人生の最後をどう迎えるべきか…
妻と共に老人ホームに入所した元五輪マラソンの金メダリスト、パウル。ホームでの暮らしに不満を持った彼は、ベルリン・マラソンへの出場を目指してトレーニングを始めるが…。
パウルを演じたディーター・ハラーフォルデンについては全く知らなかったが、ドイツを代表する大ベテランの喜劇俳優とのこと。彼の頑張りとそれを支える妻役のタチア・ザイプトの控えめな演技という対象の妙が印象に残る。
本作は、ホームの老人たちの群像劇として見てもなかなか面白い。パウルに感化され、生気を取り戻していく彼らの姿は『コクーン』(85)、善を成そうとしながら悪になってしまう管理側の姿は『カッコーの巣の上で』(75)をほうふつとさせる。人生の最後をどう迎えるべきかについて考えさせられるところもある。
『人生はマラソンだ!』などマラソンを扱った映画については こちら↓
http://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/71bc835a7c3e6b3ef0d98d1f38d0dd7a