落ちた権力者(2011.2.8日作)
あらゆる組織 その組織の中で一度
頂点を極め 権力の座に就いた者たち
その権力の座に なにがあれ程までに
彼等をしがみつかせ 拘泥させているのだろう
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彼等 自身が引き起こした
悪徳 背信行為 失策などで糾弾され 非難され
窮地に立たされて 悪評ふんぷん 信用ゼロとなり
もはや 権威の失墜 権力の維持回復も
困難と分かっていながら それでもなお
その座にしがみつき 執着する者たち
その醜い姿
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そんな彼等が決まって口にするのが
国家 国民 社会のため・・・・・
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彼等に於いては 国家 国民 社会のためは
自己保身と同一語 身を守るための兜
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もし 真実 彼等が
国家 国民 社会に思いを馳せるのなら なに故に
自身に関わる不透明 不明瞭な事象
その解明に努力せず
国の秩序を混乱させ 社会の風紀を乱して
上を下への大騒動を 人々の間に巻き起こしながら
なお 権力の座にしがみついているのか
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もし 彼等が真実 国家 国民 社会のためを思うのなら
即刻 今いる場所から身を引いて 新たな身となって 改めて
自身の潔白 その証明のための闘いを戦うべきなのだ
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その結果 勝利が彼等に微笑む時には
再び 彼等には晴れの舞台 権力の座が約束されるだろう
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自身の身の潔白 その証明のための闘いをも戦わず
なお 権力の座にしがみつき 不透明 不明瞭な事象をそのままに
国家 国民 社会を混乱の渦に巻き込んで ただ 頑強に
自身の保身を叫ぶだけ そんな者たちには既に その時点で
権力の座 人の世界の頂点に立つ者としての資格はない というものだ
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それにしても いったい なにがあれ程までに彼等を
権力の座にしがみつかせているのだろう
そこには そこにいる者のみが知る
優越感 陶酔境 甘い蜜 が あるのだろうか
その快感を手放す事への未練が
あれ程までに彼等を その座にしがみつかせ
拘泥させているのだろうか それとも
失われた権力 その無力さ 無冠では もはや
なにものも自身を守ってくれない事を知っていて
その恐怖が 彼等を縛っているのだろうか あるいはまた
誰にも祭り上げられる事がなくなって
眼の前に立ち塞がる孤独の影
その孤影が彼等の心の奥で
彼等を脅かしてでもいるのだろうか
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いずれにしても もはや失われた権威 その下で
なお 必死に権力の座にしがみつき 拘泥する姿には
愚かで惨め 哀れな道化師 の 姿 が透けて見えて来るだけだ