梅雨時に、目をひく色、形です。
しべが、とってもゴージャス。
この花を写すのに、ピントをどこに合わせたらいいのかと、何回もシャッターを切りました。
庭に咲いているので、その都度、パソコンに取り込んで、ああでもない、こうでもないと見ることができます。
これが、いちいち写真屋さんに出さなくてはいけないのだったら、お金と時間がかかって、とてもできません。
米原万里著 「心臓に毛が生えている理由」
に、こんなことが書いていました。
物不足の効用
ある雑誌の依頼でロシアに長期取材旅行をしたときに、10人ほどにインタビューして記事を書いたことがある。
インタビュー相手の顔写真は、その度に別のカメラマンが同行して撮ってくれたので、図らずも日本人二人、ロシア人二人の写真家の仕事ぶりを身近に観察する機会を得た。
そして門外漢の私にさえ一目瞭然たる違いを発見できた。
それは、たった一人の人物を撮影するのに、日本人は36枚撮りフイルムを3本ほど消耗するのに対して、ロシア人はシャッターを二回しか押さないことである。
彼らにとってフイルムは高価な貴重品なのだ。
つまり、出来上がった最終作品は、前者は108枚の中から選ばれた1枚なのに対して、後者は2枚中の1枚になる。
なのに、写真そのものの出来は、後者の方が圧倒的に優れているのである。
対象人物の本質をえぐり出すような迫力のある表情を捉えているのだ。
「おそらくフイルムを惜しげもなく消耗できるカメラマンは、その分、集中力が薄まってしまんでしょうね」
そう結論する私に肯きながら星野さんが言ったことが忘れられない。
「メーカーがタダで写真家にフイルムを提供するからそうなるんです」
(星野さんは大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した作家でもあり優れた写真家。)
子供の頃、書道の時間がありました。
あと1枚しか清書用の紙がないときはプレッシャーで、ガチガチになりました。
もう後がないときのプレッシャー。
そのプレッシャーを集中力に変えて、生かすことができればいいのですが、押しつぶされるほうが多いですね。
滅多にゴルフは見ないのですが、午前中、あまりにもグリーンが綺麗でつい見てしまいました。
T・ウッズの足の手術後の復帰戦。
全米オープン、3日目。
13番ホール。
綺麗な弧を描いてのイーグルショット。
鳥肌が立ちました。
結局は最終ホールもイーグル(基準打数より2打少ない打数で入れること)で、逆転してトナーナメントリーダーに躍り出ました。
あ~スターってこういう人のことを言うんだなって思いました。
青木さんも言ってましたが、
「他の選手と戦ってない、自分と戦っている」
って。
集中力の凄さ。
あきらめない力!は運も見方に引き寄せます。
明日は、最終日。
左足は大丈夫かしら?と気になりますが・・・。
気になると言えば、地震でまだ見つかっていない方がいらっしゃいますね。
雨が降らなければいいのですが。
震災地の皆様、心からお見舞い申し上げます。