遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 182 あなたが選ぶ道は?

2018-03-25 13:12:22 | 日記

          あなたが選ぶ道は?(2018.3.14日作)

 

   テレビで故 有名作曲家の特集を放送していた

   昭和初期から戦後にかけて

   一世を風靡した作曲家 今では

   懐メロと呼ばれる類(たぐい)の作品群

   歌ったのは現在 歌謡界を代表する と

   思われる 男女歌手数名

   それぞれ名の通った歌手達だったが

   映像を見て 歌を聞いた感想は 一言

   これがプロの歌手の歌?

   楽曲の理解が出来ていない

   思い入れたっぷり

   自己陶酔 自己満足

   感情過多

   軽快なリズムを重々しく もったいぶり

   哀愁に満ちたメロディーに

   声を張り上げ 

   今 売り出し と思われる 男性歌手 

   ユーチューブ そこに見る

   カラオケ名人にも及ばぬ歌唱

   かつて ベテラン女性歌手の言った言葉

   今の歌手は 歌手ではなく カス

   むべなるかな と思われる その実力

   プロ と アマ 一流 と 二流

   実力 と 虚名

   実力があっても 埋もれたままの人

   思いもかけぬ幸運 思わぬ巡り合わせ

   思わぬ引き立てで 実力以上 に 

   浮かび上がる 虚名の人

   世渡り上手 世渡り下手

   運 不運 この社会 人の世は

   真実 真摯 正 と 誠 それが

   そのまま正当 正確無比に

   反映される世界 ではない

   巧妙 狡猾 抜け目なく 右顧左眄(うこさべん)

   人 と 人 との間を 渡り歩く その道

   真実一路 ただ一筋 自身の道

   真の力 実力を求めて 歩いてゆく その道

   道は二筋 二又道の 二つの道

   さて あなたが選ぶ その道は?

   あなたの心が選ぶ その道は?

 

   

   

   


遺す言葉 181 雑感十題

2018-03-18 13:46:54 | 日記

          雑感十題(2018.3.8日作)

 

  1  奇跡は偶然の中でしか起こり得ない

    奇跡を創り出せる人など何処にもいない

  2 幸福とは どんな環境の中にあっても

    時が穏やかに過ぎてゆく退屈さの中にある

    それを知るには

    戦場と化した国々の人たちを見ればいい 

    そこには退屈な時間など何処にもなくて

    悲惨だけがすべてを覆い尽くしている

  3 人間にとって最も恐ろしい事は

    太陽が光りをなくして 

    縮んでゆく世界を想像する事だ

  4 生きるという事

    今この時 この瞬間を生きる外に

    生きる時はなし

    今この時 この瞬間を精一杯生きる

  5 感覚は理論を超越する

    理論では理解出来ない事も

    感覚的には感得出来る事がそれを証明している

    ミクロの世界を指先の感覚で調整する職人技

  6 一見無駄だと思われる事が

    この世界の基盤を形造っている

    強者の理論 効率だけで無駄を排除すれば 

    頂はもろくも崩れ去るだろう

    捨て石 という言葉もある

    無駄 遊びがなければ 世界は行き詰まる

    無駄 遊びがなければ 世界は滅びる

   7 銀行とは 強者の尻を持ち上げ

     弱者の足を引っぱる仕事をしている職業

   8 右左

     風に揺れてるコスモスは

     しなやかなりし

     したたかに

   9 時は過ぎてゆく

     過ぎゆく時が

     すべてを消し去ってくれるだろう

     昨日はすでに過ぎ去ったものだ

     心を残しても呼び戻す事は出来ない

  10 より深く心に刻まれた思い出は

     一人の人間を

     生かす力にも 殺す力にもなる

     

           

    

    

    

 


遺す言葉 180 希望 東日本大震災に寄せて

2018-03-11 11:28:06 | 日記

          希望(2011.4.30日作)

            東日本大震災に寄せて

 

  「何も無くなってしまった」

   静かな微笑みで言う人の佇む大地

   そこには 未曾有の大地震 津波がもたらした

   瓦礫の山 見渡す限り 視界を遮るものは 

   何もない 嘗てそこに

   一つの 一つの村 一つの町を形作っていたはずの

   家々は 散乱する残骸を残すのみで 

   跡形もなく 僅かに面影を留める

   巨大な建造物は 折れた鉄骨

   崩れたコンクリートの壁だけの

   悲惨な姿を晒している

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   平成二十三年 2011年 三月十一日 午後二時四十六分発生

   東日本大震災 地震 津波による甚大な被害

   テレビの画面には 息を呑むばかりの爪痕 惨状が

   映し出される

   嘗て経験した事のない 大地の揺れ

   何百年に一度とも言われる 巨大な津波

   人々に避難の時を与える間もなく

   その日一日 二十四時間の中の何十分の一かの

   時の経過の中で地震 津波は

   幾つものを呑み込み 村を呑み込み 町を呑み込み

   膨大な数の人の命を呑み込んで 地上の景色を一変させた

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   瞬時に変わる現実 僅か数分前まで

   眼の前にあった景色 手を触れ合っていた人の命

   それが今 この時すでに この地上に存在しない

   何処にもない この

   空虚な感覚

   -----

  「何も無くなってしまった」

   残った人 残された人

   過去を失い 未来を失い 夢を奪われ

   廃墟の中に佇みながら

  「何も無くなってしまった」

   と 静かな微笑で言う人の視線の先には

   もはや 沈んでゆく場所さえない現実

   荒野が広がっている

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  「何も無くなってしまった」

   決して喚かず

   決して嘆かず

   決して取り乱す事なく

   静かな微笑で言う人々 

   荒野の現実 虚無の今を見つめながら それでも

   その人達の視線は その彼方

   荒野の向こうを見つめている事が

   静かな微笑み 静かな口調の中に

   強い意志 その心となって現れ

   透けて見えて来る

   希望 その姿が見えて来る

   

   

   

   

   


遺す言葉 179 歌謡詞二篇 雪国へ帰る 他

2018-03-04 12:59:50 | 日記

          歌謡詞二編 雪国へ帰る 他(2018.2.22日作)

 

          雪国へ帰る

 

   あなたがくれた 幸せだけを

   心に抱いて さよならします

   二人仲良く 暮らした部屋が

   今は涙に なるだけだから

   心変わりを したあなた

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   責めたりしない あなたのことを

   愛したことも 恨みもしない

   いつかあなたも 分かって欲しい

   今は心の 静かなわたし

   一人旅゛立つ 夜の汽車

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   あなたに二度と 会うこともない 

   遥かな北の 最果て岬

   雪にうずまる 雪国遠く

   今は心に 優しく浮かぶ

   すべて諦め 帰ります

 

 

          小さな明かり

 

   日暮れに帰る いつもの道

   団地の窓に 明かりが灯る

   あんなにまたたく 明かりの中の

   一つに僕らは いるんだね

   たとえどんなに 小さな灯(ひ)でも

   君と二人の マイホーム

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   初めてデート したとき君と

   小さな夢を ふたりで夢み

   あれから五年 月日が過ぎた

   可愛いベビーも 生まれたね

   今日の幸せ 昨日の涙

   みんな君との 思い出に

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   つらい階段 ふたりでのぼる

   小さな肩を 寄せ合いながら

   どんなに苦しい 明日にさえも

   希望の光りを 探そうね

   やがて明るい 朝日の中で

   ふたり微笑み 交わすまで