『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
男女の視点はこんなに違う!?
『ラブストーリーズ コナーの涙 | エリナーの愛情』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b0/b33790866c6499eff96a85244cc51010.jpg)
今週の一言は↓
「僕たちは(映画を通して)同じ物語をどれぐらい違ったものとして体験できるのか、
そうした主観性を探求してみたかった」
byネッド・ベンソン監督
詳細はこちら↓
http://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/987765
さて、熱海に続いて、箱根が出てくる映画では、小津安二郎の『彼岸花』(58)、駅前シリーズの『駅前番頭』(66)、箱根駅伝を描いた『風が強く吹いている』(09)などがある。
さらに調べていくと、獅子文六原作、川島雄三監督、加山雄三、星由里子共演の『箱根山』(62)という未見の映画を見つけた。この映画は“箱根戦争”と呼ばれた西武と小田急の勢力、利権争いをモデルに、二軒の旅館の対立を描いているらしい。ぜひ見てみたい。
帰りは運よく旧型ロマンスカーの展望席に座れ“富士見”を堪能。ロマンスカーといえば、空飛ぶ異次元列車として登場した「ウルトラQ」の最終回「あけてくれ!」が印象深い。初期のウルトラシリーズには小田急沿線がよく映った覚えがあるが、これは円谷プロが世田谷の砧にあったせいだろうか。
まずは東海道線の熱海から伊東線で一駅先の来宮へ。天然記念物の大楠のある来宮神社を訪れる。芸能の神様としても知られるここは、池松壮亮、橋本愛共演の青春映画『大人ドロップ』(14)に登場した。
一端、来宮駅まで戻り、今度は海を背に坂道を登り熱海梅園へ。園内は八分咲きの梅のいい香りが漂う。ここに作曲家、中山晋平の別荘が移築され、記念館となっていた。忘れられた大作曲家、中山については以前当ブログでもふれたことがある。
「東京音頭」の中山晋平と黒澤明の『生きる』はこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/240c52b087410c9315520fa3f587f947
さて、熱海が出てくる映画といえば、老夫婦が訪れる小津安二郎の『東京物語』(53)、両雄が熱海城を壊し、もつれ合いながら海に落下する『キングコング対ゴジラ』(62)、子供を捜して怪獣が熱海に上陸する『大巨獣ガッパ』(67)、つかこうへい原作の『熱海殺人事件』(86)、三國連太郎が戦友会で訪れる山田洋次の『息子』(91)…、最近では草なぎ剛主演の『任侠ヘルパー』(12)がある。
ところで、妻が、確か相手役が上原謙で、ヒロインが熱海駅の待合室で一夜を明かす映画をテレビで見たが、タイトルも女優の名前も分からないという。心当たりがなかったので調べてみると、木村恵吾監督の新東宝映画『惜春』(52)で、ヒロインを演じたのは山根寿子だった。さすがにこれは見ていなかった。(続く)