遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 166 力 及び 目指すもの

2017-11-26 12:12:45 | 日記

          力 及び 目指すもの(2016.12.10日作)

 

          力

 

   力に基ずく融和は

   息苦しさと 緊張を生む

   息苦しさ 緊張からの逃避は

   生物すべてに備わる本能

   自然的行為

   融和の距離は 息苦しさ 緊張に比例して

   遠くなる

   力は無用 信頼 心情に基ずく融和は

   自ずと寄り添い 引き付け合う

   融和の距離は 計らずとも近くなる

   虚心坦懐

   引き付け合う力に飾りは無用

   飾りは風雨の中で 流され はがれ落ちる

   強圧 無圧 心に働く力は

   それぞれに反して働く

 

 

          目指すもの(2016.12.16日作)

 

   ナンバーワンを目指せば

   すべてが尖(とが)り

   歪(ゆが)みが生まれる

   無理が生まれる

   ナンバーワンより

   オンリーワンを目指す

   自身の個性に従い 堅固な

   独自の世界を進めば

   苦労はあっても

   無理はない

   


遺す言葉  165 後の世を 及び 流れ星

2017-11-19 12:28:40 | 日記

          後の世を(2017.10.23日作)

 

   人が生きるという事は

   種を蒔く事

   人はみな 死に赴く存在

   しかし その死は

   人の生を無駄にするものではない

   人は日々

   生きるという行為の中で

   種を蒔いている

   良い種 悪い種

   人の死後 その種は

   人の心の中で芽を出すだろう

   それは やがて大きくなり

   それぞれの果実に結実する

   人の命はそうして

   後の世を生きている

 

 

          流れ星(2017.11.2日作)

 

   人は流れ星

   闇から生まれ来て

   闇の中へ消えてゆく

   人生は

   束の間放つ 光りの帯

   それが人生なら

   人はせめて

   この世を流れてゆく

   僅かな瞬間 この時間の中で

   精一杯 唯一

   自身の光りを放って

   消えてゆこうではないか

   


遺す言葉  164 雑感四題 文化の上下ほか

2017-11-12 13:19:21 | 日記

          雑感四題 文化の上下ほか(2017.11.3日作)

 

   力は人を威圧する事は出来ても

   納得させる事は出来ない

   力は反抗への種を蒔く

   心は威圧する事は出来なくても

   融和する事は出来る

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   神のために人の命を犠牲にするな

   神よりも人の命は尊い

   -----

   表現の自由によって

   他者への誹謗中傷は許されない

   表現の自由の根底にあるものは

   人の心

   非もない人の心を傷付け

   傷め付ける言葉は

   表現の自由のうちには入らない

   言葉による暴力以外の何ものでもない

   心を無視した自由は自由ではない

   横暴だ

   -----

   自分達が持つ価値判断が

   絶対唯一のものだとは思わぬがよい

   地球上には様々な国 地域があり

   それぞれに それぞれの文化

   生活習慣を持っている

   その文化 生活習慣を否定し

   葬り去る事は

   その文化 生活習慣を生きる人々が

   望まぬものである限り

   誰にも許される事ではない

   人の心 人の尊厳 それを傷付け

   傷め付けるものでない限り

   どの文化にも

   上下はない 平等だ

   

   

   


遺す言葉  163 人生の豊かさ 貧しさ

2017-11-05 12:29:47 | 日記

           人生の豊かさ 貧しさ(2017.9.23日作)

 

   一人の人間が生きた

   人生の価値 豊かさ 貧しさ は 

   若い時代の成功 不成功で

   決まるものでは ない

   種々 様々 人の世を生きた 末の

   同じ条件 同じ環境 となる

   終章の時 人生の終わり

   その時を 迎えた 折り

   その人が持つ 人間性

   蓄積された

   知見 人格 によって 評価され

   決まるもの

   若い時代に 名を馳せ 

   一世を 風靡しながら 

   老いゆく時の中 終章と共に

   しぼんでゆく 花

   若い時には 無名の野に埋もれ

   芽吹きを見る事のなかった人の

   老いゆく時の中 終章と共に

   見事に咲かせる 花

   人の一生 人の生きた価値は

   終章の今を生きる その人が

   過ぎ来し時の中 何を 得

   何を 糧として 自身の

   知見 人格 人間性 を

   練り上げ 磨き上げ 今 という時

   終章を迎えた 時の中で 心豊かに

   より良い時間 今を 生きているかによって

   評価され 決まるもの

   人の一生 人生の終末

   総括は

     終わり良ければ

        総て良し