2月20日春一番が吹いた。東海地方にである。
私は昼ごろ振り込みのため外出した。そのとき、強い風など一向にふいておらず、どうしてかと不思議に思っていたらその日の夕方6時52分の気象情報の時に説明があった。気温と風力が関係しているらしい。ある地点の気温と風力が一定以上になると、いうそうだ。今年は静岡県内で二つの条件が当てはまったとか。それで、納得できた。東海地方のうち遠い地方で風が吹いたがこちらは吹かなかったと云う訳。
気温の方は高い方がいいが日光浴の時風が吹いていると”いぶきおろし”といって、主人がとても嫌がる。当地方ではよくつかわれる言葉で真冬の肌に突き刺さるようなつめたいかぜをいう。私たちが住んでいる地方は伊吹山の東の方角に当たり丁度風の通り道にあたる。それで冬の時期は雪の伊吹山を越えた風が当地方に吹くことになるのだ。春一番が吹いたからと云って安心はできない。伊吹山にはまだまだ雪がたっぷりあるから。
春一番は立春から春分の日までに吹く強い風のことを言い吹かないときもあるらしい。また春一番が吹いた次の日は寒い日が多いと”日めくり72候”に書いてあった。と云うことは今日は寒いということになる。中庭の「蓮池」に出られるか少々気がかりである。
冬の季語「春どなり」と春の季語「春一番」はとても良い言葉だと思う。響きがいいし柔らかさも漂っている。そして、昔の人々が如何に春を待ちわびていたか、ひしひしと伝わる言葉でもある。
2月19日の気象情報の番組では24節気の「雨水」についての説明もあった。降っていた雪がいつの間にか雨に替わり、積もった雪や氷が、本格的に解け始める頃だそうだ。
この日予報士の人が近くの公園を散歩して、春を探したとか。
タンポポ、ハコベ、~エンドウの草花が写真に撮られ画面から少し早い春を頂いた感じがした。(E)