鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1423回】 営業マンの重要性

2014年11月23日 | 住宅コンサルタントとして
家を建てる、もしくは家を買うということは、
お客様の人生にとって非常に大きい決断ですし、
土地のこと、住宅ローンのこと、税金のことなど、あまりにも分からないことだらけです。

いろんな商品を購入する際、ネットを利用する人が増えていますが、
住宅はそういう訳にはなかなかいかない商品の一つです。
あまりに複雑すぎるからです。

更に世間知らずの役人がつくるさまざまな基準も見事にポイントを外していて、
例えば「長期優良住宅」で「次世代省エネ基準」をクリアしている家でも
冬、各部屋で暖房をつけなければ寒くて暮らせない家もあれば、
そんな基準をクリアしていなくとも、エアコン1台で家中暖かい家も存在します。

要するに、本当に良い家を手に入れるために最も重要なのは、
エンドユーザー様自身の「見る目」だったりする訳です。

残念ながら、これが現実。
世間知らずの役人がつくる制度って、見事にツボを外しているというか・・・。

だから、これから国が制度をつくっていく中古住宅のインスペクター制度も
ぶっちゃけ個人的にはうまくいかないと思っています。

で、お客様が家づくりで最終的に自分の責任で判断しなければならない上で、
やはり大切になってくるのが営業マン。

家づくりを進める上で、お客様が知らなくてはならない情報は莫大にありますが、
そのことを分かりやすく教えてくれる営業マンに巡り会えるかどうかが、
お客様の家づくりの成否に大きな影響を与えます。

ただ人間、嫌いな人の話は聴きたくないもの。
如何に有益な情報を教えるだけの知識や経験を持っている営業マンであっても、
「この人の話、何となく聴きたくない」と思ったら、お客様は心を閉ざします。

こういう当たり前のことを残念ながら、分かっていない住宅会社がまだまだ多いのが現実です。

某住宅FCを展開していて、一時的に一世を風靡したある会社の営業マンが
ビックリするくらいレベルが低かった、なんてこともあります。

よくこれで、自社のノウハウを全国に販売しようと思ったなぁ、とあきれてしまいましたが、
そんなレベルの会社でもFC展開できてしまうくらい、まだまだ業界のレベルが低いのですね。

嫌な営業マンの話は5分と聴いていられません。
逆に素晴らしい営業さんの話は1時間聴いていても全く飽きないのです。

お客様に知っていただかなくてはならない情報は莫大ですから、
少なくとも90分は飽きずに聴いてもらう必要性があります。

その時間、お客様を飽きさせず、楽しく情報を伝えられるような営業マン。
そんな営業マンが業界には欠かせないのです。

そういう意味で、本当に営業マンは重要だと思います。
皆さんの会社の営業マンは、お客様を飽きさせることなく
必要な情報を伝えられるだけの人間性を有していますか?
コメント
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