鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2377回】 辞めていく社員さんがいた時の対応が、経営者の器

2017年07月03日 | 住宅コンサルタントとして
会社を良くしようと、ずっと頑張ってきた。
従業員さん、取引業者さん、お客様のことを考えて、一所懸命経営してきた。

自分として真剣に経営という仕事に取り組んできたにも関わらず、
社員さんが辞めていく時があります。

縁あって一緒に仕事をした仲間が去っていくのは、とても寂しいことです。

社員さんが辞める理由は、さまざまだと思いますが、
個人的には下記に挙げられるようなことが多いのではないか、と思っています。

ご本人の家庭環境(実家に戻らなくてはならなくなった、等)
ご本人の能力の問題(結果が出ず、つらい、等)
社員さんの人間性の問題(自分の言動が原因で、社内に居づらくなった、等)
社員さんが他にやりたいことができた(飲食店を経営したい、等)
会社や経営者の考えに、将来性を感じられない。
単純に経営者や上司が嫌い。

ただ、会社や経営者が好きで、仕事を通じてやりがいと成長を感じ、
会社、働く仲間、お客様のことが好きな社員さんは、そんな簡単に辞めないと思うのです。

だから経営者は、正しい考え方・価値観のもと、
仕事を通じて社員さんがやりがいと成長を感じられるようにし、
良いお客様が自社に来て下さるようにマーケティングを継続し、
社員さんの人間性が向上していくような機会を与えなくてはなりません。

そしてそれらに真剣に取り組んでも、
悲しいですが、社員さんが辞めていかれることもあるのです。


ただ、私が残念に思うのは、辞めていく社員さんがいた際に、
その社員さんを批判し、その社員さんの悪口を耳にするケースです。

これは本当にがっかりします。

逆に、社員さんが辞めていかれる時に、
自社に問題は無かっただろうか、と自責で考える経営者、
社員さんの退社に伴い、自社のいろんな点を見直し、改革される前向きな経営者、
その辞めていくスタッフさんの未来を応援される気持ちをお持ちの経営者を拝見すると、

「こういう社長の下で働けるスタッフさんは幸せだなぁ」

と感じてしまいます。

社員さんが去っていく際に、自責で考える。
辞めていく社員さんにも愛情を持っておられる。

そんな経営者は、器が大きいな、と感じます。
コメント
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