『クワイエット・プレイス:DAY 1』(2024.6.24.TOHOシネマズ新宿.完成披露試写会)
東和ピクチャーズからの招待
猫のフロドとニューヨークで暮らすサミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、不治の病に侵され、ホスピスにいた。そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、周囲は一瞬にして阿鼻叫喚と化す。
そして、隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。何の前触れもなく日常は破壊され、瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサミラは、同じように逃げてきたエリック(ジョセフ・クイン)とともにニューヨークからの脱出を図るが…。
音に反応して人間を襲う“何か”によって人類滅亡の危機にひんした世界で、沈黙を守って生き延びる一家の姿を描いた人気サバイバルホラー「クワイエット・プレイス」シリーズの第3作。
田舎の町を舞台にした前2作から、舞台を大都会のニューヨークに移し、これまで語られてこなかった“何か”が地球に襲来した最初の日を描く。
前2作で監督や脚本を担当したジョン・クラシンスキーは、本作では製作と脚本を担当。代わりに新鋭監督マイケル・サルノスキがメガホンを取った。前作の謎の生存者(ジャイモン・フンスー)も登場する。
音を出したら殺されるという極限状態の中、病と猫を抱えた主人公のサミラがサバイバルを繰り広げるという設定。最初のうちはサミラや猫の行動にイライラさせられるところもあるが、それが後半の変化に生きてくる。また、病で死を間近にしたサミラが必死に“何か”から逃げるところに、生への執着や人間の悲しさを感じさせる。
騒音の街ニューヨークが廃墟となり無音になるギャップ、臆病なエリック、静かにできない猫の存在といったアイデアが面白い。“何か”が水が苦手というところは、ちょっと笑えるが。
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