遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 170 年の瀬雑感

2017-12-24 13:04:16 | 日記

          年の瀬雑感(2017.12.24日作)

 

   心とは何 か ?

   今 現に在るあなた自身が 心だ

   今 ここに在るあなたという人間が 心

   心は 一人の人間以外の

   何ものでもない

   -----

   この世界は

   一人の人間がいなくても動いてゆくが

   一人一人の人間がいなければ

   動いてゆかない

   -----

   物事を知る事は

   人の感情 心を豊かにするが

   知らない事が

   不幸だとは限らない

   また

   知らない事が人の

   不幸につながる事もある

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   過去を生きるという事は

   未来を生きるという事であり

   未来を生きるという事は

   過去を生きる事

   過去から生まれる未来は

   手探りの未来より より

   堅実な基盤を育む

   -----

   人間社会の根底を形作るものは

   命であり 心だ

   人の命と心を軽視し 嘲笑するものは

   人間社会を否定するものだ

   -----

   神を敬う心は

   人間自身の卑小さ 弱さを自覚する

   謙虚な心が自ずと 醸し出すものだ

   自然に対して 運命に対して

   自身の弱さを自覚する 心

   それが神を生む

   -----

   神は頼るべき存在ではなく

   自身の心のうちに育む存在

   全知全能の神など 存在しない

   自身の心のうちに育む神に依って

   人は自身を律する基盤を獲得し得る

 

   

  

   

   


遺す言葉 169 命をつなぐ糸

2017-12-17 11:15:49 | 日記

         命をつなぐ糸(2o17.12.2日作)


   今現在 常にわたしの

   意識の底にあるもの 黒い基盤 

   死 死の影

   死の意識の下

   わたしの日常 日々 毎日は

   過ぎて逝く

   -----

   逃れ得ぬ宿命 死

   あと十年? 二十年?

   ひょっとすると三十年?

   いやいや 三十年は望んでも

   無理な事 せいぜい二十年

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   健康不安 不意の 思わぬ出来事

   突発事故 それらがわたしの身に

   降りかかる事なく 

   今日現在 この時点と全く同じ

   時が流れても 命の終わり 死の影は

   今現在 この瞬間 一瞬一瞬にも

   わたしの身 人の身のまわりに漂い

   浮かんでいる その影が いつ

   牙をむき 襲い掛かり

   刃を振りかざして来ないとも限らない

   -----

   波の間に間に浮かぶ

   人の命 死の宿命

   朝が来て 夜が来る そしてまた

   朝を迎える 日常 人は

   自身の身辺 身のまわりに漂う

   死の影を見る事もなく 意識を

   する事もなく 平穏無事が常態

   常の事として 過ぎ逝く時の中

   ゆらゆら揺れるか細い縄索(じょうさく)の

   吊り橋を渡り 歩いている 儚い存在

   命をつなぐ糸は

   細く もろい

   

   


遺す言葉  168 批判

2017-12-10 13:05:19 | 日記

          批判(2010.11.25日作)

   (この作品は2010年に書いたものです 現在からみると多少現実社会とのずれが

    あるかも知れませんが事象の本質はそれ程変わってはいない様に思えるのです)

 

   現在を生きる者たちが 現在の社会を築いて来た

   過去の人たちの生き方を安易に批判する事を

   わたしは受け入れない

   その人たちの努力があればこそ

   曲がりなりにも 贅沢が許される今の社会がある

   五十年前の日本は貧しかった

   当時の社会を背負った若者たちは

   貧しさから抜け出すために

   必死に働いた 世界の国々から

   嘲りにも近い視線や言葉を浴びせ掛けられながら

   豊かな社会を夢見て

   一途に走って来た 少しの贅沢が許される

   今のような社会は

   そんな努力の末にもたらされたものだ 無論

   わき目もふらずに 一本の道を走り続けて来たあとには

   歪みも生まれ 負の遺産も残された 傍(はた)から見れば

   気懸りな事も 

   当事者には理解出来ず それが

   現在を生きる人々を苦しめ 悩ます結果になった事も

   数多くある そして

   現在を生きる者たちが それを批判するのは

   許される事だ しかし

   自分たちが豊かな社会を生きている事実を忘れ

   負の遺産だけを強調し 批判する事は許されない

   物事には 必ず 二面がある

   光りと影

   光りの部分は当然の事のように 自分たちのものとして置きながら

   影の部分は自分たちのものではないかのように切り捨てるのは

   卑怯な態度というものだ 否定も肯定もすべて

   同じ尺度で測り 評価をしなければならない

   少なくとも

   現在を生きる者たちはその上で 今

   自分たちが何をしなければならないかを考え

   歪みを正し 負の遺産を

   洗い流してゆかなければならない

   闇雲に 安易な批判をする事は誰にも出来る

   卑怯な態度だ

   

   

 

   

 

 

 


遺す言葉  167 精神性及び知性

2017-12-03 12:05:14 | 日記

          精神性及び知性(2017.6.15日作)

 

   性行為は

   種 保存の為の

   生き物本能に根差した

   動物としての本源的行為

   人が性行為に抱く羞恥の心は

   生き物 動物としての進化 人が

   進化する過程で獲得した 人としての

   精神性 知性の故のもの

   精神性 知性を突き抜けた

   動物的生き物本能行為に 人は

   人の 原初的風景 本源的姿を

   見る思いの 恥じらい 羞恥の心を

   抱くに違いない 人よりも

   精神性 知性の乏しい諸動物に

   生き物の本源的行為 性行為への

   羞恥の姿を見る事はない 

   -----

   人が 人としての 精神性 知性を放擲した姿

   動物本能行為への 無意識的拒否感覚が 人に

   あからさまな 性行為に関わる事象への

   嫌悪感 羞恥を抱かせるに違いない

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   人が 人としての進化の過程で獲得した

   精神性 知性の下 生き物の本源的行為を

   制禦 抑制出来ない人間は 精神性 知性の面で劣る

   そう 判断 評価され 軽蔑されても

   あながち 不当とは言えない