませんよね

   下らない番組ばかり見せられて その上

   高額の引き抜き料を手にするアナウンサーを養成するために

   毎年毎年 受信料を払っているようなものですから 

   国民こそ いい面の皮ですよ」

  「以前は 受信料を払う事にも それほど抵抗はなかったんですが

   最近は受信料を払うのがバカらしく思えて来て 払う金が

   惜しい気がします」

  「民放なら多少のバカをやっていても 

   自分たちには関係ない と思っているんですが

   皆様のNHKでは そんな訳にもゆきませんよね」

  「国民全体の下に成り立っているNHKなら それこそ

   NHK自身が口にしている 皆様のNHKらしく 

   もっと品性を持って 外国に出しても恥ずかしくないような

   番組作りや言動をして貰いたいものです

   民放との視聴率争いにうつつをぬかして

   下らない番組作りをしているような場合じゃないですよ」

  「まったくです」

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   この時 電車は終着駅に着いて 二人の紳士は電車を降りて行った   

   


   

  

      

遺す言葉 28 支える者たち--大相撲と政治

2015-01-11 13:30:25 | 日記
          支える者たち--大相撲と政治(2010.8.5日作)



   大相撲は今場所も(2010.7月)

   モンゴル出身力士 白鵬の優勝で終わった

   この国の伝統を誇る大相撲の土台を支えるべき

   この国出身の力士たちの優勝がなくなって

   何場所になるのか

   相撲界に於ける最高の地位 横綱

   その綱を締める力士もまた 何年来 出ていない

   いったい 相撲界に何が起きているのか

   この国の伝統に生き この国の伝統を背負う 今の若者たちには

   この事態が悔しくないのか 情けなくないのか 同じ土俵に立つ者同士

   負ける事への屈辱感 恥はないのか 覇気もなく 意欲もなく

   負け相撲を淡々とこなす この国出身の力士たち

   かつての土俵を賑わせた 先輩力士たちの迫力 気迫 闘志を いったい

   今の相撲界に生きる若者たちは 何処へ忘れて来てしまったのか

   かつてはこの国も貧しくて 世界の一流国に肩を並べるために

   人々が懸命に生きて来た 今 その熱気は少なくとも

   多少なりとも 世界の一流国に肩を並べて来たこの国には ない

   政治も社会も かつての人々が懸命に追い求め 手にして来た成果をむさぼり

   それに満足するのみで 未来を見据える視線も気力も

   なくしてしまっている 今を生きるこの国の無気力 覇気のなさ

   政治 経済 実業の世界でも かつては貧しかった国々

   他国の追い上げに怯え あたふたしている 貧しさから這い上がるための

   あの熱気 意欲 活力 今はすべてが 後を追い掛けて来る国々の人々の中に

   移行してしまっている 豊かさに慣れ親しんで 豊かさの中に安住し

   衰退してゆく国家 この国 相撲界に於いてもその図式が 今

   明白に現れている あえて 苦しみを求める事はなく

   適度に生きる事が 今は可能なこの国 いったい この国に必要なものは何か?

   やがて衰退し 老いさらばえて 適度に生きる事も叶わぬ時代が

   いつか 必ずやって来る すでに その兆候は見えている その時

   この国はどうなるのか 相撲の世界では 幸い 今

   モンゴル国出身力士 横綱 白鵬が かつての

   この国の代表的力士たちを彷彿させる言動を見せ始めている

   外国出身力士に この国の伝統を託さなければならない事態は

   この国に生まれ この国の相撲に親しんだ者たちには

   寂しい限りに違いない事実だが それでも この国の伝統に沿い

   この国の伝統にふさわしい品格 実力を備えた力士がいるという事は

   一つの救いに違いない 今 この時代 すべての 事柄が

   瞬時に世界を駆け巡る もはや この国一国にこだわり そこに拘泥し

   凝り固まるのは 愚かな事に違いない 世界を受け入れ

   その中で この国が持つ伝統 良き習慣 美徳を磨き上げてゆく

   世界の何処の国の者であれ この国の伝統を受け入れて その伝統に沿い

   生きる----- その道を選んだ者たちには 何処の国の者であれ

   門戸を開き その者たちを育て その者たちと共に発展してゆく

   何処の国もが持つ その国特有の文化 伝統 良き習慣

   それらは何処の国に於いても いつの時代に於いても

   守られなければならないものであり その国一国にこだわる事はない

   その国独自の文化 伝統 良き習慣 そこに手を差し延べる者たちは

   互いに受け入れ 共に生きてゆく

   この惑星 地球の上の各地に存在する様々な

   彩り豊かな文化を保つためには それが 最善の方法に違いない

   有効な手段に違いない 未来を見据える事も出来ない 希望を語る事も出来ない

   この国の政治家たち 勝負への意欲も意地もなくした 無気力相撲の力士たち

   そんな哀れな者たちに この国の未来 伝統を託していて いいはずがない

   幸い 相撲界には 外国出身力士でありながら かつての

   この国の偉大な力士たちを彷彿させる 横綱 白鵬という存在がいる

   しかし 今 この国を治める政治の世界には

   自己の名誉 名声 利得だけをしか考える事の出来ない

   雑兵政治家だけが跋扈(ばっこ)していて この国を支えるだけの存在は いない

   相撲の世界に於ける

   白鵬はいない

    

   

   

   

       

   

   

     

遺す言葉 27 さあ 始めよう

2015-01-04 16:29:29 | 日記
          さあ 始めよう(2014.12.20日作)



   さあ 始めよう

   今日から出発だ

   喜び 哀しみ 苦悩に愉悦

   時は刻々 過ぎてゆく

   留まるものは何もない

   歓喜の今 苦悩の今 悲哀の今 悦楽の今

   夜が来て 朝が明ければ

   すべては過去のもの

   さあ 未来を見つめ 明日を見つめて

   今日からまた 新たな出発だ

   昨日の続き

   昨日の囚われ人では

   何も出来ない

   夜明けの光に染められた

   今日という日の画布は真っ白

   白い布 白い紙に

   今日という日の絵を描いて

   今日という日の文字を綴るのだ

   さあ 始めよう

   今日から出発だ

   新たな生の旅立ちだ