京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

2018年 英国周遊の旅18 ストラッドフォード・シェークスピアの家

2019-10-25 00:33:00 | 海外旅行2018 5月 イギリスの旅

2018年 英国周遊の旅17 ストラッドフォード・ギャリック昼食
の続きです。

5月1日
ウィリアム・シェイクスピア

シェイクスピアと言えば、「ロミオとジュリエット」
「ヴェニスの商人」など、世界中のほぼ誰もが知っている
有名な作品を残した作家です。

四大悲劇と言われる「ハムレット」、「マクベス」
「オセロ」、「リア王」も、内容はともかく
その名前だけは聞いたことがありますよね。 

そのウィリアム・シェイクスピアは、
1564年に、このストラットフォード・アポン・エイボンに
生まれました。

 シェイクスピアの生家

シェイクスピアが生まれ育った家が、
ヘンリー・ストリート沿いに残っていて、

ストラットフォード・アポン・エイボンの
観光の目玉になっています。

ヘンリー通りから見たシェイクスピアの生家です。
この後ろに綺麗なお庭が広がっていますよ。

シェークスピアセンター

こちらは、シェークスピアセンター。

シェイクスピアの生家に行く為には、
まず、シェークスピアセンターに入らなければなりません。

 

 シェークスピアの生家への入口。
さて、では、中に入っていきましょうか。

 

センターには、シェイクスピア関連書物やアートが展示されていたり、

シェークスピアが書いた作品がアニメのパネルで紹介されています。

 シェイクスピアの生い立ち

シェイクスピアには自伝や日記がないので、その生涯については
分からない事が多いようですが、
少しだけシェイクスピアの生い立ちをお話しますと。。

シェイクスピアの父ジョン・シェイクスピアは革手袋職人で、
商売に成功し、町長の地位にまで就いた人物。
母のメアリー・アーデンも裕福な地主農家の出身で、
幼い頃のシェイクスピアは恵まれた環境の中に育ったようです。

8人兄弟の3番目で長男のシェイクスピアが生まれたのは1564年
シェイクスピアが13ぐらいから父の事業が傾き
シェイクスピアは学業を断念

父の仕事を手伝っていたと言われています。

シェイクスピアは18歳の時、大農家の娘アン・ハサウェイと結婚
その時アンは26歳で、すでに妊娠3ヵ月。
当時の社会では、考えられないスキャンダルだったようです。

彼の家系を綴った表。

1616年4月23日、52歳で世を去ったシェイクスピア。
出生日は、定かではないものの4月23日と言われていて、
生まれた日と死んだ日が同じ日だと言われています。

それで、ストラトフォード・アポン・エイヴォンでは
毎年4月23日には、シェイクスピアを讃える祝典が行われるのだそうですよ。

シェイクスピアの生家へ

さて、そろそろシェークスピアの生家へ向かいましょう。

広い庭園が目の前に現れてびっくり。

庭の奥に見えているのが、シェークスピアの生家、
先ほど見た家の裏手です。

 父親は皮手袋商人で町長を務めたこともある地元の名士という事でしたが
 なかなかの立派な家だったんですね。

400年以上たった今も、昔のままの状態で保存されている家。
シェイクスピアは、アンとの結婚後も数年間はこの家に住んでいたのだそうです。

お庭には、観光客がいっぱい。

家の前では、シェイクスピア時代の衣装を着たスタッフの方が、
演劇や歌や踊りのパフォーマンスをしてくれています。

この庭園には、シェイクスピアの作品に出てくる植物も
多く植えられているそうですよ。

 パフォーマンスも終わり、いざ、家の中へ。 

シェイクスピアの生家内部

室内の紹介の前に、添乗員さんが書いてくれた家の内部の図を
ご紹介します。 この図に従って進んでいきますよ~。

 

居間

まずは、居間。
1570年代裕福な商人でかつ町長であった父親の生活ぶりが
伺える居間です。

部屋に敷き詰められている石床は、
シェイクスピアが過ごしていた時代のままだそうで、
シェイクスピアが踏んでいた床だと思うと、
なんだか不思議な感覚です。

居間に、客人用のベッドがあるのは当時としては普通だったよう。

壁の柄とお揃いのベッドカバーをかけた豪華なベッド。
家の中で一番いいベッドなのだそうです。

このような客人用の豪華なベッドを持っているという事が
その家の裕福さを表すステータスだったのだそう。

どんな国のどんな時代にも、そういう事ってあるんですよね。。

食堂

食堂では、当時の食卓の様子を再現した展示や暖炉が。 

16世紀の腰掛や長椅子も展示されています。

手袋屋の仕事場

こちらは、元々はこの家の玄関のあった部屋で、父親の仕事部屋です。
彼は、羊、鹿、子ヤギの皮を使い、手袋や高級革製品を作り販売。
遠くはロンドンまで商用に行っていたそうです。

当時の衣装を着たスタッフの方が皮手袋の仕事の様子を
実演してくれていますよ。

2階 寝室

2階には寝室があります。
白黒デザインの派手なアンティーク調の壁。

ベッドの上には衣服が無造作に置かれています。



この衣類は女の子用の服で、
シェイクスピアも幼い頃は女の子用の服を着せられていたのだとか。。

というのは、中世の頃、男の子が女の子よりも早く亡くなってしまう事が多く、
死神に男の子を連れて行かれるのを恐れて、
死神の目を欺くために女の子の服を着せていたのだそうです。

寝室の奥には、シェークスピアの生家を訪問した
多くの著名な作家達のサインが残っています。

 

でも、聞くところによると昔はお金を払えば
誰でもサインを書けた時もあったのだとか。。

もちろん今ではそういうサービスはされていませんが。。

シェイクスピア誕生の間

こちらがシェイクスピア誕生の間。
天蓋付きのベッドですね。
部屋の織物や壁の布は、16世紀のオリジナルに似せたものだそう。 

 赤ちゃんベッドや洗い桶、赤ちゃん用のおくるみなどは、
シェイクスピア時代を忠実に再現してあるのだそうです。

 2階の窓

2階の窓から覗き込むと、私達が歩いてきた
ヘンリー・ストリートが見えています。
 

 

その後のシェイクスピアの人生

1582年アンと結婚してしばらくの間
この家に住んでいたシェイクスピア。

その後のシェイクスピアの人生を少し。。

1583年には長女スザンナが生まれ、
1585年には長男ハムネット次女ジュディス双子が生まれます。

1585年から1592年の7年間は、
シェイクスピアが何をしていたのか分からない時代で
歴史家には失われた時代と呼ばれているそうですが、

1592年からロンドンの演劇界に登場したシェイクスピアは
教育を受けた劇作家たちを抑えて名声を勝ち取り、
演劇界を牽引する人気劇作家となって、
エリザベス1世やジェームズ1世の寵愛を受けるようになります。

シェイクスピアはロンドンを生活の基盤にしながらも、
ストラッドフォード・アボン・エイボンの家族に会いに行く日々。
そんな中、1596年 双子の長男ハムネットがペストで死亡

1597年 33歳という若さでシェイクスピアは
ストラトフォードで2番目に大きな邸宅ニュー・プレイスを購入

その後1613年 故郷ストラトフォードへ戻る まで、
色々な素晴らしい作品を書き続けたシェクスピア。

1616年4月23日、52歳で逝去
ホーリー・トリニテイ教会に埋葬されました。

そんなシェイクスピアの人生をず~と、静かに見続けてきた
シェイクスピアの生家なんですね。

見学が終わって出て来たら、パフォーマンスの片づけを
しているスタッフの方がおられました。

 シェイクスピアのショットグラス

 シェイクピアの生家のショップで買ったショットグラスです。

 

本や小物も少し買いました。

さて、ここから先は、フリータイムですよ。

 2018年 英国周遊の旅19 ストラッドフォード・フリータイム①
へ続きます。

 

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忘れない様に残しておきたいと記録に綴っています。

また、これから行かれる方の参考に
少しでもなったらいいかなとも。。 

ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。 


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