「港町純情シネマ」(80)(1980.5.28.)
市川森一脚本の何とも楽しみなドラマが始まった。毎回ドラマの中に、照れも恥じらいもなく堂々と映画のパロディがあふれる(『地獄の黙示録』『トム・ホーン』『影武者』『復活の日』…)。
出演者は、主人公・猿田禄郎役の西田敏行、父親役の室田日出男、妹役の森下愛子の珍妙な親子、木の実ナナのホステス、岸部一徳のキャバレーの店長兼痴漢、柴俊夫のやくざ、伊藤蘭のモギリ嬢、北林谷栄のいつものおばあちゃん、原保美の映画狂のセールスマン…。
皆適役であり、妙演を披露する。これからどんなパロディが飛び出すのか、楽しみで仕方がない。
【後記】室田日出男が今度は大麻で捕まった。前の「祭りばやしが聞こえる」や「黄金の日日」のように、このドラマからも消されてしまうのだろう。何とも残念だ。
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