階段を駆け下り、息を切らして、駐輪所に辿り着くと、僕は肩に掛けたリュックからバイト用のツナギを無造作に取り出して、彼女に差し出した。
「これを着て。」
すると、彼女はうろたえながら、
「ええっ。此処で着替えるの!!」
と、拒否反応を起こした。
「そんなわけないじゃん! その上から着て! 」
少し焦っていたから、少し強い口調で言い放ってしまったが、それがよかったのか、強気だった彼女が、急にしおらしくなって、「えっ・・・。スカートの上から履くの? 」
と、しょぼんとしながらつなぎを観た。クールなイメージからは想像できないくらいの愚図愚図ぶりを見て嬉しくなったけれど、事態は急を要している。
「いいから早く! 」
「わかったわよ。 」
彼女がぎごちなさそうに、ツナギを着ている間に、僕は駐輪場の隅に放置された埃まみれのバイクに駆け寄って、バイクと共に残されたヘルメットを拝借した。
被ってみると、埃っぽい。けど、贅沢は言ってられない。シールドを上げ、振り返ると、彼女はまだスカートをたくし上げてツナギに足を通しているところだった。
細い脚から見える下着。彼女と目が合う。すると、すかさず、
「あっ。今見たでしょ!下着見たでしょ! 」
と、叫んだ。
「見てない!見てない! ほら早く! 」
うやむやにするわけではないが、なんとなくごまかしてしまった。
「これを着て。」
すると、彼女はうろたえながら、
「ええっ。此処で着替えるの!!」
と、拒否反応を起こした。
「そんなわけないじゃん! その上から着て! 」
少し焦っていたから、少し強い口調で言い放ってしまったが、それがよかったのか、強気だった彼女が、急にしおらしくなって、「えっ・・・。スカートの上から履くの? 」
と、しょぼんとしながらつなぎを観た。クールなイメージからは想像できないくらいの愚図愚図ぶりを見て嬉しくなったけれど、事態は急を要している。
「いいから早く! 」
「わかったわよ。 」
彼女がぎごちなさそうに、ツナギを着ている間に、僕は駐輪場の隅に放置された埃まみれのバイクに駆け寄って、バイクと共に残されたヘルメットを拝借した。
被ってみると、埃っぽい。けど、贅沢は言ってられない。シールドを上げ、振り返ると、彼女はまだスカートをたくし上げてツナギに足を通しているところだった。
細い脚から見える下着。彼女と目が合う。すると、すかさず、
「あっ。今見たでしょ!下着見たでしょ! 」
と、叫んだ。
「見てない!見てない! ほら早く! 」
うやむやにするわけではないが、なんとなくごまかしてしまった。