遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉(466) 小説 いつか来た道 また行く道(26) 他 禅家の言葉

2023-09-24 12:00:22 | つぶやき
            
            禅家の言葉 


 坐禅をして 解脱を求める
 坐禅をやって 心を空にする
 それを専一にして 他に何もしない人は
 愚者である
 そういう者は 論ずるに足りない


 生きている間は坐って(坐禅して)横にならない
 死んでゆけば横になって坐ることがない
 悪臭を放つ一組の骸骨
 下らぬ事に心を労してなんの役にたつ

                   六祖 慧能


 ただ結跏趺坐(坐禅)して
 仏を求めるなら
 仏を殺す事である
 ただ坐って
 そういう状態に入る事をやめない限り
 とうてい 真実に至る道は開けない


 ただ結跏趺坐するだけなら
 瓦を鏡にしようとするようなものだ 

                   南獄懐譲



 坐禅とは
 意識の凝視状態 静観主義
 無に滞って進む事を知らない
 これはエクスタシーかトランス(忘我 恍惚)のようなもの
 禅には転回がなければならない
 平静な状態に停滞するのは禅ではない

 禅とは日常である
 
                   鈴木大拙



     禅とは日々の生活の中にあるもので
     日常を離れてただ坐る 坐禅をするだけなら無意味だ と
     禅家は悉く言う

               (2023.9.24日) 





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             いつか来た道 また行く道(26)
 


 
 
 午後一時過ぎに一度、眼を覚まし、空腹に耐えられずに冷蔵庫を開けた。
 チーズとリンゴを口にして後は歯も磨かずにベッドに入った。
 頭の中が空っぽだった。
 何も考えが浮んで来なかった。
 中沢の事は思い出したくもなかった。
 意識的に避けていた。
 彼に関する事の総てはもう、わたしには関係ない。
 午後七時過ぎにまた眼を覚ました。
 部屋の中は真っ暗だった。きっちりと厚手のカーテンで覆われた窓からは街灯の明かりさえ入って来なかった。
 暗黒の 地の果てに取り残されたかのような感覚だった。
 それが束の間の錯覚でしかない事は、瞬く間に耳に入って来る車のクラクションやエンジンの音ですぐに知れた。
 ベッドに身を横たえたまま、しばらくは動かないでいた。
 ほんの一日前に実家の母の元で同じように布団に横たわっていた自分が思い出された。
 奇妙に懐かしかった。
 母が傍に居てくれるという安心感があの時のわたしを包んでいた。
 だが、今のわたしには誰もいない。
 暗闇だけがわたしを包んでいる。
 一枚の扉を開けて外へ出れば、無数の人間がそこには居るはずだったが、その人達がわたしの心の慰めになってくれる事はない。
 数限りなくいる人間達の誰もがわたしには遠い存在にしか思えなかった。
 田舎の家を取り囲むあの静寂に満ちた広い空間にたった一人で居る母と同じ存在感を抱かせる人間は、この人間の吹き溜まりのような喧騒に満ちた都会の中では何処にもいなかった。みなが皆、わたしに取っては影と同じ存在のようにしか思えなかった。
 わたしはまた、眠った。
 今度、眼を覚ました時には午前二時を過ぎていた。
 眠り疲れて身体が痛くなっていた。
 重い体を起こしてベッドを下りると浴室へ向かった。
 熱いお風呂に浸かって体の芯に残る疲労の残滓を総て洗い流してしまいたかった。
 
 浴槽の縁に頭をもたせ掛けての長いくつろぎの入浴の後、部屋着を纏い冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出した。
 蓋を開け、そのまま口に押し当てて喉の奥に流し込んだ。
 冷え切ったビールの清涼感が喉を通って体全体に染み渡るような感覚だった。
 生き返ったという気がした。
 生きる事への微かな意欲が身体の芯から湧き上がる思いだった。
 今日は事務所へ出よう、秘かに呟いていた。
 
「どうしたんですか ? その手」
 専務の高木史郎も秘書の浅川すみ子も目敏くわたしの手の変わりようを見て言った。
「ううん、なんでもないの。母の具合いが悪かったものだから少し畑仕事をして来たのよ」
 何も無かった。何もありはしなかったのだ。
 わたしは事務所へ向かう車の中で何度もそう呟いては自分に言い聞かせていた。
 平静を保つ事。どんな事があっても平静を保つ。取り乱したり、言い訳がましい事を言ったりしたりしてはいけないのだ。
 わたしは二人の質問にも何時もと変わらない穏やかな声で応じていた。
「慣れない事はするもんじゃないですね」
 二人はそれぞれに同じような言葉を口にした。
「でも、仕方がなかったのよ。収穫してしまわなければならない物があったものだから」
 仕事はそれだけで何時も通りに順調に動き出していた。
 宮本俊介に依頼されている店舗買収の進捗状況に付いて高木専務に尋ねた。
「今、ちょっと様子をみているんですがね」
 高木は言った。
「値段 ?」
「そうです」
「やっぱり五千万の違い ?」
「そうなんです。予算が三億だって言ってあるんですけど、ちょっと無理かなっていう気がします」
「田崎さんはなんて言ってるんですか」
「少し様子を見た方がいいとは言ってるんですがね」
「とにかく、店舗としては申し分ないと思うので旨くやって下さい」
「それは大丈夫です。いずれにしても新しい状況が分かり次第ご報告致しす」
 その後、机に向かって留守の間に溜まっていた様々な書類に眼を通し、何本もの電話を掛けた。
 表面的には何時もと変わらないわたしだったが、心の中でのわたしは常に揺れ動く気持ちに右往左往していた。
 もう、仕事を止めて中沢が居たアパートへ行ってみようか ?
 行っても、旨く部屋へ入れるかしら ?
 危険を伴う仕事だとは認識していたが、辞めてしまう訳にはゆかないという思いが常に勝っていた。その為にあいつを殺害したのだ !
 結局、その日、仕事を終えた時には午後九時を過ぎていた。溜まっていた仕事がわたしの時間を奪っていた。
 机を離れ、窓辺へ行って外を覗くと、夜の街にはオンサインの様々に入り乱れた光りがまぶしい程に満ちていた。
 もう、中沢の居たアパートへ行くのには遅い、諦めの気持ちが起こった。
 窓のブラインドを降ろして机に戻り、大型の鞄を手にして部屋の出口へ向かった。
 専務も秘書も、帰っていた。事務室にはわたし一人だった。
 静寂が満ちていた。わたしのハイヒールの床を踏む音だけがひと際大きく響いた。
 扉に近付き、いざドアを開けようとしてノブに手を掛けて、瞬間、思い掛けない不安に襲われた。
 この静まり返った建物の廊下、ドアを開けたその向こうに誰か、見知らぬ男達が立っているのではないか・・・・
 自身の身に迫る危機を意識した。
 ノブに手を掛けたままドアの向こう側の気配に耳を澄ました。
 耳に入って来る物音や人の気配はなかった。
 誰も居るはずがない。
 自分に言い聞かせて静かにノブを廻し扉を開けた。
 室内灯に照らし出された長い廊下に人影はなかった。
 当然の事だ、と納得する思いだけが強かった。
 同時に少しの事にも怯えている自分を改めて意識せずにはいられなかった。
 エレベータ―で地下へ降り、駐車場へ向かった時にも同じ緊張感を味わった。
 車の陰に誰か、この間の中沢のように隠れているのではないか ?
 そんな人間のいるはずがない、と分かっていながらなお怯える気持ちをひたすらに抑えていた。
 地下駐車場から地上へ出てネオンサインの華やかな街の混雑に紛れ込んだ時になってようやく、何故か、解放されたような気分になった。
 この洪水のように流れる車の列の中ではわたしの華やかな車も単なる一台の、その他、数多く走る車の中の一台にしか過ぎないのだと思うと心が休まった。初めて得る安堵感だった。気持ちも軽くなっていた。

 翌日、わたしの気持ちは昨日一日とは見違える程の落ち着きを取り戻していた。
 理由のない怯えからも解放されていた。仕事も順調に捗った。




           
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              takeziisan様

               
             様々な懐かしい曲 よく見付けていらっしゃいます
             当時はそれ程 心にも留めず聞き流していたような曲が多いのですが
             今 改めて聴くと当時の思い出と共に懐かしさに捉われます
             懐かしさと言えば 秋海棠の詩 若き日の感情がそれぞれに醸し出されていて
             ロマンティックな雰囲気と共に一瞬 フランスの詩の訳かと思いました
             以前にも書きましたが ロマンティックな方なのだと思います 
             人間 歳を重ねると未来は次第に狭くなり 過去の事ばかりが
             懐かしく蘇ります それも甘い思い出ですが 再び還る事の出来ない寂しさ
             これは歳を重ねてみなければ分からない事です
             雨 秋分 なかなか降らない雨 こちらもここ二 三日雨の匂いに包まれています
             秋分 秋 稲のおだ掛け(はさ掛け) 懐かしい風景です
             かつては何処でも見られた風景ですが 
              ちょっとの仕事が二時間 時間は瞬く間に過ぎてゆきます  
             それだけ人もその瞬間に老い 衰えているのでしょうか
             それにしても何か熱中出来るものがあるという事は           
             幸せな事ではないのでしょうか 何事にも
             人間 意欲を失くしたら終わりですものね
              寄り合い家族 次回 楽しみにしています
              今回も楽しませて戴きました
              有難う御座いました




     
                桂蓮様


             コメント有難う 御座います              
             大きければ大きい程 手間も費用も掛かる
             それでもそこに住める 羨ましい限りです
             それにしてもパートナーの方が良い方でお幸せです
             何時も拝見する度に何かしら幸せな気分に包まれます
             他人(ひと)の事とは言え 悪口は聞きたくないものです
             世の中には自分勝手な人間が多いですから 他人を労わる心を持った人の話しを聞くと 
             聞く方の心も暖かくなります
             日本でもババアレッスン 流行っているそうです
             身体を動かす バレーは最適だと思いますが それにしても
             何故 そんなに という思いです やはり自分の肉体をしなやかに動かす
             自由に体が動く その喜びなのでしょうか
             わたくしなども年々 身体が堅くなって来て一つ一つの動作が
             次第に困難になり 歳を取るという事の実態に今更ながらに驚いています
             新作 拝見しました
             バレーも禅も姿勢が大切
             何事も本質を辿れば行き着く先は同じ地点に辿り着くのではないでしょうか
             心 姿勢 心があっても姿勢が崩れていては目的地に到達出来ません
             姿勢が整っていても心が無ければ空蝉です
             心と姿勢 大事な事ですね 改めて認識しています
             今回 偶然にも禅僧の言葉を取り上げました
             禅でもバレーでも心此処にあらずでは駄目ですね
             心を無にしてしかも空ではない
             いずれにしても難しい事です 一朝一夕には出来ない事です
             様々な身体的不調を抱えてよく頑張っていらっしゃいます
             敬服です
             これからもお体に気を付け 頑張って下さい
             有難う御座いました



         

遺す言葉(465) 小説 いつか来た道 また行く道(25) 他 短文六題

2023-09-17 12:09:54 | つぶやき
            短文六題(2020年~2023年作)



 Ⅰ 物事は諦めたら終わり
   喰らい付いてゆく
   その時にこそ
   成功への道が開ける
   開かれる

 2 今日は過去であり
   未来だ

 3 今日も何もなかった
   この幸せ

 4 さあ 生きるのだ
   今日という日を生きる
   今日は昨日の今日ではない
 
   「禅」
 
 5  岸うつ波
    浜の松風ごうごうと
 
 6 波がさらっていった





          ーーーーーーーーーーーーーーーー




   
           いつか来た道 また行く道(25)



 
 
 母は家の前の畑にいて何かの収穫をしていた。わたしの車が止まった事にも気付かなかった。
 クラクションを二度鳴らして母の注意を喚起した。
 車を降りて最初に母に頼んだのは食事がしたいという事だった。
「一晩中、車を運転して来たのでお腹が空いちゃった」
「朝の残りがあっけど冷めちゃってるよ」
 母は言った。
「なんでもいいの。お腹に入れば」
 一晩中、神経を張り詰め、極度の緊張感の中で車を運転して来た深い疲労感と共にわたしは力のない声で言った。
 母が沸かしてくれたお湯でお茶漬け二杯を白菜の漬物と一緒に掻き込んだ。
「あん(何)でまた、そんなに腹ば空かして ? 途中、どっか(何処か)食うとごろはね(無)がったのが」
 母は言った。
 食事の後、少し寝かせて欲しい、と母に頼んだ。
「夜通し運転して来たので疲れちゃった」 
「どご(何処)さ行って来ただぁ」
 母は言ったが、わたしが夜通し車を運転してまで帰って来なければならない理由に付いては問い質そうとはしなかった。
 夢にうなされる事もなかった。
 正体もなく眠り続けた。
 眼が醒めた時には午後の六時を過ぎていた。
 周囲は真っ暗だった。
 隣りの部屋の電燈がわたしが荒野で眠っている訳ではないと気付かせて安心感を誘った。
 体中が痛かった。
 布団の柔らかさと温もりが心地良かった。
 このまま何時までもこうしていられたら、と、ふと甦る幼い頃への記憶の懐かしさと共に、身体中に感じる痛みに改めて、これからのわたしを待ち構える日々の現実の厳しさを思わずにはいられなかった。
 わたしが起きてゆくと母は台所で何かを刻むまな板の音を立てていた。
 わたしの顔を見ると、
「ああ、ちょうど良がったよ。晩餉の支度が出来たとごろだ」
 と言った。
「ぐっすり寝ちゃったわ。もう、すつかり暗くなっちゃって」
 わたしはいい訳のように言った。
「昼に起ごしにいったら、あんまりよぐ寝でるで起ごさなかっただよ」
 母は言った。
「そう」
 わたしは笑顔で言ってから、
「今、何時かしら ?」
 わたしが居た頃のままにある古びた柱時計を見ながら言った。
 時計の針は六時半を過ぎた位置にあった。
「これがらけえ(帰)るのが ?」
 母はわたしの様子を見て敏感に察したらしかった。
「うん、明日、ちょっと大事な用事があるもんだから」
「今夜、ゆっくり寝で、明日の朝けえるわげにはいがねえのが ?」
 母は言った。
「うん。わたしも久し振りに母ちゃんの顔を見て、ゆっくりしたいんだけど、それが出来ないのよ。大事な仕事だもんだから」
 何も知らない母に嘘をつく心苦しさを懸命に抑えてわたしは言った。
「まったぐ忙しいこったなあ」
 前日の事といい、母は呆れたように言った。
 
 母と夕食を共にした後、九時少し前に家を出た。
 わたし自身、母とゆっくり語り合いながら一夜を過ごす事が出来たらどんなに幸せだろうと思いながら、それが出来ない自身の立場の苦しさを否が応でも認識せざるを得なかった
 食事の間中も絆創膏をはがした荒れた手を母に気付かれはしないか気が気ではなかった。
 いよいよ発つ時になってわたしは母に言った。
「ここに三十万円入っているからお小遣いに使って」
 暗い庭先で白い封筒を差し出して母に言った。
「三十万 ?」 
 母はわたしが言った金額に驚いたらしく、差し出された封筒を手にしながら何か疑うような顔でわたしを見詰めて言った。
「うん」
 わたしはただそれだけを答えて母の視線から逃れるように背を向けて車のドアに手を掛けた。
「だっておめえ、こんなに置いでいって後で困んねえのが ?」
 田舎暮らしのほとんど自給自足の生活をしている母に取っては、普段、滅多に手にする事のない大金だった。
「うん、大丈夫よ。仕事がなんとか旨くいってるから」
 車のドアに手を掛けたまま母に向き直って言った。
「そうが」
 母は言ったが、それでも心配そうだった。
 いよいよ車を出す時になってわたしはハンドルを握ったまま、運転席の窓を開けて母に頼んだ。
「それから、もう一つお願いがあるの。もし、誰か知らない人が訪ねて来てわたしの事を聞いたら、ずっとこの家に居て何処へも行かなかった、って言って置いて貰いたいの。仕事で疲れたって言って寝てばかりいたって。多分、誰も来る事はないと思うけど」
 母はわたしの訳の分からない言葉に少し驚いた様子で、
「あ(何)んでだね。あに(何)が都合の悪りい事でもあんのが」
 と聞いた。
「ええ、そうなの。仕事の都合上、是非、そう言って置いて貰いたいの」
「わがったよ。そんなら、そう言っておぐよ」
 母は納得したらしかった。 
 暗い庭先で母が見送る中、わたしは車を動かした。
 母は少し前屈みになった身体で右手を振って見送ってくれた。
 わたしはそんな母の次第に遠ざかってゆく姿をバックミラーの中で見詰めながら、自ずと溢れて来る涙を抑え切れずに思わず嗚咽していた。


         
          四


 
 東京へ帰った日、わたしはひたすら眠っ過ごした。
 入口の扉には鍵を掛け、窓という窓を閉ざしてカーテンを引き、完全に外の世界を遮断した。
 これで誰に侵入される事もないと思うと、ようやく自分の城に帰ったという安心感を得た。
 もう、中沢の電話に悩まされる事もない。 
 電話は留守番電話のままだった。
 フッァクスが何通届こうが今のわたしには関係ない。
 ただ眠りたいだけだ。
 何も考えずに眠りたい !
 身体の芯から疲れ切っていた。
 中沢の家に忍び込む仕事がまだ残っていると思いながらも、身体も心も自分の思いのままには動いてくれなかった。



             ーーーーーーーーーーーーーーーーー



               takeziisan様                

 

                今回も豊富な内容の記事 楽しく拝見させて戴きました
               さて 何から書こう ?
               彼岸花 コスモス もうそんな季節か・・・
               以前にも書きましたが好きな花です それに記事にもある
               赤いサルビア これにカスミソウ リンドウを入れて 
               最も好きな花々です
               栴檀の実も懐かしいです 田舎のわが家の門の横に二本の栴檀がありました
               やがて黄色くなりシギが来て啄み落ちて・・・・
                タマスダレ わが家の屋上でも満開です
               猛暑の中で芽さえ見せていなかったものが
               少しの雨と共に一気に咲き出しました
               性の強さに感服です その白が華やか見事です 
                クサギの時間変化 お見事です              
                ススキの穂 秋ですね それにしても良い環境にお住まいです
                 幸せはここに 良い歌です
                大橋節夫 飯田久彦 共に亡くなりましたね
                飯田久彦は何処かレコード会社の社長まで務めましたが
                わたし等よりは若いはずなのに 
                いずれにしてもわたくし共には総てが
                過去の思い出になってしまいます
                ゴーヤ 二 三日前 珍しくスーパーに並んでいたので
                買って来ました
                御写真で拝見する様々な野菜の新鮮さとは程遠い
                惨めな鮮度です
                 食味が全然異なります
                羨ましい限りです
                 寄り合い家族
                時代小説を読んでいるような感覚です
                面白く拝見させて戴いております 次回が楽しみです
                 何時も有難う御座います
                駄文にお眼をお通し戴く事への感謝と共に
                御礼申し上げます














                





  

遺す言葉(464) 小説 いつか来た道 また行く道(24) 他 人間 不安

2023-09-10 12:40:48 | つぶやき
           人間とは(2022.10.4日作)


 人間とは
 自分の不足も省みず
 他人の不足を批判するのが
 得意な生きもの


           不安

 
 いろいろ思い巡らし
 あれこれ思案 考慮するから
 不安が生まれる
 心を空っぽ 空にする
 不安の生まれる余地は 無い
 あれこれ 思い巡らし 対処する のでは なく 
 その時 その場 純粋 真っ新(さら)な 心 
 囚われの ない 心 で 眼の前 
 只今現在 その場 その時 事象に向き合い 
 適切 的確 に 対処する そこに
 不安の生まれる余地は ない
 思い悩むな 煩うな 余計な思惑 心の負担
 正しい判断 養う努力を怠るな



            ーーーーーーーーーーーーーーーーー




             いつか来た道 また行く道(24)



 

 バスローブ姿のまま浴室へ行くと、中沢の頭から流れ出た血で辺りが汚れていないか確かめた。
 何処にもそれらしい跡はなかった。
 シャワーなどで洗い流されたに違いなかった。
 ひとまずの安心を得るとバスローブの腕を巻くって浴槽の栓を抜いた。
 敷物も洗い桶も椅子も濡れたままだったが、元の場所に戻して整えた。
 何時来るかは分からなかったが、別荘番の老夫婦が来る時までには乾いているだろう。
 浴室内の総てが元の形態を取り戻すと、これで良し、と呟いて浴室を出た。
 その足で運動室へ行ってスーパーマーケットのビニール袋を探し出し、再び浴室へ戻って汚れた運動着や軍手、タオルなどを詰め込んだ。
 別の袋には汗まみれの下着を入れた。
 運動着やタオルの数が違っていても別荘番の夫婦には分からない事だ。 
 その場で先程脱いだ自分の服に着替えた。
 下着は着けないままだった。
 鏡に向かって髪にブラシを入れた。
 イヤリングも付け、腕時を嵌めた。
 指輪は絆創膏だらけの指には入らなかった。
 口紅も眉も引かなかった。
 化粧道具は車の中だ。
 どうせ、暗い夜道を走るのだ。人の眼など気にする事はない。
 それにしても、絆創膏だらけの手が何をするにしても不自由だった。自分の手ではないかのようだった。
 こんな手で東京へ帰って仕事が出来るのかしら ? 人前に出せる手ではない。
 脱いだバスローブは丁寧に畳んで脱衣所の棚に戻した。
 一度、肌に触れた事が気になったが、洗っている暇はない。
 広間に戻って時計を見ると三時半を過ぎていた。
 そろそろ出ようか ?
 もう少し休んでいたかったが時間がない。
 これから先、疲れた体で暗い夜道を走る緊張感を思うと心が重く気が滅入った。
 それでもぐずぐずしている暇はない。
 脱衣室に置いたままになっていた二つのビニール袋を持って来てテーブルの上に置き、再び時間を確かめた。
 それにしても、朝の遅い今の季節で良かった、と思った。
 春から夏にかけての季節だったら、間もなく東の空が白みはじめるだろう。
 いけない ! シャベルを家の横に立て掛けて置いたままだ。
 又してもの失態に体中が凍る思いがした。
 手にした二つのビニール袋をテーブルの上に置いて、すぐに玄関へ走った。
 玄関の前には汚れた長靴が脱いだままになっていた。
 これも片付けなければ・・・・
 先程、泥を拭き取たとはいえ長靴の汚れは一目瞭然だった。
 再び広間に戻ってビニール袋から濡れたタオルを取り出し、手にして玄関へ戻った。
 長靴の汚れを丁寧に拭き取って靴入れにしまった。
 その足でシャベルの置いてある場所へ向かった。
 シャベルの泥も丁寧に拭き取ってから物置に収めた。
 玄関へ戻ろうとして、ふと、先程、中沢の死体を埋めた場所の様子が気になって確かめてみる気になった。 
 小走りに走って現場へ向かった。
 分厚い落ち葉で覆われた現場は暗闇の中、木立の間から漏れる僅かな星明りで見る限り、何処がどうなのか見極めるのは難しかった。
 安心感に満たされた。
 よし、これで良し、深い満足感と共に呟いた。
 その満足感と共に現場を後にした。
 
 四時少し前に別荘を出た。
 中沢の車は車庫に残したままだった。
 適当な時期を見計らって始末をする心算でいた。
 深い山の中の人眼に付かない場所で谷底へでも突き落としてしまうのだ。
 そうだ、あいつの車の中には麻薬が入っているはずだ。
 急に思い出したが、わざわざ時間を掛けて取りに戻る気にはなれなかった。   
 車を処分する時に一緒に処分してしまえばいい。
 まだ、夜の明ける気配はなかった。
 周囲の山々の黒い影と夜空の濃い蒼の中に煌めく星が鮮やかだった。
 明け方は近いようだった。寒さが増して来た。
 下着を着けない体にはその寒さが浸みた。
 車の暖房を入れた。
 一気に、寝静まった家々が影だけを見せている部落の中を走り抜けた。
 高速道路は使用しなかった。人眼に付かない場所を走る事だけを考えていた。
 長野市を過ぎて間もなく、ようやく薄っすらと夜明けの気配が感じられるようになって来た。
 車の流れは国道へ出てからも少なかった。
 速度に任せて前方だけを見詰めていると、暖房の暖気に暖められた神経が弛緩して来て、知らず知らずに瞼が閉じそうになった。
 ハンドルを握る手から力が抜け、前のめりになって慌てて我に返った。
 何をやってるんだ ! 居眠りをしていて事故でも起こしたら大変な事になるぞ !
 自分を叱責した。
 助手席に置いた紙袋から缶コーヒーを取り出して口に運んだ。
 その缶コーヒーも、もう終わりだった。
 松本市に入って間もなく、パトロールカーに追走された。
 なんだろう ? 速度違反はしてない筈なのに・・・・
 まさか、わたしのして来た事を嗅ぎ付けた訳でもないだろうが。
 パトロールカーの動向を探りながら慎重に車を走らせた。
 もし、車を停められ、職務質問されたらどうしょう ?
 後ろに入っているびしょ濡れの下着や、汚れた運動着などを見たら警官はなんて思うだろう ?
 急に胸の動悸が高まった。
 緊張感で息苦しくなった。
 ハンドルを握る手に力が入った。
 警察の車の追走はわたしに取っては長い間続いた。
 比較的、大きな交差点に来た時、パトロールカーは右折をして行った。
 ああ、良かった。
 体中の緊張感が一気にほぐれた。
 と同時に早くも、周囲のなんとはない小さな出来事に気を使い、神経過敏になっている自分に気付いて愕然とした。
 これからの日々、毎日をこうして小さな事にも怯えながら暮らしてゆかなければならないのかと思うと気持ちが打ちのめされ、暗澹たる思いに陥った。
 そして更には、わたしの別荘がある長野県内で、普段は滅多に眼にする事もない白い大きな外車が朝早く、国道を走っていた事が警察の眼にはどのように映っていたのかと考えると、また新たな心配の種が湧き上がった。
 深い印象を残してしまったのではないか。
 もしもの時には、その事が思わぬ結果を・・・・。
 あれこれ思えば思う程、心配の種は増すばかりだった。

 実家に着いた時には九時を過ぎていた。
 長い道程だった。




            
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             takeziixn様


              「ユール・ネバ・ネバ・ノウ」
             知りませんでした プラターズは好きだったのですが
               「九月になれば」 これも知りませんでした        
             評判になった映画はほとんど観ていると自負していたのですが 
             ジーナ ロロプリジーダ 世界一美しい女性と言われた女優ですね
             ロック ハドソン アメリカには綺羅星の如く良い男優が(勿論女優もですが)居ますよね
             さすがハリウッドです
              牧野富太郎 よく出掛ける気になりました
             好奇心 衰えていないという証拠でしょうか
              それにしても腰痛 感覚分かります わたくしもそれ程ではありませんが
             以前はそんな事もありました それも自己流体操を続けるうちに
             何となく良くなって来ました
             今は膝に微妙な痛みがありますが 歩けないほどではりません
             この痛みも自己流で克服しょうと頑張っているところです
             それにしても千メートル よく泳ぎます 感服です
              この間 日経新聞に一日歩く歩数は一万歩は要らないと出ていました
             七千から八千で有効だと言う事でした。
             万歩計はそれを造った会社がそう定め為 それが定着したのだと言う事でした
             日々 農作業をしたり お歩きになっている事が腰痛にも係わらず
             体力を維持してるのかも知れませんね
              川柳 相変わらず楽しいです
             皆さん 良い眼を持っていらっしゃいます
              寄り合い家族も期待しています
              美しい花々 新鮮な野菜 眼を楽しませて戴きました 
              有難う御座いました




             
             桂蓮様


              体調不良の折り コメント有難う御座います
             どうぞ御無理をなさらぬ様にして下さい
             それにしても体調回復にはバレーは最適ですね
             わたくしもやはりクラシックの方を好みます
             何よりも優雅で美しいです
             そこが好きです
              記事の冒頭の写真 何時も楽しく心地良く拝見させて戴いています
             日本の四季の風景も実は素晴らしいのですが 御写真で拝見する
             アメリカの風景には自然の風景でありながら 何処か異なった風情が
             感じられるのです 日本の宝石のような風景とは違った大きな空気が何故か
             一つ一つに感じられます
             そこが楽しいのです
             アメリカ映画などでよく見る眼も眩むような風景
             その雄大さに心惹かれのと同じような心理だと思います
              新作が見当たりませんでしたので 過去の御文章を読ませて戴きしました
             死 炭素への還元
             死は平等 死の前では誰もが謙虚にならざるを得ません
             どんな富豪であっても著名人であっても また路上に生きる
             貧しい人々であっても 定めらた命の終わりに抗う事は出来ません
             死は総てを流し去って逝きます 故に人はせめて    
             今生きている この瞬間を大切に生きる事より他に出来る事は
             ないのではないでしょうか
             それでも世の中 この世界はいろいろ人間の手の及ぶ事のない不
             思議さに満ちているものですね 
             生かされている事に感謝感激 良いお言葉です
              再読にもかかわらず改めて面白く拝見させて戴きました
              有難う御座います










遺す言葉(463) 小説 いつか来た道 また行く道(23) 他 遠い風景

2023-09-03 12:39:47 | つぶやき
            遠い風景(2008.9.30日作)

 
 
 
 八月の陽光に輝く青い海
 沖合はるか彼方を一そうの白い船が行く
 障子の開け放された
 海風の吹き抜けてゆく座敷には誰もいない
 昼寝から覚めたばかりの五歳のわたしがいた
 わたしは何かの事情で銚子に住む
 子供のいない伯父夫婦の家に預けられていた
 遠い昔の記憶

 歳を経て 都会の雑踏に生きる今
 ふと 甦るあの時の光景
 あれは原初の風景
 孤独はいつしか
 わたしの親しいものになっていた




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             いつか来た道 また行く道(23)



 
 寒さを覚えて浴槽に入った。
 小さく染み出る血は湯の中でも止まらなかった。
 湯は中沢が入ったのかどうか分からなかったが、汚れてはいなかった。
 何時まで経っても止まらない血に苛々して両耳に手を当てると、思いっ切り湯の中に顔を突っ込んだ。
 乱暴に頭を振って髪を揺すった。
 身体の内にも外にもこびり付いた汚れをそうして払い落としてしまいたかった。
 苦しくなって顔を上げた。
 苛立ちはなお、収まらなかった。
 浴槽から出ると今度は、シャワーを手にして栓をひねり再び、頭の天辺から浴びせかけた。
 両手の肉刺から滲み出る血はその間にも細い筋となって腕を伝い、流れ落ちた。

 潰れた肉刺の痛みの為に身体を洗う事もせずに浴室を出た。
 中沢が使う為にと見せかけに置いたバスタオルで身体を拭き、脱衣所の棚からバスローブを取り出して身に着けた。
 下着は着けなかった。
 汗に汚れた下着など着ける気にはなれない。
 夏の間、入れ替わり立ち替わり、大勢の人達が来るこの別荘では、脱衣所に麗々しく下着など置いておくわけにはゆかなかった。
 それに今回はまさか下着の用意までには気が廻らなかった。
 バスローブを羽織ったままで運動室へゆくと、そこで初めて傷だらけになった手の治療をする気になった。
 血はタオルやバスローブで拭い取られたのか、何時の間にか止まっていた。
 小棚から三種類の塗り薬を取り出し、順々に皮膚が破れて白い肉が剥き出しになっている傷に塗り込んでいった。
 それぞれの薬がそれぞれに染みてその度に息を殺し、顔をゆがめてしばしの間、痛みに耐えた。
 薬が塗り終わったあとには絆創膏を貼った
 見るも無惨な手になった。
 仕方がない、と思った。
 その後、割れた爪の手入れをして広間へ戻った。
 ソファーに身体を投げ出すようにして座り込むと一挙に力が抜けて、暫くは身動きする事さえもが億劫だった。
 どれ程かの時間が経って、ようやく幾分かの気力を取り戻すと途端に激しい空腹を覚えた。
 母の元を発ってから食事らしい食事はしていなかった。中沢用に買ったバンのその店で自分の為にと買った一個のアンパンを口にしていただけだった。
 ソファーの背凭れから体を起こすと身を乗り出して、中沢が手を付けてからそのままになっていたテーブルの上の紙袋を引き寄せて中を覗いた。
 まだ何個かが残っていた。
 その中の一つを取り出して口に運んだが、口の中はカラカラに乾いていた。メロンパンのバサバサした感触だけが口中に広がって旨く呑み下せなかった。
 大急ぎでパンの入った袋の中から缶コーヒーを取り出して蓋を開け、口の中に流し込んだ。
 テーブルの上には先程、中沢が口にした缶コーヒーの空き缶だけが残っていた。
 何故か急に、先程まではそれを眼にしても気にする事もなかったものが中沢の存在と共に意識の中に甦って来て、わたしの心を捉えた。同時に、中沢の衣服から抜き取った物が玄関に置いたままになっている事にも気が付いた。
 立ち上がって急いで玄関へ行き、それらを手にするとソファーに戻った。
 手にして来た物をテーブルの上に置いて再びパンにかじり付いたが、空腹でいながら食欲はなかった。缶コーヒーで流し込みながらようやく一個のパンを食べ終えた。
 無性に煙草が欲しくなった。
 車の中に置いたままだった。
 仕方なく二本目の缶コーヒーを取り出して口に運んだ。
 煙草の代わりだった。
  二本目の缶コーヒーを飲み終えるとテーブルの上に空き缶を戻して大きく溜め息をつきながら、ソファーの背凭れに再び身体を預けた。
 疲れた ! と思った。
 心底疲れていた。このまま何も考えずに眠ってしまいたかった。
 頭が旨く回転しなかった。
 心底疲れていながら、神経は研ぎ澄まされていた。何故か、苛々した感覚が抜けきれなかった。
 ガラスの破片の切っ先のように神経が尖っていた。
 眼をつぶって苛々する神経と共に回転の鈍い頭で、夜が明ける前までにはこの村を出てしまわなければならない、と考えていた。
 もし、わたしの大きな車が朝の早い村の人達の眼に触れたら、わたしがこの村へ来た事の重大な証拠を残す事になる。
 ええ、その朝、大きな白い外国の車がこの村を出て行くのを見ました、
 村の人達は悪気のないままに素直にそう証言するだろう。
 そこからわたしのこの計画が綻びて行くーー。
 それでは拙いのだ。
 その為にも、夜の明ける前にこの村から出てしまわなければならない。
 突然、広間正面の高い所でカッコウ時計が時を告げ始めた。
 その唐突さに不意を突かれ、驚いて顔を上げると、カッコウは三時を知らせただけでまた、箱の中に身を隠してしまった。
 ああ、もう三時だ !
 疲労感と神経の苛立ちに朦朧としていた頭が冷や水を浴びせられたように立ち直り、緊張感に包まれると再びの時間との競いに意を注いだ。
 寒かった。自分自身に意識が戻ると急に寒さを覚えて身震いした。
 たった一枚のバスローブを身に纏っただけで、どれだけの時間、ソファーに凭れていたのか ?
 疲れた体でソファーから立ち上がると、もう、帰り支度をしなければ、と思った。
 少なくとも四時にはこの村を出てしまわなければならない。
 その前に、ここであった事の証拠となるものの総てを消し去ってゆかなければ・・・・
 この時ようやくわたしの頭は冷静さを取り戻していた。




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             桂蓮様


              新作 拝見しました
             知識と肉体は別物 肉体が知識に追い付けない
             やはり手術のせいで肉体 筋力が落ちているからではないのでしょうか
             筋力が回復すればまた元のように踊れますよ
             それまでの辛抱 努力ですね
             いずれにしても知識を身に付けるにはそれなりの努力が必要ですよね
             御文章の通りだと思います わたくしも常々 口にしているのですが 
             知識を得たからと言って それを実生活の中で活かす事が出来なければ
             なんの役にも立ちません
             アメリカではどうか知りませんが 我が国日本では
             知識だけ豊富でそれを実社会に活かす事の出来ない
             頭でっかち知識人のなんと多い事か そのような人間は口では立派な事を言っても
             実際の場面では何も出来ません 現在の日本社会の低迷も  
             そこから来ているのだと思っています
              納得のゆく御文章を面白く拝見させて戴きました
             何時も 有難う御座います
             一日も早く元の健康体に戻れる事 自由な動きの出来る日の来る事を
             願っております 



               takieziisan様


               桜色の風が吹く
                全く知りませんでした
               最近は映画館へ足を運ぶ事も無くなりました
              若い頃は話題作は残らず眼にしていたものですが               
               イノシシ 記事を拝見する度に思わず笑い出してしまいます
              イノシシの狡猾さ キャツもなかなか遣りおるのお という思い                      
               アオギリ ミヤマアカネ 藤の実 幼い頃眼にした風景を思い出します            
               八月川柳 懐かしい匂いに満ちています
              当地では蝉しぐれ 聞く事など出来ません
              子供の頃の夏のあの蝉の声の喧しさ 前にも書きましたが
               もう一度 あの自然環境の中に身を置いてみたいものです
              サンマも今は高嶺の花 時代は変わりました
               諸田作品 読みましたね
              他の作家などの作品と合わせるとどれだけの数になるのか
              この猛暑の中 わたくしは本を開いてみる気にもなれません
              もっともわたくしの読書は今は小説類に眼を向ける事もないせいか
              せいぜい二 三ページしか進みません
               寄り合い家族 複雑な環境 さて どう展開
              人の世は物語に溢れていますね              
               美しい写真の数々 今回も楽しませて戴きました
                有難う御座いました