遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 78 

2015-12-27 16:11:55 | 日記

   スケッチ 冬三題 (2014.12 10日作)

 

        雨

   煙りのような 雨が降る

   街灯の 白い明かりが 濡れている

   街路樹が 葉を落とし

   枯れ木の姿で 濡れている

   スクランブルの交差点

   行き交う人の背中に

   師走の街が 暮れてゆく

 

       雪

   もの みな すべてが眠りに就いた

   夜の静寂(しじま)に 雪が降る

   街並みが 雪の中に

   溶けてゆく

 

       冬里

   冬里は 小さき谷に 家五軒

   

   

 

      

 

   

 

   

    


遺す言葉 77 (演歌) 未練 恋唄 夜の街

2015-12-20 15:35:04 | 日記

          (演歌) 未練 恋唄 夜の街(2015.12.15日作)

 

   燃えて火となる この恋が

   しょせん叶わぬ 恋ならば

   命までせもの 夢さえ捨てた

   月もわびしい 夜の街

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   一人呑む酒 火の酒が

   恋の未練を また責める

   思い切れない 心の中を

   誰が知るやら 知らぬやら

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   遠い灯りに 背を向けて

   影もわびしい 路地裏辺り

   風よ吹くなよ 辛いじゃないか

   恋に身をやく この俺にゃ

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   流れ果てない このさだめ

   明日はいずこの 恋ねぐら

   胸の思いが ただ燃えて

   音泣きする 夜ばかり

 

 

 


遺す言葉 76 演歌

2015-12-13 15:11:18 | 日記

          演歌(2015.10.15日作)

 

   テレビの画面では 和服姿の

   女性歌手が 演歌を唄っている

   愛と別れの切ない歌

   好きで別れた二人 なのか

   男か女 心変わりが あったのか ?

   体の芯から絞り出すように唄う歌には

   歌い手自身の 人生が

   塗り込められてでもいるのだろうか ?

   大きく映し出される 顔の

   その眼の中には

   涙の色がある

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   男と女の恋模様

   はたまた 望郷の 思いなど

   切々と唄う 演歌

   その歌の心は

   この国の風土が経て来た

   長い歳月の中で 育み

   育てて来たものなのか

   アフリカ系アメリカ人達が生み出した あの

   ブルースのように・・・・・・

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   かつては貧しく

   人が生きるのにも困難を極めた この国が

   経て来た 幾つもの時代

   その中から生まれて来た 演歌

   その歌はこれからも なお

   幾つもの時代を越え 移り行く時の中で

   あのブルースのように

   和製ブルースとして

   歌い継がれてゆくものなのか あるいは

   古い殻が常に 脱ぎ捨てられ

   忘れ去られてゆくように やがては

   人の記憶の中からも 消えて行く ものなのか 

   変わり逝くもの 変わらぬもの

   人の心の奥底 深淵に眠る

   本質は ?

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   それに付けても演歌には

   人の世を生きた人の 歳月 その重みが

   それを唄う 歌い手にも必要だ

   若者の 輝く若さに演歌は

   似合わない

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   テレビの画面が映し出す 和服姿の

   女性歌手の 涙

   それも歌の終わりと共に 消えて

   歌い手は 笑顔で

   舞台の袖に消えてゆく

   画面では 新たな世界

   若者の輝く若さに溢れた

   歌の世界が展開されてゆく

   

   

   


遺す言葉 75 漁師の言葉 ・ 極楽

2015-12-06 16:13:37 | 日記

          漁師の言葉(2015.8.21日作)

               (朝日新聞紙面による)

 

   シェフ三国清三さんの父の言葉

  「波に直覚にぶつかっていけ」

   小さな船で漁に出る時 海が時化 高波が押し寄せて来る

   そんな時 清三少年の父は 恐怖に怯える少年に指示をしたという

   船を横に向けたら 波に呑み込まれしはまう

   三国シェフは この言葉を

   人生のあらゆる場面に通じる言葉だ と書いている

 

 

          極楽(2015.8.6日作)

 

   極楽とは 

   あの世にあるものではない

   この世にあるもの

   煩悩を捨て去れば 即ち

   この世は極楽

   人間を地獄に陥れるものは 煩悩

   煩悩がすべての災いの因となる

   禅家の言葉

  「生きながら 死人となりて なり果てて

   思いのままにする業ぞよき」