レースフラワーは、青紫の花びらが散っても綺麗です。
昨日は太宰治の「桜桃忌」。
今日は、夫の給料日。
この太宰治の「桜桃」。
ちょっとした夫婦喧嘩をした主人公が、原稿料を懐に入れ、飲み屋に行く。
そこで、桜桃を食べる。
この桜桃をつなぎあわせ、首にかけると、珊瑚の首飾りに見える。
子供たちは、この桜桃はみたことがないだろう。
見せたら喜ぶだろうと思いながらも、子供より親が大事とつぶやきながら桜桃をつまみに酒を飲む・・・・。
暗くやるせないお話です。
いや~夫婦喧嘩しても、今は、お給料も振込みですからね。
原稿料も、今では、きっと振り込みでしょうね。
しかし、今は、美味しいもの、珍しいものは、父親よりも子供と母親が一番に口にします。
今、太宰治が生きていたら、何て言うでしょうね。
ほおづえをついたまま、変わらず言いますかね、
「子供より親が大事」
って。
しかし、九州北部地方の誰かが、来ない人を想って、歌っているのかしら?
♪雨 雨 ふれふれ もっとふれ
わたしのいい人 つれてこい~
って。
飽きもせず、終日降りつづいています。
大分は、今まさに
ザ・梅雨
です。
こういう天気のよくないときは笑うのが一番。
同時通訳者の米原万里さんと親友のイタリア語通訳の田丸公美子さんが、ある新聞にリレー連載「通訳奮戦記」を書いていたそうです。
「失楽園」を連載していたという新聞ですから、あの新聞ですね。
米原さんのことを「シモネッタ・ドッジ」なる雅号を授けたのは彼女。
しかし、米原さんの上手を彼女はいくと言います。
その彼女が書いた原稿が下劣であると、書き直すようにつきかえされたそうです。
その元原稿がこちらに!
米原 万里著 必笑小咄のテクニックより
くだんの箇所を引用しよう。
トンバ(イタリアの超有名スキーヤー)の食事は持続力を生むパスタ中心で、イタリア最大のパスタメーカー、パリラのキャラクターもしている。
数年前、日本でジャーナリストを招き、彼の手作りパスタを披露し、インタビューに答えるイベントがあった、
そこで食べたお手製のパスタ・ソースのおいしかったこと!
さまざまな筋力トレーニングと食事メニューの話をしているとき、
「ちょっと腕に触ってみてくれ」
と言われた。
ジャーナリストの人と一緒に、おそるおそる触ると、鋼鉄のように硬い。
「ここも触ってみろ」
と太股をさす。
鍛えあげられた筋肉は、人間のものとは思えない硬さであった。
一同、
「さすがー、すごーい」
と感心していると、彼はニヤリを笑って言った。
「もっと硬いとこあるぞ」
年甲斐もなくうろたえている私に彼は囁いた。
「骨だよ」
米原さんは、二つ以上の論理や視点が出会う瞬間がオチとなり、笑いが生まれる。
考え方を最後まで言い切らずに、聞く者や読む者の想像に任せてしまうことで、効果が増幅する。
と書いていました。
彼女もまた、天国でもシモネッタでまわりの人を笑わせているのでしょうね~。
今日の私の小さな幸せ
東京に行ったお知り合いから、お土産をいただきました。
「ごまたまご」
これ、いま人気なんですってね。