遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉  153 神より人間

2017-08-27 11:33:52 | 日記

          神より人間(2017.8.20日作)

 

   神より

   一人の人間の命

   神より

   一人の人間の心

   神より

   一人の人間の尊厳

   神は その名の下(もと)

   他者 大衆 人々 を

   自己の支配下に置くために

   ある者達が編み出した 概念 緊縛縄

   神の名の下

   人々の魂の束縛ーー宗教

   神は人間一人一人が自己の内部に於いて

   育むべき存在

   拠り所無き人間存在 その存在としての 

   一人の人間の心を律する

   規範としてのみ 在るべき存在 神

   頼るべきものではない

   一人の人間の命

   一人の人間の心

   一人の人間の尊厳

   神を超える

   一人の人間の命

   一人の人間の心

   一人の人間の尊厳

   神は人間存在への支援者

   人間を支えるための杖

   その存在が人間を超える事はない

 

 

 


遺す言葉  152 この不思議

2017-08-20 10:20:40 | 日記

          この不思議(2012.7.4日作)

            ある事故に寄せる思い

 

   なぜ それは起こるのか

   単なる偶然? それとも

   それを仕組んだ悪意ある者がいて

   その仕業によるものなのか?

   -----

   ある朝 静かな田舎町の通学路を

   学校へ行くために歩いていた児童たち

   小学生たちの群れの中に突っ込んでいった車

   -----

   なぜ その時 その場所なのか?

   なぜ 小学生たちの群れを狙うように

   車は突っ込んでいったのか?

   なぜ その一点 静かな田舎町の

   人通りも少ない通学路を歩く

   小学生たちの群れの中なのか?

   なぜ 周囲に広がる何千 何万もある

   他の場所ではなかったのか?

   たとえ 運転手の居眠り 酔っ払いによる 

   事故であったとしても なぜ車は

   周囲に広がる場所の何処か ではなく

   ごく小さな群れの小学生たちの中へ

   突っ込んでいったのか?

   -----

   この不思議 信じ兼ねる 偶然は 

   なぜ起こるのか?

   一日に起こる 何百何千何万もの 事故のうちの

   たまたま起こった 一つの 偶発事故

   そういう事なのか?

   それだけのものなのか?

   -----

   人の力では どうにも出来ない 偶然

   不思議な力 同じ

   事故の中で亡くなる子供

   かすり傷一つですむ子供

   怪我一つ負わない子供

   人の眼には見えない  ものたちがつくり出す

   人の 幸不幸 運不運

   この不思議な力 その力の前で

   人に出来る事は何なのか? ---

   無力な人間 この地球に住む人間達はせめて

   自身の力の及ばない 眼には見えない力によって支配され

   日々 導かれているという自覚 その覚悟の下

   より謙虚 より真摯 より誠実 に

   はかない人間 人の命に向き合いながら

   生きてゆくより外に

   出来る事はない

   

   

 

 

 


遺す言葉  151 蝶と蝉・・・二面の見方

2017-08-13 10:46:09 | 日記

          蝶と蝉・・・二面の見方(2017.8.6日作)

 

   蝶  おまえは希望の天使

      ヒラヒラ舞う二つの羽で

      虹のかなた 光りの未来へと誘う

 

   蝉  おまえは嘆きの天使

      地中での長い苦労を思い出しながら

      地上でのはかない命を惜しみ

      ただ 哀しみの歌を唄う

 

   蝶  おまえは命という幻影を

      夢遊病者のように ただ 彷徨う

 

   蝉  おまえは地中の暗黒から解き放され

      歓喜の歌を総身で奏で

      地上での短い命を懸命に謳歌する

 

                                                   

      


遺す言葉  150 暮れてゆく道

2017-08-06 10:46:04 | 日記

          暮れてゆく道(2017.7.28日作)

 

   時間が削られてゆく

   繋がる人と 人との糸が

   断ち切られてゆく

   日ごと夜ごと 薄れてゆく

   命の力

   日没間近

   それでも陽は 明日という日には

   また昇る

   生命(いのち)の営み その中で

   眼を凝らし 見つめるもの

   遠い彼方 日没 夜の闇 を

   突き抜け 彼方

   永遠に輝くもの

   さあ 今日も歩いてゆこう

   黄昏 日没間近の道

   眼には見えぬもの

   手には掴めぬもの

   それでも確かに在るもの

   それを見つめて

   それを探して

   希望 抱く希望が燃える

   命の輝き 光りに包まれて

   暮れゆく道 最後の道を

   歩いてゆこう