二人の間に沈黙が流れる。僕は缶コーヒーを飲みながら、何を話せばいいのか必死で考えていた。すると、彼女は唐突に「ここに座っていい?」と僕の左隣を指差した。突然の事に戸惑いながら「あっ、どうぞ。」と返事をすると、静かに椅子に座った。いつも遠くから見ている君がこんな間近にいる。そう思うだけでドキドキしたけれど、この後の展開を考えなければ、行き詰ってしまうと思って、なんとか言葉をひねり出した。
「えっとぉ。これは、どういう事なんでしょう。」
「どういう事? ただ座っているだけよ。」
「確かにそうなんだけど・・・。」
戸惑いつづける僕に彼女はさらに追い打ちをかけ、
「君って、私の事ずっと前から見てたよね。気付いてないと思ってた? 」
「えっと・・・。」
再び言葉に詰まる。悟られまいと注意を払っていたつもりだったけれど、すでに感づかれていた。どうしようもなくなった僕は、友田の言葉を思い出し、素直になろうと決めた。
「・・・どれくらい前から気付いてたの?」
「目が合った事あったでしょ。あれからよ。」
驚きの連続である。自体は予想をはるかに超えてくる。もしかしてこれも預言なのかもしれないと思った僕は遠まわしに聞いてみる事にした。
「ひょっとして、僕が今日此処へ来る事も知っていた?」
すると、彼女はクスクス笑い、「さすがにそんな能力はないわ。もし、その能力があったなら、最大限に使って要領よく生きてるわ。」
と、言った。それは、友田の情報通りだった。そう思った僕は、ちょっと調子に乗って、
「じゃあ君が預言者と呼ばれるゆえんは?」
と、聞くと、やはりというか、預言者と言う言葉に鋭敏に反応した彼女は、僕を睨んで、「あなた。私が預言者と呼ばれる事に興味があるの?」と、静かに拒絶した。
「えっとぉ。これは、どういう事なんでしょう。」
「どういう事? ただ座っているだけよ。」
「確かにそうなんだけど・・・。」
戸惑いつづける僕に彼女はさらに追い打ちをかけ、
「君って、私の事ずっと前から見てたよね。気付いてないと思ってた? 」
「えっと・・・。」
再び言葉に詰まる。悟られまいと注意を払っていたつもりだったけれど、すでに感づかれていた。どうしようもなくなった僕は、友田の言葉を思い出し、素直になろうと決めた。
「・・・どれくらい前から気付いてたの?」
「目が合った事あったでしょ。あれからよ。」
驚きの連続である。自体は予想をはるかに超えてくる。もしかしてこれも預言なのかもしれないと思った僕は遠まわしに聞いてみる事にした。
「ひょっとして、僕が今日此処へ来る事も知っていた?」
すると、彼女はクスクス笑い、「さすがにそんな能力はないわ。もし、その能力があったなら、最大限に使って要領よく生きてるわ。」
と、言った。それは、友田の情報通りだった。そう思った僕は、ちょっと調子に乗って、
「じゃあ君が預言者と呼ばれるゆえんは?」
と、聞くと、やはりというか、預言者と言う言葉に鋭敏に反応した彼女は、僕を睨んで、「あなた。私が預言者と呼ばれる事に興味があるの?」と、静かに拒絶した。