そんな表情もするんだぁと思って、おもわずにやけてしまいそうになったが、そこはぐっとこらえて、ちょっとすまして答えてみた。
「うん。僕が上京してきて、最初にできた友達だからね。でも、もうすでに君と会っているなんて想ってもみないだろうなぁ。」
「そうね。だったら、預言者は僕の目の前にいて、ほんとうだよって、言っていると、返信してあげたらいい。」
「そうだね。嘘をついて安心させても、誰の為にもならないしね。じゃあ、そうするね。」
微笑む彼女にドキドキしながら、これから始まるであろう終わりの日に、人生で最高の時間を過ごしているなんて、なんて日だっ!、って思いながら、彼女の言った通りにメールを送ると、驚くほど速く返信があり「ウソだろ。ウソに決まっている。いや、そもそも預言者といる事の方が疑わしい。真実なら写メを送れ。」との文面に、おもわず爆笑した。
「どうしたの ?」
「いやね、君と一緒にいる事が信じられないだって。だから証拠の写メを送れだって。」
「じゃあ、ペアで撮っておくってあげようよ。」
「ええっ。」
「ちょっと貸してみて。」
ためらいのない彼女に戸惑いながら、携帯を渡すと、慣れた手つきでカメラモードに切り替え、腕を精いっぱい伸ばすと、僕の顔に顔を近づけた。彼女の髪からすごくいい匂いがして頭がくらくらした。
「表情が硬い! ほら笑って。はい。」
シャッターを切ると画像をすかさず保存し、「これを送ってあげなよ。」といって携帯を返してくれた。
そこには爽やかに微笑んでいる彼女と、ゆるみきった顔をしている僕が写っていた。早速メールに添付し送信すると、
「ねぇ。あれって、君にも見えてるかな? 」
そう言う彼女の指差す方向を観ると、オレンジ色に発光した小さな球体の束が、空に漂いながら、都心部へゆっくりと渡っていっていた。
「うん。僕が上京してきて、最初にできた友達だからね。でも、もうすでに君と会っているなんて想ってもみないだろうなぁ。」
「そうね。だったら、預言者は僕の目の前にいて、ほんとうだよって、言っていると、返信してあげたらいい。」
「そうだね。嘘をついて安心させても、誰の為にもならないしね。じゃあ、そうするね。」
微笑む彼女にドキドキしながら、これから始まるであろう終わりの日に、人生で最高の時間を過ごしているなんて、なんて日だっ!、って思いながら、彼女の言った通りにメールを送ると、驚くほど速く返信があり「ウソだろ。ウソに決まっている。いや、そもそも預言者といる事の方が疑わしい。真実なら写メを送れ。」との文面に、おもわず爆笑した。
「どうしたの ?」
「いやね、君と一緒にいる事が信じられないだって。だから証拠の写メを送れだって。」
「じゃあ、ペアで撮っておくってあげようよ。」
「ええっ。」
「ちょっと貸してみて。」
ためらいのない彼女に戸惑いながら、携帯を渡すと、慣れた手つきでカメラモードに切り替え、腕を精いっぱい伸ばすと、僕の顔に顔を近づけた。彼女の髪からすごくいい匂いがして頭がくらくらした。
「表情が硬い! ほら笑って。はい。」
シャッターを切ると画像をすかさず保存し、「これを送ってあげなよ。」といって携帯を返してくれた。
そこには爽やかに微笑んでいる彼女と、ゆるみきった顔をしている僕が写っていた。早速メールに添付し送信すると、
「ねぇ。あれって、君にも見えてるかな? 」
そう言う彼女の指差す方向を観ると、オレンジ色に発光した小さな球体の束が、空に漂いながら、都心部へゆっくりと渡っていっていた。