京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

9 フランス モンサンミッシェル

2008-07-03 08:10:03 | 海外旅行2004 6月 イタリア・フランス

     旅の始まりはこちらから  1 イタリア ローマ

     旅のスケジュールは     こちら

1ローマ・コロッセオ・フォロロマーノ・トレビの泉 
2 バチカン市国・サン・ピエトロ大聖堂     
3シエナ・カンポ広場 4ピサの斜塔 
5 フィレンツェ 6ベネティア
7ベネツィアゴンドラ 8ミラノ 
9 フランスモンサンミッシェル 10メトロ・エッフェル塔
11パリ市内観光 12ベルサイユ宮殿~帰国


2004年 7月4日(日)

飛行機の窓から見えたパリの街。。。
うわ~、パリだ~と、感動~。
その後間もなく、シャルルドゴール空港へ着陸しました。

夜の7時過ぎ、でも、外は明るく、まだ4時か5時くらいの感じです。

迎えのバスは、やはり45人乗りのバスで、
お客さんは、やっぱり4人だけでした。

普段なら3~40分もあれば、充分に着くというパリ市内なのに
今日は、夏休み為の大移動が始まっているとかで、大渋滞。
パリ市内のレストランに着いたのは、なんと9時過ぎでした。

それでも、パリの初日を祝って、ちょっと豪華にシャンパンで乾杯。



スープ、サラダ、パン、メイン、デザートの本場のフランス料理。
さすがにおいしかった~。。のですが、
何を食べたのかは記憶にも、メモにもなく。。あぁ、もったいない。。

そして、パリのホテルに到着です。
明日は、このツアーを外れて、個人でモンサンミッシェルの
オプショナルに参加します。


その明日。。。旅行もあと丸2日残すのみとなった私達が
色々なトラブルに遭遇することになってしまうのです。

が、この地点では、明日のトラブルのことなど知る由もなく。。





7月5日(月)

モンサンミッシェル。。今では、大人気の世界遺産ですが、
4年前は、人気の走りの頃で、モンサンミッシェルがついている
ツアーもそんなに多くはありませんでした。

なんとかしてモンサンミッシェルに行きたかった私たちは
今日、本来付いている、パリ市内観光をキャンセルして、
モンサンミッシェルのオプショナルに申しこんでいました。

6日なら、丸一日フリーだったのですが、
6日はモンサンミッシェルのオプショナルツアー自体が、
なかった為、そうせざるを得なかったのです。

それでも、憧れのモンサンミッシェルに行く事ができて、
心はうきうきです~。


モンサンミッシェルトイレ事件

モンサンミッシェル行きのバスは45人乗りのバスで、満員状態。
出発は7時30分の予定。
バスでの往復8時間、滞在時間約3時間の、ほぼ半日の観光です。

ここで、一つ忘れられない苦しい思い出ができてしまいました。

出発前にトイレに並んでいた私を、主人が呼びにきたのです。

「お~い、もうバスが出るってよ~。」

びっくりして、バスに戻った私だったのですが、
その後一人足りないとかで15分もバスの中で待たされ。。

これやったら、充分にトイレに行けたやん。。

その間、なんどか行こうかな。。とは思ったのですが、
私が行っている間に、その人が戻ってこられたら
今度は私が、皆に迷惑かけることになるしなぁ。。とぐずぐず思案、

主人も、行ってきたら。。と言ってくれる様子もないし。。
と、私は、結局我慢してしまったのです。

そしてこれが、とんでもない苦しい時間を招く事になってしまいます。



バスは、ノルマンディーの自然豊かな穀倉地帯を
軽快に走り続けますが、私はトイレの事ばっかりが気になって。。

ノルマンディーののどかな風景どころではありません。

気にすれば、気にするほど、だんだん苦しくなってきて、
冷や汗まででる始末。。

トイレまで呼びに来んでもええのに。。という、
私の恨めしそうな視線を感じた主人も、

横で、どうしよう、どうしよう。。と焦っているようですが
こればかりは、どうしようもなく。。

私の苦しさは増すばかり。。
出発してから2時間、
初めの1時間はまだなんとか我慢できたものの、
後の1時間は、地獄の苦しみを味わった私。

あと、10分でトイレ休憩ですという言葉を聞いた私は、
事情を説明して、一番前の添乗員さんの横の席に座らせてもらい、
バスが着くや否や、トイレに一番乗りさせてもらいました。

今思い出しても、モンサンミッシェルよりも、トイレに着いた事の方が
嬉しかったなんて。。


こちらが、私を救ってくれた休憩所です。

その後、どうしたって。。。?
そりゃあ、主人に文句言いましたよ~。
だって、めちゃくちゃ苦しかったんだから。。

「トイレまで呼びにくることないやん。。
 それに、私が、行こうかどうしようか迷っている時、
 一言、行っておいで。もし、迷惑かかりそうやったら僕が謝っておくし。。
 くらい、言ってくれてもええのとちがう。。?


主人も、「ごめんごめん。。」と、平謝り。

まぁ、私も、さっさと自分で決断して、
行ってしまえばよかったのですけどね。
それができなかった自分も、なんか情けなくて。。


モンサンミッシェル

でも、モンサンミッシェルが、小さく見え出すと
わぁ~モンサンミッシェルや~と、気分は一掃。



文豪ビクトル・ユーゴーが海のピラミッドと称したという
神秘的なその姿が、だんだん迫ってきます。


でも、その前に、ランチタイムです。
モンサンミッシェル名物のオムレツ、
プレーンオムレツの上に、メレンゲがたっぷりかかっています。

あとは、ポテトと、デザートのりんごのタルト、
飲みものは地酒のりんご発砲酒、「シードル」でした。


オムレツはあっさりしたお味でしたが、りんごのタルトは
とってもおいしかったです。


そして、いよいよモンサンミッシェルへ。

フランスの北西部、ノルマンディー地方にある離島の要塞
カトリック巡礼の修道院としても有名なモンサンミッシェル。

モンサンミッシェルは、潮の満ち引きにより、陸続きになったり、
離島になったりしてきました。

かつて、巡礼者達は、引き潮で陸地が現れる時だけ道を進み、
モンサンミッシェルへ渡っていたといいます。

でも、潮の満干が激しく、急に満ちてきた海の中へ押し流される
巡礼者も多かったとか。。

いまでは、モンサンミッシェルへの道が整備され、
バスのままで行く事ができるようになりました。



島に入るには、王の門といわれる跳ね橋や大砲がある
大きな門をくぐります。

すると、修道院へ行き着くまでの坂道の両側には、
レストラン、宿屋、土産物屋などがずらっと。。

ここは、Grande Rue(グラン・リュ)と呼ばれる、
モンサンミッシェルのメインストリートなのです。





なんだか、おとぎの国へ来たみたい。。。

修道院までの道のりは、坂道と階段の連続、結構きついです。


モンサンミッシェル修道院

モンサンミッシェル修道院は、
英仏100年戦争の折は「要塞」に、
ナポレオン1世の時代には「牢獄」としても使われたといいます。

人々の色々な悲しみ、苦しみ、その歴史を見続けてきた
修道院、モンサンミッシェル。。。

こちらは、その西のテラスより臨んだ干潟です。



そして、これが、寺院の最上階にある空中庭園、
「ラ・メルヴェイユ」といわれる回廊と中庭です。

修道士たちの瞑想の場として使われていた庭園は、
よく手入れされていて、美しかったです。



食堂、貴賓室、騎士の間。。。
色々な部屋を廻りながら下へ降りてきました。




そして、フリータイムにお買い物を。
フリータイムといっても20分くらいしかないので、
大急ぎでお店を回ることに。。



オムレツで有名なプーラールおばさんのお店のクッキーも
お土産に買いました。



憧れのモンサンミッシェル。。

天空の城ラピュタや、ルパン3世のカストロ城の
モデルにもなったと言われるモンサンミッシェル。。

とっても素敵な街であり、修道院でした。

でも、いつかこの街のホテルに泊まって、もっともっとゆっくり
モンサンミッシェルを散策してみたい。。

そんな、思いを残して、バスはパリに向けて出発しました。

そして、第二の事件はパリのメトロで発生するのです。

10 フランス エッフェル塔へ続きます。)

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