鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1406回】 どこまでモデルを研究し、再現できるか?

2014年11月06日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年、イタリアにハマり、毎年現地に行って、現地の料理を食べている中で
本当にイタリアンが好きになりました。

個人的に日本で外食する時、和食が中心になりますが、
たまにイタリアンも食べたくなります。

ただ、いつもクライアント様に連れて行っていただく2件のイタリアンレストラン以外、
美味しいと思えるお店に出会ったことがほぼありません。

先日も家内と一緒に入ったお店のパスタ、全くダメでした・・・。

東京の有名なイタリアンには行ったことが無い(東京で食事する際はほぼ和食なのです)ですが、
日本にある大抵のイタリアンのお店より、
絶対に自分がつくるパスタの方がおいしい自信があります(←断言)。

たとえばボンゴレビアンコに関して。

あさりの砂出しの下処理をしっかりとやっていない。
いいあさりを仕入れていない。
あさりの量をケチっている。
あさりに火が通り過ぎで、みずみずしくない。
ソースの乳化がしっかりとできていない。
パスタがソースの旨みを十分に吸っていない。

まあ、美味しくないレストランのボンゴレは、このいずれかに該当します。

逆に言えば、上記のポイがントクリアできれば、美味しいボンゴレビアンコになるのですが・・・。

料理に奇策は無く、とにかく基本の下ごしらえ、それから素材の活かし方、
更にはソースの乳化のやり方など、基本を忠実に正しくおこなえば、
最終的に結果につながるのです。

私自身、今の腕前になるまでに、とにかくイタリアでパスタを食べまくり、
目指すべき味のモデルをつくりました。
そしてソースの乳化具合やパスタやあさりの火の入れ方を記憶し、
それを自宅で再現するために仮設→実行→分析→改善を繰り返し、
今の腕前になりました。

ビジネスも全く同じ。

まずは素晴らしい住宅を建てていて、お客様に支持されている住宅会社を見つける。
自社のモデル企業をイメージした方が良いかと思います。

そしてその会社のデザインやディテールを徹底的に学び真似をする。
接客手法や営業ツールもとにかく真似る。
契約までの流れ、契約から着工の流れ、お引き渡しまでの流れ。
これらも徹底的に研究するのです。

モデル企業を見つけ、その企業を再現するのです。
オリジナルなやり方を追求するのはその先です。

モデル企業なく、単に「業績を上げなければ・・・」と焦っても、
そもそも地力が無ければ、今の難しい時代、成果につながりません。

時代に合った素晴らしい企業の真似をしていく中で地力もついていくのです。

モデル企業の再現。
皆さんの会社はできていますか?
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