似た者同士(2018.4.26日作)
西にTあり
東にAの
似た者同士 瓜ふたつ
威張りたがりで 態度は尊大 傍若無人
方言癖に大言壮語 言語感覚
まるでなし 自信満々
支離滅裂の言動は
支柱のない橋 ゆらゆら揺れて
ハラハラドキドキ この身を任せ
渡り切るには 命を賭した
覚悟が必要 危険極まる
よく似た二人
それでも本人 御本尊
世間の風など 何処吹く風の
知らぬ顔 昨日も今日も
意気揚々 支離滅裂の 方言 放ち
大言壮語
意気軒昂
－－－－－
人間は高みに登れば 登るほど
深みに沈めば 沈むほど
孤独になってゆく
真に優れた仕事 独創的な仕事は
その世界でしか成し得ない
中庸 一般的 平均的世界にいる限り
その仕事は その世界を出る事は出来ない
－－－－－
人はみな 哀しみの中で 人になる
喜びは人を 放逸 弛緩した世界に
追い遣りがちだ
(れんげ畑さん、登録 有り難う御座います。
遅れ馳せながらわたしも登録させて戴きます。
有り難う御座いました)
サア 八十代(2018.4.1日作)
サア 八十代 今
わたしに 高揚感はない
身体的能力の衰え その
不安だけが大きい
若さの名残りのあった 七十代
社会的務めも果たし
家庭的務め 両親も送り
あらゆる束縛を解かれた
この時代 七十代は 黄金の時代
生涯 唯一 自身の生を生きた
至福の時代 至福の日々
今 その時代 その日々は
終わろうとしている 時は過ぎ
至福の時代は 去って逝く
人の生 人の肉体は
永遠では あり得ない
訪れる 衰え 時間 時の減少
失われて逝くものたち
日ごと 夜ごと 自身の眼前
意識の中に浮かび来るものは もはや
希望 歓喜 期待 ではない
衰退 不安 あの行為 この行為 その実行
不可能性 絶望 暗鬱
眼の前に見えて来る 暗く 細い
一筋の道 輝く光り あの
朝の光りは 望むべくもなく
黄昏の色濃い道が一筋
続く
暗く 細い 黄昏の道
果てにあるものは・・・・・・?
パーティーは終わった
パーティーは終わった
華やかな顔ぶれが
会場から去って逝く
黄昏が色を濃くして来る
さよなら あの人 この人
あの事 この事
再び 帰り来ぬ日々
さあ わたし自身も
さよならの支度
パーティー会場の整理をしよう
道がだんだん
細くなる
命に乾杯(2018.3.17日作)
自分を殺して
命を生きる
そこに不満の生まれる余地は
ない
自我 欲望が 人を
苦しめる
－－－－－
今日を生きる命の尊さ
今日を生きる命の貴重さ
今日を生きる命の有り難さ
それらが分かれば 平々凡々の日常 時が
珠玉の輝きを帯びて来る
喜びがどんなに小さくても
感謝の気持ちが湧いて来る
－－－－－
欲望に果てはない 欲望が
あらゆるものの輝きを 鈍らせる
人を苦しめる
－－－－－
今日を生きる命に
感謝 感謝が人を
欲望から 解き放す 人を
苦しみから 解き放す
今日の命に乾杯
感謝に乾杯
人人人の命に乾杯
今日(2017.12.10日作)
日々 新たにして
新しいものは なにもない
今日は昨日に続く
今日であり 今日は
明日を育む 今日
今日は今日 今日一日
その時 その時
その時のみが現実 現在
現実現在 その時を
生き切る
今日は昨日ではない
今日は明日ではない
あなたの人生(2018.3.28日作)
あなたの人生は
人がなんと言おうと
あなたにしかないもの
あなたは
あなたの人生を
卑下することはない
あなたは 他者には生きられない
あなた自身の 生を生きた
その人生は
あなた自身にしか 知り得ない
貴重な人生 貴重な体験
これが わたしの人生 誰のものでもない
わたしの人生 たとえ その人生が
どんなに貧しく どんなに暗く
どんなに小さく どんなに苦難に満ちた
人生だったにしても 他者には知り得ぬ
他者には生き得ぬ
あなたの人生 わたしが生きた
わたしの人生 それが
あなたの人生 誰のものでもない
あなた自身の あなたの人生
豊かさ 貧しさ 幸せ 不幸せ
有名 無名 華やぎ 暗さ
いらぬこと
真摯 誠実 実直 真実一筋
それがあなたが歩いた あなたの人生
そうであるなら 胸を張って
誇れるもの これが わたしの人生
他者の嘲り 蔑み
余計なお世話 一人の人間
あなたが生きた その事実 その証し
誰も知り得ぬ 貴重な財産
貴重な宝物(ほうもつ)
一人の人間 あなたが生きた その人生
その価値 値打ち 他者との 比較
無意味なこと
あれも人生 これも人生
劣るものは何もない
すべての人が生きた その人生に
上下 差異 の あるはずがない
優勝 劣敗 あるはずがない
一人の人間 すべての人が生きた
その人生に 祝杯ーーー
それでいい
あなたが生きた
あなたの人生
少しも恥じることはない
永遠の幻(2018.2.5日作)
政治の世界は
何処の国に於いても
我欲の展示場 見本市
利己心 名誉欲 時には
金銭 物欲が絡んで
臭気ふんぷん
汚濁まみれの絵図で
会場は埋め尽くされる
国家国民のため・・・・美名のもと
我欲 利己心を巧みにあやつる
その手腕 力量だけが賞賛
尊重される そんな世界
無私無欲
白地に透明無色の絵は
永遠の幻
政治
政治とは 理想を持ち
現実に即して行うもの
理想がなければ 政治は
貧困になる
現実に即していなければ 政治は
動かない
夢物語になる
