整然と耕されている畑は私に心の安らぎを与えてくれます。
今日は私の好きな風景を見たくて農民市場への買い出しの帰りに少し寄り道をして貰いました。
安全な場所に車を停めようとして、ケビンが珍しいこんにゃくの花を見つけました!
「何アレ??」
「こんにゃくの花じゃない?」
両方ともケビンのセリフです。
私は唖然として、言葉が出て来ませんでした…
こんにゃくの花を見たのは、もう五十年以上前です。
子供の時に両親の野良仕事について行って、茶畑の隅で初めて出会った時の衝撃。
斑点の入っている恐ろしい色の茎と強烈な臭い。
何にも可愛らしくない形。
あの美味しいこんにゃくに、こんなに気持ち悪い花。
こんにゃくの花は約五年に一度咲くようです。
私の生家でも畑の隅で自家用のこんにゃくを栽培していました。
けれども私は、こんにゃく作りの手伝いはしましたが、花は二度と見ていませんでした。
こんにゃく芋をおろしがねで擦って、手作りこんにゃくを作る時に手がチクチクして、痛痒くてたまらなかった事。
高校生の時に母親に頼まれて下校時、こんにゃく作りの曹達を街の薬局で買った時に印鑑が必要で手続きが大変だった事などを懐かしく思い出しました。
茶畑の隅に咲いていたこんにゃくの花。
五十年以上前の驚きの体験を鮮明に呼び起こしてくれました。