遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉(525) 小説 <青い館>の女(14) 他 雑感五題

2024-11-24 12:23:32 | 小説
              雑感五題(2023~2024年)


 1  人の心は水面に映る
   月の様にありたい
   水面に映る月は 波に揺れ
   縦横無尽に形を変える それでも
   月は 月として その存在を
   少しも失くしてない
   月は月として 常にそこにある

 2 「一念起これば魔界に落ちる」
   固定観念で物を見るーー
   真の姿が見えて来ない
   無の心 真っ新(さら)な心
   その心で見る時 初めて
   物事の真実 
   その姿が見えて来る
 
 3  主義が何んであろうと構わない だが 
   個人が個人として生きられない世の中  
   そんな世界は異常だ
   個人 一人一人の存在は
   世界を包む

 4  人間は自由な存在
   その自由は
   野放図な自由ではない 
   他者の存在に束縛される
   他者の存在を束縛する自由は
   自身の自由も束縛される
   人は人としての輪
   人と人との関係の中でしか
   生きられない

 5  人の世は
   束の間の夢 幻
   現実はただ 今
   此処に在るだけ




               ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




               <青い館>の女(14)




 
 わたしが妻と出会ったのは、長野県にあるわたしの実家から左程遠くないスキー場での事であった。
 当時、上京していたわたしは、逼迫した生活の中で大学に通っていた。
 彼女と同じ大学ではなかったが、冬の間、雪国に育った者の特権を活かして彼女のスキー指導をする事になった。
 わたしが三年の時で、妻はその冬、五、六人の男子学生と三人か四人の女子学生と一緒に来ていた。
 無論、彼女は其処でも女王の様に振舞っていた。
 女子学生には金銭面で、男子学生には金銭面は無論の事、その美貌に依って。
 わたしもまた、その美貌と金銭面に魅了された一人だった。
 眼を見張る美貌、今では肥満度を増したその容姿の中に昔の面影を見る程度になっていたが、当時の妻にはその言葉が最も相応しかった。
 すれ違って彼女を振り返らない男性はまず居なかった。
 目鼻立ちの明確な、何処か日本人離れのした輪郭の中に純日本的な柔らかさが備わっていて、思わず人を振り返えらせるだけの美貌が形造られていた。
 初めて彼女を見た時、わたしは息を呑んだ事を今でもはっきりと覚えている。
 同時に自身の容姿への劣等感で顔を赤くしていた。
 妻はそれを見ていた。
 一体、妻は何故、数多く居る取り巻きの中からそんなわたしを選んでいたのだろう ?
 確かに当時のわたしは、卑屈とも言える程に彼女に傅(かしず)いていた。
 彼女の住む世界がわたしの眼には、別世界の様に見えていたものだった。
 彼女がわたしの住む東京の下宿の近くにある<スーパーマキモト>の娘である事はすぐに知れた。
 学生の身でありながら、最新型のベンツを乗り廻している事も取り巻き達の会話から知れた。
 一方、わたしの家は、山間の小さな村で季節の移り変わりと共に、自然に寄り添って生きている様な質素な家庭だった。
 わたしが東京へ出てからも、思い出として浮かんで来るのは何時も土まみれになって働いていた、今はこの世には居ない父母の姿と共に五人の兄姉が一塊になって寝起きしていた、茅葺屋根の古い佇まいの家だった。
 そこから兄や姉達は高校へ進学する事も無く、家を継いだ長兄を残してそれぞれが都会へ出て行った。
 一番下のわたしだけが、四人兄姉の援助を受けて高校への進学が出来た。
 大学へは自らの希望と努力で進学した。
 費用は総て、兄姉達からの借用という形を取っていた。
 その頃のわたしは多分、飢えた犬の様に浅ましかったに違いない。
 豊かな餌に有り付く為に尻尾を振って擦り寄って行く浅ましさ。
 今でもわたしは、やがて妻になる女に腰を低くして機嫌を取っていた当時の自分を、何かの折りにふと思い出して激しい嫌悪の感情と羞恥の心に捉われる。 
 勝手知ったスキー場でわたしは、他の取り巻き達の誰よりも得意になって彼女の為に働いていたのだ。
 妻はそれが総てでわたしと結婚したのだろうか ?
 いや、そんな事は無い。
 自尊心から、そう答えたい。
 それが総てで妻はわたしと結婚した訳では無いのだ !
 当時、わたしはスキーの技術に於いて中学生時代から、大学生にも引けを取らないと言われていた。
 事実、わたしはいろいろな競技会に出ては常に人目を引く成績を残していて、各方面からも注目されていた。
 大学進学に当たっては、スキーに依る特待生という話しもあったが、諸々の事情が絡んで不可能になっていた。
 それと共に大学へ進んでからのわたしは、次第に競技からも遠ざかり、日々の生活に追われるままにアルバイトの中でのみ、その技術を活かす様になっていた。
 わたしの滑りはそれでもなお、健在だった。
 たまたま、スキー場で知り合った妻がわたしの滑りに魅せられて、わたしがアルバイトの学生指導員だと知ると、
「来年もこのスキー場に居る ?」
 と聞いた。
 スキーの季節も終わる頃だった。
 わたしはだが、その日暮らしの生活の中で即答出来なかった。
 卒業を控えて就職活動もしなければならなかった。
「ちょっと、分かりません。来年は就職活動もあるんで」
 わたしは答えた。
「どんなお仕事をするの ?」
 彼女は言った。
「まだ、何も決まって無いんで、いろいろ当たってみてから決めようと思ってます」
 わたしは言った。
「そうなの。もし、うちの仕事でも良かったら、父に聞いてみて上げるわよ」
 彼女は軽い口調の何気ない様子で言った。 
 わたしが下宿近くのマキモトを利用している事は彼女も知っていた。
 その時わたしは、そんな言葉も軽い印象の口調と共に単なる社交辞令の様に受け取って、さして気にも留めないままでいた。
 その言葉がわたしの心の中で重みを持つ様になったのは、スキー場の季節も終わって彼女に会えなくなってからだった。
 類い稀な美貌を誇る「牧本由美子」の姿がわたしの脳裡から消えなくなっていた。
 しばしばわたしは、街中(まちなか)の人込みに後ろ姿の似た人を見ては後を追掛けた。
 新しい学年を迎えて学生生活も残り少なくなると急に、その生活の終わりと共に牧本由美子に会う機会も失われてしまうのかという思いに捉われて、居た堪れない焦燥感に捉われた。
 就職してしまえば、スキー場でのアルバイトも出来なくなるだろう。
 だからと言って、直接、彼女に自分の思いを打ち明ける勇気など無論、湧いて来なかった。
 彼女とわたしとの間には、余りに大きな生活環境の相違があった。
 わたしに取って彼女の生活は高嶺の花の生活と言えた。
 それでもなお、わたしの彼女に対する思いは収まる事が無かった。
 日を増す毎に彼女とスキー場で一緒に過ごした日々の記憶が大きく甦って来てわたしを苦しめた。




               ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




                takeziisan様


                ちょっと寒くなりました
               早いものです 暑い暑いとこぼしていた日々が昨日の様な感じの中
               早 師走も間近 少しずつ寒さが身に沁みて来る様な季節に
               なってしまいました
                並木の紅葉 今年も色付きましたね
               こちらではまだ 紅葉らしい紅葉は見られません
               シャコバサボテンもまだです
                野菜の生育 それなりに農家の方々の手間も大変なんだなあと
               教えられます でも こうして画面を拝見しますと
               なんとなく 羨ましい景色に見えて来ます
               今年の野菜の値段の高さ 驚きと共に野菜を多く使用する身に取っては
               大変な負担感を覚えます
               その点でも このような画を拝見しますと羨ましさを覚えます
               何より その新鮮さは最大の魅力ではないでしょうか
               以前にも書きましたが 本当の豊かさとは何か
               つくづく考えさせられます
               総てが自分の思いのまま実践 実行出来る
               この農業という職業の素晴らしさ これ程 魅力的な仕事は 
               そう多くは無いのではないでしょうか
               改めて考えたりしています
               農業 とても魅力的な仕事だと思います
                奥様 リハビリ お二人揃っていればこその幸せ
               どうか お大事になさって下さい
                有難う御座いました






            






















 
 
 
 



































   
   
    



遺す言葉(524) 小説 <青い館>の女(13) 他 それが人生

2024-11-17 11:56:31 | 小説
             それが人生(2024.10.8日作)


 

 一般的俗説 世俗の論
 信用しない
 わたしの信じるもの
 わたし自身の生きた歳月
 八十六年余の年月 その中で得た
 経験に基づく知識
 それのみ
 八十六年余の歳月
 自身に向き合い 自身を見詰め 
 真摯に生きて来た 結果
 必ずしも 望んだ人生
 理想の人生 夢見た人生 とは
 成り得なかった
 後悔と迷い 苦しみのみ多い人生
 それでも
 自身を否定する事は無い
 苦難は多く 喜び少ない人生
 その中で残された歳月 あと幾年月
 最早 得られる物は少なく
 失われ行く物のみ多い年月
 自身の出来る事 ただ
 精一杯生きる これまで 今日まで
 精一杯生きて来て 今また
 精一杯 自身を生きて行く
 世俗的一般論 俗説 風説に
 惑わされない わたしを生きる
 わたしの人生 わたしの歳月
 その中で得た経験 知識 
 唯一 自身の生きる糧として
 これからも
 人が人として歩むべき真実の道
 その道を誠実 真摯に歩み
 生きて行く
 喜びは風の如くに飛び去り 残される物は
 雪の如くに降り積もる哀しみ
 それが人生




              ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




              
            
               <青い館>の女(13)





「加奈子って子は居るかなあ」
 薄暗い照明の中でソファーに腰を落ち着け、あからさまに顔を見られる事からの解放感に安堵しながらわたしは加奈子の名前を言っていた。
 無論、他のホステスの顔も名前も知らない事情もあったが、ほとんど、無意識的にとは言え加奈子の存在無くしてこの店に再び入る事などあり得なかった。
 ただ単なるホステスとの遊びなど、わたしは望んでいなかった。
「はい、加奈子さんですね。少々、お待ち下さい」
 ボーイが去ると加奈子は待つ間もなく姿を見せた。
 この前と同じ様な衣装で同じバッグを手にしていた。
 傍へ来ると丁寧にお辞儀をして、
「入らっしゃいませぇ」
 と言った。
「今晩わ」
 わたしは立っている加奈子を見上げて言った。
「失礼しますぅ」
 加奈子はやはりこの前と同じ様にわたしに身体を擦り付けて座席に着いた。
 既に知り尽くしている若さに満ちたその肉体の感触がわたしを親しみの感情へと誘う。
 加奈子はテーブルの下の棚に小さなバッグを置くと、わたしに向き直って、
「指名して戴いて有難う御座いますぅ」
 と言って、小さく頭を下げた。
「名刺を貰って置いたからね」
 わたしは言った。
「でもぉ、なかなか来てくれない人が多いからぁ」
 加奈子は言った。
「わたしも来ないと思った ?」
 わたしは年甲斐も無く再び、 如何わしい店へ足を運んだ事のバツの悪さを覆い隠す様に加奈子の肉体を抱き寄せて言った。
「そうじゃないけどぉ、やっぱりぃ」
 加奈子は歯切れ悪く言葉を濁して言った。
「この柔らかさと君の優しさが恋しくなって、また来る気になったんだ」
 自分の心の裡のモヤモヤした感情を一気に振り払う様にわたしは、加奈子の肉体を抱き締めて言った。
「お仕事、お忙しいんですかぁ」
 加奈子はわたしに身を任せたまま言った。
「まあ、いろいろあってね」
 日常へ引き戻される事を拒否する様にわたしは言葉を濁して言って、加奈子の口元に顔を寄せその唇を塞いだ。
 加奈子は拒まなかった。
 自らわたしの口元に顔を押し付けて来た。
 身体と口を寄せ合ったままの長いひと時が過ぎて身体を離すと加奈子は、
「またぁ、あっちの部屋へ行って貰えますかぁ」
 と聞いた。
 わたしに異存は無かった。
 無意識的とは言え、それを求めて此処へ来たのだ。
 それからの時間はわたしに取って、満足のゆく時間と言えた。
 わたしの不調は相変わらずだったが、加奈子の優しさと労わりに満ちた心遣いは相変わらずだった。
「実は、体の調子が悪くて駄目なんだ。医者に止められている。だから、この柔らかい肌に触れさせて貰えればそれだけでいいんだ」
 わたしは初めて真実を口にする。
 加奈子は軽い驚きの表情を見せてわたしを見たが、
「何処か、悪いんですかぁ」
 と聞いた。
「うん、ちょっとね」
 わたしは曖昧に言って、それが大した事では無いという様に再び加奈子の肉体に触れてゆく。
 加奈子はやはり、厭がる素振りも見せずにわたしの口にその口を押し付けて来る。
 ひと時のそんな行為の後で疲れ果てた様に裸体を投げ出している加奈子にわたしは言った。
「こんな事をしていて、厭じゃないのかい ?」
「こんな事って ?」
 加奈子は言葉の意味が分からない様にわたしを見詰めて問い返した。
「わたしが駄目で、君が触られている事が」
 加奈子はそれで言葉の意味を理解したらしく、
「そんな事ないですよぉ。これでぇ、お金を戴いてるんですからぁ」
 と、言って屈託のない表情を見せた。
 その明るい、屈託の無さが思い掛けなくわたしにふと過去の苦い出来事を思い出させた。
 わたしが体調の不良を意識し始めた頃の事だった。
 これまでの習慣が抜け切れなくて地方へ出た折り、何時もの様に馴染みのバーへ足を運び、そこの女と一夜を共にした。
 その時初めてわたしは今の自分に出会っていた。
 混乱、狼狽し、半ば呆然自失のうちに諦めて、
「疲れたろう」 
 と言った時、三十六歳の女は、
「別に」
 と冷ややかに言って、蔑む様にわたしから視線を逸らした。
 その夜、二人の間に通い合うものは再び生まれて来なかった。
 わたしは、
「いけねえ。思い出した事がある」
 と言って、急いで身支度をすると、まだ半裸のままでいる女をそこに残して部屋を出た。
 以来、絶えず意識される身体への不安と共に、その事への恐怖がわたしの心の裡に住み着く様になっていた。
 それらの事はわたしの体調不良を除いて妻の一切、知らない事であった。
 わたしと妻との間では、既に思い出す事も出来ない程の遠い昔にその事は絶えていた。
  妻は結婚当初から、その事には熱意が無かった。
 息子の孝臣を身籠るまではそれでも、どうにかわたしの接触を許していた。
 牧本家の一人娘の妻に取っては、最初に生まれた子供が男の子であった事は何よりだった。
 牧本家の跡継ぎが出来たのだ。 
 以来、妻は育児の忙しさなどを理由に何かとわたしを遠ざける様になっていた。
 資産家の一人娘として大切に育てられ、誰もが称賛せずには置かない美貌の持ち主としての高い矜持を持った妻は、初めからその事への関心は薄かった。
 それとなく匂わせるわたしの女性関係にも、蔑みの表情を見せるだけで、それ以上の感情は示さなかった。
 妻に取ってはわたしは、出会いの当初から見下した存在でしか無かったのだ。
 わたしだけでは無い、彼女に取っては総ての男性が彼女に傅(かしず)く存在でしか無いのだ。
 男の手に弄ばれ、至福の境地に至る事など、彼女には屈辱以外の何ものでも無い。
 妻は幼稚園から大学まで、一貫して私立の有名校に在籍した。
 そこでの彼女はその美貌の故に何時でも男子学生の中 の 女王だった。 
 



              ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




                takeziisan様



                 暑い 暑い と音を上げていたのが つい この間と
                思っていたのがもう「枯れ葉」の季節
                この季節が来る度に思い出される名曲ですが
                迫り来る寒さと共に 何時聴いても身に沁みる名曲です
                赤とんぼ 十数年前にはわが家の屋上にも時折り
                姿を見せたのですが 今は見られません
                トンボと言えば秋の黄色く稲の稔った田圃の上に群れを成して
                飛んでいた子供の頃を思い出します
                ヤンマ ヤンマ カエレ 稲ヤンマカエレ と 
                細い竹の先に糸を結び 囮のトンボを振り廻し 
                何匹も捕まえて数を競った事を思い出します
                それも今では遠い記憶で 懐かしさの中に思い出す事しか出来ません 
                時はただ夢の様に過ぎて逝きます 行く先々の果てが身近になるに従い
                季節の移ろいは日毎 速まる感じがします
                 サザンカ 栴檀 南天 柚子 懐かしいです
                栗 柿を交えて子供の頃のわが家に有ったものばかりです
                都会の屋根ばかりが眼に飛び込んで来る現在の環境の中
                しみじみ 恋しくなります(屋上に出ると東京スカイツリーを左に
                遠く彼方に富士山が小さく見えるのですが)ですから 普段 特殊な番組 
                二 三を除いてテレビは観ない中で自然を映した風景や「小さな旅」など 
                地方の地元に密着して生きる人々の生活を映した番組などはよく見ます
                それと共に 再び 昔の様な環境に戻りたいと思うのですが
                それも もう無理な事だと思っています
                その点、御当地にはまだ自然が残されていらっしゃる様で
                羨ましく思います
                こちらでは南天 シャコバサボテン 全く花芽が見られません 
                それだけ気温が違うという事でしょうか
                以前にも書きましたが この地方は温暖な地域でして
                皆 のほほんと育ってしまい偉い人が出ないのだ などと言われています 
                何時も 拙文にお眼をお通し戴き有難う御座います
                御礼 申し上げます  
                         
                



              


































         

遺す言葉(523) 小説 <青い館>の女(12) 他 騙されるな

2024-11-10 12:29:02 | 小説
             騙されるな(2024.10.27日作)


 
 一般市民 市井に生きる人々
 それぞれ自身の持ち場 
 生活環境 その中で
 妻や夫 子供達
 家族の生活 日々の小さな幸せ求め
 誠実 真摯に生きている
 ー 時には愚かな犯罪者も ー 
 誰に知られる事も無い
 世の中 社会の表に出る事も無い
 それでも 市井に生きる人々 一般市民は
 世の中 社会の礎 その役目を担い
 日々 黙々と 社会の一員 構成員として
 誠実 真摯に生きている  大言壮語
 声高に叫ぶ事も無い
 声高 叫ぶ
 浮かび 見えて来るのは
 政治家 政治に生きる人間達 その姿
 明るい未来 明るい社会
 その創造を豪語する 政治家達 実態は
 彼等の為す事 あらゆる事柄 大半 大方が
 陰の方角 悪い方へ 悪い方へ と進んで行く
 明るい未来 明るい社会 その道の
 なんと遠く 細い事か !
 明るい未来 開かれた社会 平和な国家
 政治家達の口癖 寝言が如きもの 
 その裏側 真実 
 見えない所に眼を向ける時 
 見えて来るものは
 ただ ただ 彼等の 自己顕示 権力 名誉 
 その欲望のみ
 自己顕示 権力 名誉 その為なら
 殺人さえも厭わない
 隠れた悪事 見えない汚職 なり振り構わず 突き動かされる 
 その事例 数知れず 政治家達
 真の姿は其処に有る
 国民 国家の代表 空虚な戯れ言
 騙されるな !
 大言壮語 中味は空っぽ 虚偽 虚言
 騙されるな !
 人が生きるこの世界
 真に尊く 美しいもの その姿は
 日々 黙々 真摯に 自身の持ち場を生きる
 名も無き一般市民 市井の人々
 その人々の 誠実 謙虚に生きる その姿に こそ
 人が生きる この世の真実 美しさがある
 虚偽 虚飾 大言壮語 大袈裟な 
 身振り 手振りに 惑わされるな
 騙されるな !
 総ては政治家達の 寝言が如きもの
 大言壮語に惑わされるな !




             ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




             <青い館>の女(12)




 
 わたしは左程の驚きも覚えなかった。
 大方 予想通りの結果だったし、情報がわたしの耳に届くよりも早く妻の耳に届くのは何時もの事だった。
「あれがそう決めたのなら、それでいい。自分の責任で遣っている事なんだから」
 わたしは息子の決断には妻の意向も反映している事は知っていた。
 それに今のわたしには、敢えて息子の反対を押し切ってまで、自分の方針を貫きたいという強い意志も生まれて来なかった。
 現在、わたしに取っての最大の関心事は、わたし自身の命に係わる問題だけだった。
 それ以外にわたしの心を引き付けるものは無い。
 最早、残り少なく思われるわたしの人生。
 何時、何があってもおかしくはない状態がわたしの肉体を蝕んでいる。
 その中で、せめて自身、納得した日々のうちに最後を迎えられる人生を生きたい。
 現在の唯一の望みであり願いだった。
 わたしが生きて来た今日までの年月。その中で自分自身の人生だと言える日々が何日あっただろう。
 何事にも強引な義父と、一人娘で溺愛されて育ったお嬢さん育ちの、誰の眼も惹かないでは置かない美貌の持ち主で気位の高い妻の下、ほとんど身を屈(かが)めるようにして生きて来た人生だった。
 そんな人生の中での残り少なく思われる日々、今はただ、自分自身、納得して終われる人生を生きたいと思うだけだった。
 その朝、わたしは出掛ける直前になって、妻には三日か四日掛かりになるかも知れない、と言っていた。
 一体、何故、そんな事を言ったのだろう ?
 少なくとも、早い時刻に羽田を発って東北地方を廻り、翌日に北の街へ足を延ばして新店舗の状況を確認し、その日のうちに帰れば帰れる仕事だった。
 それでいながらわたしの口からは、妻の顔を見た途端にその言葉が出ていた。
 無意識の意識がそうさせたのだろうか ?
 わたしの心の奥の知らない何処かで、長い人生の中でこれまで経験した事の無かった、まだ幼いとも言える加奈子との出会いが無意識的にそうさせていたのだろうか ?
 北へ向かう機内でわたしは妙に寛いでいた。
 単身飛び廻る事には馴れているわたしに取って、機内で独り過ごす時間は決して珍しい時間ではなかったのだが。
 東北地方では一日掛かりで店舗を廻り、翌日、北の街へ向かった。
 北の街に着くと空港からすぐに店舗に向かい、支店長や川本部長と会った。
 営業状態に申し分は無かった。
 その夜、わたしは二人を支店長推薦の料亭へ招き、今後の課題と計画などに付いて意見を交わした。
 支店長はその席でも、
「是非、中古車販売が出来る様にして下さい。いい商売が出来ると思いますよ」
 と、自信に満ちた口調で言った。
「ロシアの漁船員達は国へ帰って自分達で商売をする為に、欲しがっているんです。それだけに品物さえ揃えられれば間違いの無い商売が出来ると思います」 
 その提案は川本部長も支持した、
 わたしは東京へ帰ったら社長と相談してみる、と答えた。
「今は片手間でやっている様な部品販売でも、結構、いい利益を産んでいますからね」
 川本部長は言った。
   わたしが料亭を出たのは九時過ぎだった。
   支店長が今度もタクシーを呼ぼうと言ったが、わたしは断った。
「ホテルまで歩いて帰るよ」
「此処からは、結構、距離がありますよ」
 支店長は言った。
「うん、構わないよ。酔い覚ましだ。それに新店舗の夜の様子も見てみたいし」
 冗談に紛らして言ったが、この時、わたしの意識の中には青い館への思いは全くなかった。 
 それでいて、その言葉が口を出ていたのは、やはり無意識的意識の為させた業だったのだろうか ?
 海岸ホテルには料亭に席を取った時に予約を入れていた。
「明日の朝はタクシーで空港まで行くから車の心配は要らない」
 二人と別れる時、支店長が気を利かせて車を手配するかも知れないと思い、断りを入れて置いた。
 ホテルまでの道の途中、営業時間も終わって北の街の広々とした空間に大きな建物の影を浮かび上がらせている新店舗の前を通った。
 この前歩いた距離より遥かに遠い距離だったが、建物の堂々とした趣に何んとはない満足感を覚えながら、何時の間にか「<青い館>の女」のある以前の通りへと足を運んでいた。
 これもまた、無意識裡の行動と言えるかのも知れなかった。
 行く手にやがて「<青い館>の女」のネオンサインが小さく見えて来た。
 年甲斐も無く微かな胸の鼓動を覚えていた。
 当初、わたしの意識の中には<青い館>への思いは全く無かった。
 それが部長達と別れて歩いて来るうちに何時の間にか、この道を辿っていた。
「<青い館>の女」のネオンが見えた時には、まだ幼く、二十歳そこそこと思われる加奈子の面影が脳裡に浮かんでいた。
 今夜は人影も疎らな北の街に霧は無く、石畳の歩道に沿って立ち並ぶ街灯が並木の陰で早くも寝静まった気配の静寂を際立たせて、白い光りを放っていた。
 その道を歩いて行くに従って、次第に大きくなって来る青いネオンサインの看板を眼にしたまま、わたしの気持ちはなお、揺れ動いていた。
 このまま、歩いて行ってもいいんだろうか ?
 もし、この前、わたしを誘った客引きの男がいたらどうしよう ?
 年甲斐も無く、また、ピンクサロンに遊びに来たのか、と思われたりしないだろうか ?
 男の軽蔑的な眼差しを想像すると気持ちが萎えた。
 その時は、無視して通り過ぎてしまおう。
 わたしはこの時、まるで性に飢えた少年の様におろおろしながら迷っている自分に抑え難いまでの嫌悪を覚えて、惨めさに打ちのめされた。
 落ちぶれ果ててボロボロになった自分を見る気がして寂寥感に襲われた。
 一層、今、此処に居る自分の一切を投げ捨てて真っ直ぐホテルへ帰ろうか ?
 半分、現役を引退してしまった様な現在の自分だったが、それでもわたしはなお、<スーパーマキモト>の会長として、多少なりとも人々の尊敬を受けている。
 その、尊敬を受けるに相応しい人間に立ち戻ろうか ? 
 野良犬の様に人目を避けて、年甲斐も無く見知らぬ土地のピンクサロンの若いホステスへの思い入れを抱いて、夜の街などを彷徨っていないで。
「社長、どうですか。いい子が居ますよ。若くてピチピチした子ばっかりですよ。ちょっと寄っていって下さいよ」
 その時、思いがけず声を掛けて来たのは、この前の男ではなかった。
「一万円、一万円でいいんですよ」
 寄り添う様に身を寄せて来たのは、憎めない笑顔を浮かべた丸っこい身体の背の低い男だった。
 わたしは男を無視して歩いた。
 男はこの前の男の様にしつこかった。
「一万円でいいんですよ、社長。ちよっと、遊んでいって下さいよ」
 男は右手の人差し指をわたしの前に突き出しながら言った。
「本当に一万円でいいのか ?」
 わたしは男をからかう様に言った。
「勿論ですよ。嘘だと思って入って下さいよ」
「いい子が居るって言うのに、嘘は無いんだろうな」
「本当ですよ。嘘なんか言いませんよ」
 男は一層力を込めた口調で言って絡み付いて来た。
 わたしは男に押し出される形で「<青い館>の女」の入口に立っていた。

「誰か、御指名の子は居ますか ?」
 店内に入ってからの問い掛けも同じだった。




              ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




                takeziisan様


                奥様 快復 順調との事 何よりです
               拝見してる方もホット 一安心です
               こういう事は 若くて元気な時には気付かないものですが  
               自身 あと何年 と死の意識から逃れられない日々を送っている身には
               他人事ながら身に詰まされる思いが込み上げて来ます
               どうぞ お二方 お元気に日々をお過ごし下さい
               人間 究極は独り 何時かは 生も死も一人の道を辿る事になる
               その中で 生きるのだ 生きている限りは 日々 より良く生きるのだ
               その思いで頑張って下さい
               二人で居たものが独りになる 身体の片側を削り取られたと同じ事
               NHKテレビの画面の中で 八十代の奥様を失くした男性が
               毎日 なんの為に生きているのか分らない と呟いていましたが
               人生最晩年になると出来る事も限られて来ます
               孤独感は増すばかりです 
                余計な事を書きましたが どうぞ 奥様にはリハビリに励んで戴いて
               一日も早く日常に戻れる様 頑張って下さい
               人間 気力を失くしたら終わりだと思います
                相変わらず畑と野菜の写真 心洗われます
               何時も羨ましく拝見しています
               サトイモ さあ どうする ?
               大根 あれで今ひとつ ?   
               雑草の花 単調の中に咲く小さな何気ない花  
               何故か 心ほのぼのする絵です
                お忙しい中 楽しい写真 有難う御座いました

   
        




             





         
 
 
 
 





















































遺す言葉(522) 小説 <青い館>の女(11) 他 金木犀 ようやく咲いた 

2024-11-03 12:15:11 | 小説
            金木犀 ようやく咲いた(2024.10.18日作)



 
 金木犀がようやく咲いた
 例年より ほぼ三週間遅れ
 毎年咲く時期が来ても
 花芽一つ無く 驚きと失望
 猛暑のせい ?
 諦めていた矢先 
 思わぬ開花
 猛暑の夏が漸く終わった気配
 秋の空気の中
 気温の低下と共にみるみる
 花芽を着け 遅れ馳せながらの
 開花となった
 植物の持つ力強さ 生命力
 改めて思う
 地球温暖化 異常な猛暑
 地球上 総てのものを狂わせ 壊す
 数年前 数十年前とは大きな違い
 この地球に満ちる空気
 この先 地球は一体 
 何処へ行き 何処へ辿り着く ?
 月下美人の開花は今年 この夏三度
 これまで年に一度だった開花が 去年は二度
 今年は三度 その いずれもが
 見事な花形 豊かな香り
 これもまた 異常な夏
 猛暑の影響 ?




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             <青い館>の女(11)




 そのうち店長も顔を見せた。
 三人で今後の営業方針に就いて意見を交わした。
 地元で生まれ育った店長は、この地方の商業的環境に就いては詳しかった。
 彼の話し振りから改めて、この店長なら旨くやって呉れるだろう、と満足のゆく感触を得た。
 午後四時過ぎに店舗を後にすると一旦、ホテルへ帰り、そこからタクシーで空港へ向かった。



                              (2)



 
 再び北の小さな漁港街を訪ねたのは五十日後だった。
 新しい店舗は十五日間の開店セールが終わった後も、順調な営業状態を保っていた。
 一日の終わりに送られて来る営業報告書には、予想以上の数字が記入されていた。
 期待と不安の中で毎日の数字に眼を凝らしていた息子も、一先ずの安心を得た様子だった。
 しかし、東京本社ではその間に一つの問題が生じていた。
 千葉県産野菜の供給を一手に引き受けている「松田農産物販売」が支払い条件の改定を求めて来ていた。
「はっきりした事は分からないんだけど、後ろで<ピノキオ>が突(つつ)いているんじゃないかと思うんだ。ひと月決済にしてくれって言ってるらしい。もし、それが出来ないんなら、他へ廻すって言われたって、中園が言ってた」
 支店廻りが無くてわたしが会長室に居た日に息子が顔を出して言った。
「それで、返事はしたのか ?」
「いや、まだ正式な話しが無いんで、そのままにしてあるんだけど、何れ来ると思うよ」
「松田農産への支払いは今も四十五日か ?」
「うん。ずっと変わってない」
「それで、要求を駄目だって言ったらやめるって言うのか ?」 
「うん」
 その問題は正式な申し入れがあった時点で会議に掛けられた。
 決済を三十日に短縮しても取引を続けるべきか ?
 わたしの意見は続けるへきだというものだった。
 社長としての息子の意見は、副社長のわたしの妻と同様やめても構わないというものだった。
「もし、一社がそうなれば、あっちもこったもという事に成り兼ねない」
 仕入れ担当の中園は取引続行を希望していた。
「大田市場でその分、揃える事は出来ないのか ?」
 息子は中園に聞いた。
「品物はなんとか揃えられるとは思うんだけど、寄せ集めという事に成り兼ねないので、品質や価格にばらつきが出ると思うんですよ」
 中園は言った。
 社長の息子はそれでも強気だった。
「大田市場の仲卸業者が今まで通りでやるって言うんなら、そっちへ移した方がいいよ。松田農産からは膨大な金額の仕入れをしているんだし、四十五日の支払いが三十日になったら金利だけでも相当な違いになる。それに後ろで突いていると思われる<ピノキオ>なんか、家(うち)の半分も仕入れが無い筈だし松田農産だって、そのうち分かるさ」
 息子のそんな強気の姿勢が又してもわたしに彼の祖父を連想させた。
 彼の祖父もまた、後(あと)へ引く事を知らない人間だった。
 その上、そんな父親をひたすら崇拝していたわたしの妻も今また、何事に於いても息子の意見に賛同している。
 義父と妻は正反対とも言える遣り方をするわたしをよく批判していたものだった。
「あなたはがそうして甘い顔を見せて譲歩するから、相手は強気に出て来るんですよ。もう少し、毅然とした態度を見せて呉れなくちゃ困りますよ。五パーセントの販売協力費だって、結局、削られちゃったじゃないですか」
 義父はかつて、買い上げ高の五パーセントを販売協力費の名目で仕入れ先に返還させていた。
 妻はそれを口にしたのだ。
 しかし、かつては通用した義父のそんな手法も最近の厳しい経済状況下では通用しなくなっていた。
「お義父さんのやっていた時と今とでは時代が違うよ。多少の譲歩をしても、こっちがやっていける限りはいろいろな方面と良好な関係を築いて置いた方がいい。いざという時の事を考えて置くべきだよ。何時、何があるか分からない」
 わたしは妻に言った。
 妻の後ろ盾を得た息子は依然として、松田農産との交渉には強気の姿勢を崩していなかった。
 わたしは北の街へ足を向けるまでの五十日間、四十日近くを支店廻りに費やしていた。
<マキモト>では四半期毎に支店長会議が東京本社で開かれたが、各支店の引き締めを図る為にはわたしの巡回もまた欠かせなかった。
 各支店の幹部の気持ちの入れ方が、わたしの訪問が有るのと無いのとでは大きく違った。
 わたしに見られているという意識が彼等の行動の励みになって、その評価が昇進に繫がる事を知っていたのだ。
 北の街の新店舗では相変わらず順調な営業が続いていた。
 支店長への評価は東京から目付の様な役割で送り込んだ川本部長も合格点を付けていた。
「なかなか良いと思いますよ。人間的にも真面目ですし、社長の眼に狂いはなかったですね」
 その支店長は、わたしが<サロン 青い館>の女、加奈子から聞いたロシアの漁船員達の話しは当然の事ながら知っていた。
 既に、彼等を呼び込む為の店造りも始めていた。
 現在は電気製品が主な販売品だったが、
「社長にも話したんですが、中古車なんかでもいい商売が出来ると思いますよ」
 支店長は言った。
 わたしの気持ちの中ではこの街へ来るに当たって、小さな葛藤が生じていた。
  日帰りにしようか、それとも一泊しようか  ?
  北の街には序でに足を延ばしてみるという、滞在を延長する為の口実になる店舗も無くて、東北地方から入ったその日のうちに東京へ帰る事は充分、可能だった。
 それでいながら、わたしの気持ちの中にはそれを素直に受け入れ難い、葛藤の様なものが生まれていた。
 それがサロンの女、加奈子に依るものかどうか、わたし自身にも判断が付き兼ねる程の小さな心の揺れだった。
 開店式に主席して東京へ帰ってからのわしは、多忙な日常の中で加奈子を思い出す事はほとんど無かった。
 似たような経験は過去にも幾度もあって、その街を離れると共に忘れてしまう事が多かった。
 もし、北の街での出来事がわたしの心に僅かでも小さな跡を残したとすれば、かつて経験した事の無い、加奈子という女の幼さから来るものに他ならなかった。
 それでも、わたしの心の中では物珍しさへの興味はあっても、心惹かれたという意識的なものは無かった。わたしは何時ものわたしに還っていたのだ。
 北の街へ向かう日の朝、わたしは妻に言った。
「東北地方を廻ってから行くので、二、三日係りになると思う
「会社へは ?」
「行かない」
「直接、向こうへ行くんですか ?」
「うん」
「孝臣は松田農産を切るらしいわよ」
「切る ?」
「ええ」
 初めて耳にする言葉だった。




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               桂蓮様


               久し振りの記事 面白く拝見しました
              修行と鍛える 微妙な違いはあると思いますが
              結局 修行も精神の鍛練という事で究極に於いては
              鍛えに 通じるのだと思います
               何れにしても 人間 精神も肉体も常に働かせていなければ
              衰える一方だと思います ですから ちょっとした不調なら
              薬に頼らず身体を動かす事によって治す様にしています
              痛みの出た膝も指圧などの方法を混じえてほぼ治しました
              ツボへの刺激 これは驚く程の効果をもたらします
              二 三日まえNHkでもツボ刺激の効果を放送していましたが
              眼を見張るものが有りました 
              母親の胎内で逆子だった赤ん坊が母親の足の小指に灸をする事で正常に戻り
              元気な誕生を迎えました
              西洋医学でもツボ効果は注目されている様です 
              どうぞ これからも薬に頼らず バレーという薬の下
              お元気でいて下さい
               家庭内のいざこざ ちょっと気に掛かる言葉です
              大事でない事を願っております
               冒頭の写真 相変わらず羨ましい風景です
              広々としたアメリカの環境にだけは何時も心惹かれます
              日本の秋は遅れていますが 一作夜 これもNHKで京都 嵐山の
              紅葉を放送していました それは見事なものでした
              日本という国は前にも書きましたが 国土的には宝石の様な国だと思います
              ただし 災害王国でもあります
              総て良し という訳にはなかなかゆかないものです
               どうぞ これからも 何事も無理をなさらず 
              良い日々をお過ごし下さい
              有難う御座いました




               takeziisan様


                日毎 駆け足し
               月日の巡るのは早いものです 今年もあと六十日足らず
               年齢と共に早まる季節の移り変わり
               若き日の頂上を目差した日々は終わり 絶壁断崖の待ち受ける
               行き止まりの世界が日毎に深く身に沁みて来ます
               谷川岳山頂の飲食 その爽快さが想像出来ますが それも過去の世界
               身につまされます
                ブールの閉鎖 今まで当たり前だったものが日毎に失われてゆく
               入れ替わりに立ち現れる世界は何処か馴染難い世界ばかり
               深まりゆく秋の気配と共に人生の秋の深まりも実感します
                隣家の庭で実る柿 柿は日本国中に見られる秋の風物誌
               美しい世界でもあります
                川柳はやはり何処かにピリリと利いた山椒の味が欲しいですね
               それも笑いという甘味に包まれて
               選者 実力を認められたという事ではないのでしょうか
               自分の作品も満足に創れない者が選ばれる筈がありません
               これからも楽しい作品をお作り下さい  
                日々の散歩にしてもプール通いにしても川柳創作にしても
               人間 何かをして常に動き 働いている という事が大切な事ではないのでしょうか
               使わない金属は錆び付いてゆく 人間も気持ちの持ち様一つだと思います
               どうぞ これからも良いブログをお続け下さい
               有難う御座いました