僕の親友である友田と大井には、彼女がいて、公私ともに充実した学生生活を送っていた。俗にいう、リア充と呼ばれる人達である。
なぜ、そんな人たちと僕とが友達になれたのかは、今でも不思議だけれど、今改めて考えると、これも導きだったのかもしれない。
出会いは、学祭で、ゲーム同好会が主催するイベント、格ゲーの勝ち抜き戦だった。
その格ゲーがたまたま中学生の頃に夢中になったゲームで、しかも、バイトも休みという、なかなか出会えない条件がそろっていたから、暇つぶしくらいの感覚で参加を決めた。
でも、こういうイベントは猛者が集うものであるから、高校時代にはゲームに手を付けなかった僕が勝てるわけがない。でも、人との対戦にどこまで太刀打ちできるのかは、とても興味があったし、しかも、久しぶりのゲームだったから、夢中にならないわけがなく、攻めに攻めて、結果は、準優勝。
その時の対戦相手の中に、友田と大井がいたのであるが、腕に覚えのある二人が、ふらりと参加した、どこの学部の者かもわからないノーマークな僕に、倒されてしまった事が驚きだったらしい。
そのゲームイベント後に、友田から「お前、上手いな。俺の家で、もう一度対戦しないか」と声を掛けられたのであるが、
その時、なぜ僕だったのかと、ずいぶん時間が経ってから聴いてみたところ、僕のゲームスタイルに、仲良くやれそうな人なんじゃないかという印象を覚えたからだと知って、そういう感覚もあるのかと驚いた。
声を掛けられたときは本当に戸惑ったけれど、二人ともいい人であったから、次第にゲームを介して語り合えるようになり、今では何でも話せる友と呼べるような間柄になったと思う。
しかし、リア充の友達と一緒にいれば、リア充になれるかというと、そうでもない。
僕がリア充になれない理由は、自身の勇気のなさだった。
それは、今まで女性とつき合った事がなく、距離を縮め方も分からないし、つき合う前から振られた時の事を考えてしまうという、ネガティブ思考が先行してしまっていたからなんだけれど、それを見兼ねた二人の友は、意気地のない僕を察して、なんと、「合コン」の場を設けてくれた。でも、不甲斐ない僕は、女の子と上手く話しが出来ず、次につながらなったが、彼らは何一つ文句も言わず、「よし! 次いこう! 」と、励ましてくれた。
僕は、彼らの優しさと友情に心から感謝していた。
なぜ、そんな人たちと僕とが友達になれたのかは、今でも不思議だけれど、今改めて考えると、これも導きだったのかもしれない。
出会いは、学祭で、ゲーム同好会が主催するイベント、格ゲーの勝ち抜き戦だった。
その格ゲーがたまたま中学生の頃に夢中になったゲームで、しかも、バイトも休みという、なかなか出会えない条件がそろっていたから、暇つぶしくらいの感覚で参加を決めた。
でも、こういうイベントは猛者が集うものであるから、高校時代にはゲームに手を付けなかった僕が勝てるわけがない。でも、人との対戦にどこまで太刀打ちできるのかは、とても興味があったし、しかも、久しぶりのゲームだったから、夢中にならないわけがなく、攻めに攻めて、結果は、準優勝。
その時の対戦相手の中に、友田と大井がいたのであるが、腕に覚えのある二人が、ふらりと参加した、どこの学部の者かもわからないノーマークな僕に、倒されてしまった事が驚きだったらしい。
そのゲームイベント後に、友田から「お前、上手いな。俺の家で、もう一度対戦しないか」と声を掛けられたのであるが、
その時、なぜ僕だったのかと、ずいぶん時間が経ってから聴いてみたところ、僕のゲームスタイルに、仲良くやれそうな人なんじゃないかという印象を覚えたからだと知って、そういう感覚もあるのかと驚いた。
声を掛けられたときは本当に戸惑ったけれど、二人ともいい人であったから、次第にゲームを介して語り合えるようになり、今では何でも話せる友と呼べるような間柄になったと思う。
しかし、リア充の友達と一緒にいれば、リア充になれるかというと、そうでもない。
僕がリア充になれない理由は、自身の勇気のなさだった。
それは、今まで女性とつき合った事がなく、距離を縮め方も分からないし、つき合う前から振られた時の事を考えてしまうという、ネガティブ思考が先行してしまっていたからなんだけれど、それを見兼ねた二人の友は、意気地のない僕を察して、なんと、「合コン」の場を設けてくれた。でも、不甲斐ない僕は、女の子と上手く話しが出来ず、次につながらなったが、彼らは何一つ文句も言わず、「よし! 次いこう! 」と、励ましてくれた。
僕は、彼らの優しさと友情に心から感謝していた。