晩夏 八月 夏の終わり 挽歌 (2010.9.10日作)
県道を横切り
松林の中の道を抜け
砂浜へ降りてゆく
八月の終わりは寂しい季節だ
海の家は その跡
影を残すこともなく 取り払われ
渚を埋めていた
あれ程多くの人の姿は
見る影もなく 寄せては引いてゆく
波の繰り返しだけが
残されている
沖合いはるか 水平線の彼方に
去り行く夏への 挽歌のごとくに
沸き立つ積乱雲
その下に広がる 永遠
時折 白い波頭を見せる波のうねりには
真夏の海の あの青い輝きは
もう ない
-----
夏の終わりは寂しい季節だ
暗さを増した
海の蒼が運んで来るものは
時の移ろい
過ぎ行く人の生
県道を横切り
松林の中の道を抜け
砂浜へ降りてゆく
八月の終わりは寂しい季節だ
海の家は その跡
影を残すこともなく 取り払われ
渚を埋めていた
あれ程多くの人の姿は
見る影もなく 寄せては引いてゆく
波の繰り返しだけが
残されている
沖合いはるか 水平線の彼方に
去り行く夏への 挽歌のごとくに
沸き立つ積乱雲
その下に広がる 永遠
時折 白い波頭を見せる波のうねりには
真夏の海の あの青い輝きは
もう ない
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夏の終わりは寂しい季節だ
暗さを増した
海の蒼が運んで来るものは
時の移ろい
過ぎ行く人の生