かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

館内散歩に出かけました。

2017-02-07 | 気ままなる日々の記録

「春はのみぞ風の冷たさ」は抒情歌「早春歌の一節ですが、丁度今の季節にピッタリである。

   夕食後すぐにベッドに寝ては体に悪いと思い「館内散歩」と称して車いすを漕いで3階に行って広い窓から夜景を見に出掛けた。眼下に国道41号線と21号線が見える。と云っても流れる車のライトと信号機の赤いランプによってそれとわかるだけである。

   ひっきりなしに走る大型トラック。終戦直後なら「逞しい復興の鎚音」とでも叫びたいところでしょうが、今ではとてもそんな気分になれず、「そんなに急ぐな、危ないじゃないか!」と叫びたくなる。

 それにしても、大型トラックで、大きな荷台の側面を赤や緑の電飾で飾り立てた車の多いこと。聴くところによると、これらは、運送会社のトラックではなく、個人所有のトラックで時に「トラック野郎」と呼ばれるトラックのようである。

大手運送会社の下請けとして、若干条件の悪い仕事も引き受け、長距離運転も頑張って生計をたてておられるということだ。

   3階の窓から流れるようなトラックのライトを見ていると、「どうか事故が起きないように!」と祈りたい気持ちになって、手を合わせてしまう。

 暫く見ていて急に寒くなり体を震わせて部屋へ戻った。(T)


昭和20年代のラジオ歌謡に嵌っています。

2017-02-07 | 気ままなる日々の記録

「アザミの歌」「桜貝の歌」「勿忘草をあなたへ」などなどです。賠償千恵子さんが歌っています。

 ユー・チュブから入りました。もう少し具体的に書きますと、

 インター・ネットで「「勿忘草をあなたへ」をユーチュウブで聴く」」として検索してたどり着き「お気に入り」登録をしておきました。

何度聞いても飽きません。老人の回顧趣味なのでしょうが、敗戦直後で何もない時代に一流の人たちに作詞。作曲を依頼し「ラジオ歌謡」と云うことで育ててくれたNHKの努力に感謝します。

 今の若い人たちが80歳になったとき、しみじみと聞き返せる思い出の曲が今あるのでしょうか?

 若かった自分を懐かしんでいるのではなく、曲そのものが内包する人生に対する情緒です。

 「恋を恋する青春」の情緒です。僕の拙い説明よりも実際に上記の歌などをお聞きいただいてその歌が呼び起こす感動を今の若い人々は共有できるだろうかと心配になってきます。

 日本語が持つ情感や情緒、それらを私たちたち世代は次の世代にキチンとバトンタッチしているでしょうか。

 敗戦直後物不足からアッパッパと呼ばれたワンピースがありました。女性の衣服から和服が消えてアッパッパばかりになってしまった、いや、アッパッパばかりにしてしまったのが私たちの世代ではないかと心配しています。ここはやはりNHKさんに頑張っていただくしかないと思います。商業主義に汚染された民放と視聴率競争などせず。堂々と「高尚」「上品」を追求して頂きたものです。NHKの公共性が議論されるとき殆ど政治的中立の視点で議論されますが、実は大衆文化の内容や伝統文化尊重などの視点も大切と思われます。国際交流が進む中ウッカリしているとあっという間に軽薄な流行の後追いに終始することになってしまいます。

 大きなテーマに踏み込んでしまって失礼しました。楽しみにしていた日曜日が雨で、少し欲求不満になっていた気配もありました。お許しください。(T)