今日は雨水(うすい)。
雪が雨に変わり、草木の芽が出始めるころ。二十四節季の一つ。
庭のあちこちの枯れ葉の下から、植えっ放しにしていた球根やこぼれ種がにょきにょきと芽を出し始めています。
「今年もこんにちは。」
この嬉しがらせる芽の出る状態を下萌えと呼ぶそうです。
萌えっていう字面、好きだったのですが、どうも昨年からイメージが・・・。
萌え~!!!! う~ん、ようわからん、女の私には。
朝、コーヒーを飲みながら窓の外を眺めていたら、キジバトのつがいが飛んできました。
金木犀の木の中に二羽で入っていきました。
どうやら巣作りする所を探しているようです。
数年前の夏、緑の葉に覆われた梅の木に、キジバトが巣を作った事がありました。
二個の卵を産み、雄と雌が交代で抱き、無事、雛がかえったのですが、それからが大変。
キジバト一家を次々に天敵が襲います。
日頃目にしたこともない黄金色をした、いたちが梅ノ木の下をウロウロ、チョロリョロ。
カラスは向かいの屋根の上からカ~カ~と鳴きながら、虎視眈々と眺めているし・・・。
雛も大分産毛も生えてきた頃、余りキュ~キュ~烈しく鳴くので、巣のほうを見ると、へ、へ、へびが巣の中にニョロニョロ進入しているところでした。
ぎゃ~とキジバトの赤ちゃんと同じ位恐怖で固まってしまいました。
へびなんて捕まえることなんてできっこないし、ただ、
「だめ、だめ、シッツ、シッツ」
て言う事くらいしかできずにいると、キジバトの親がいつもと違う鳴き声を聞きつけ飛んできました。
しかし、一羽だけは巣から落ちてしまい、しばらくして息をしなくなりました。
もう一羽は助かりその後も元気良く育っていきました。
しかし、飛べないのに巣から落ちます。
落ちたら下でいたちが口を開けて待っています。
家族でローテーションを組んで、留守にしないようにし、落ちたら巣に戻してあげました。
そして、たまたま日曜日、家族がみんないる前で親鳥に導かれるように巣立っていきました。
なんか気が抜けたような感じの数日後、家の前の電線に3羽の鳩が小さめの鳩を真ん中にして我が家のほうを見ているのに気付きました。
絶対我が家にいたキジバトの親子に間違いないと思いました。
ひょっとしたらそのうち家の前に米俵があるかも、なんて思ったのですが、まだ届きません。
今日の金木犀に飛んできた鳩はひょっとしてあの子が大きくなってベターハーフを連れてきたのかな?
でも、日当たりはいいけど、家賃が高かった(?)か、金木犀から飛び去ったつがいを見ながら、ほっとしたようなちょっと残念なような複雑な気持ちでした。
今日の私の小さな幸せ
待ちに待っていた沈丁花の花がほころびはじめました。
もうすぐ甘く甘く香ります。