『グランメゾン・パリ』(2024.12.25.東宝試写室)
尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はフランス料理の本場パリに新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン三つ星獲得を目指して奮闘していた
だが、満足のいく食材を手に入れることが難しく、結果を出せない日々が続いていた。そんなある日、ガラディナーでの失態が原因で、尾花はかつての師に「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、店を辞めフランスから出ていく」という約束をさせられる。
テレビドラマ「グランメゾン東京」(19)の続編となる映画版。監督はテレビドラマ「アンナチュラル」の塚原あゆ子。
そもそも三つ星はもとより、料理や食にあまり興味のない人間にとってこの題材はあまりピンと来ないのだが、ちらちらと見ていたテレビドラマ版の時からキムタク演じる尾花夏樹のキャラクターがどうにも好きになれなかった。特にこの映画版では尾花の独り善がりに拍車がかかり、ひたすらかっこをつけるキムタクの姿も加わって見ていて嫌な気持にさせられる。
だから、尾花のために尽くす倫子や京野(沢村一樹)が哀れに見えてくるところがあったし、これで人が付いてくるのかという疑問が湧いた。それ故、チームワークが発揮される後半の料理作りや最後の戴冠にもカタルシスは感じられなかった。
同じように見ていて嫌な気分になった『二ツ星の料理人』(15)という映画のことを思い出した。
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