草の花 1954 福永武彦著
人はみな 草のごとく
その光栄はみな草の花の如し
ペテロ前書 第一章24
草の花は、女子大生になって初めて夢中になって読んだ小説です。
もう40年以上経っていますが、熊坂敦子教授の現代文学の素晴らしい授業を思い返すだけでも、当時抱えていた色々な葛藤や悩み事、友人達の笑顔などがはっきりと浮かび上がって来ます。
若い時に読んで欲しい一冊です。
『遠くのこだま』 という随筆集も一緒に読むと、
美しい日本語で書かれた感動する文学とは何か
解り易い文章の書き方などの勉強になると思います。
内容よりも、一つ一つの言葉に感動した思い出があります。