お正月の御飾りに欠かせない木の一つに楪(ゆずりは)があります。
新芽が開いて来ると、古い葉は垂れ下がって、新芽に譲る形になります。
その姿が、父子相続に等しいので、子孫繁栄を願って、万葉集の頃から、縁起物として正月飾りに用いられています。
我が家の玄関前に、長男が二十歳になった頃鳥が交譲葉(ゆずりは)の種をプレゼントしてくれました。
昔から、『大きな木の下には小さな木しか育たない』と言われています。
周囲から、『小手毬の家』と呼ばれる程、見事な、自慢の小手毬の木のど真ん中でしたけれども、杠(ユズリハ)を大切に育てることにしました。
十年程で、こんなに大きな木になって、見事な葉と紅い茎を見せてくれます。
親子草(ゆずりは)は、世代交代の大切さを教えてくれました。
楪のおかげかどうか解りませんが、息子達三人結婚して独立しました!
私の大好きな小手毬は、ユズリハに『場所を譲り』、頭を切り詰められて、小さくなり、元気なく、弱々しく、まるで現在の私のように老いさらばえています?
紅白の万両 橙色の千両
南天 万年青
夢見るタンポポおばさん家は楪の木そのものです。