鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2401回】 実務の中で具体的なアドバイスを示す

2017年07月27日 | 住宅コンサルタントとして
自社の社員さんに仕事をしていく上での考え方、行動の基準を示す上で大切なこと。

それは上司が自ら業務をやって見せる中で教えたり、
実際にスタッフさんと実務を一緒に進める中で、模範を示したり、と
とにかく実務を一緒にやりながら、指導していくことだと
とてもお世話になっているクライアント様の社長に教えていただきました。

例えば、日々の仕事をしていく上で、ミスが多いスタッフさんがいたとします。

「発注する前に、チェックをしっかりとしよう!」
「お客様に資料を出す前に、もう一度、チェックしよう!」

と、注意すべき点をどれだけ朝礼で唱和をしたり、研修で教えたとしても、
実際に業務をする際、どこでどうすれば良いのか、スタッフさんは分かっていないことが多いのです。

だから発注をする前に、

「ちょっと発注書、持ってきてもらえない?
一緒にチェックしよう!
色は、間違ってないかな?
吊元は・・・」

というように、実際にの実務の中で、チェックとはどのようにするのかを示すのです。


例えば、仕事はできるけれども、他のスタッフに対して気配りができなかったり、
社内で毒を吐きまくっている人がいたとします。

「言葉遣いには気をつけましょう!」
「働く仲間に思いやりを持って接しましょう!」

とどれだけマナー研修をしようが、朝礼で言おうが、それはなかなか浸透しない。

それよりも、実際に仕事をしていく中で仕事ができる人が、エッジの効いたトークをした際に、

「ちょっと○○さん、いいかな?」
「いつもウチのスタッフさんに、仕事をしていく上で大切だって言っていることはなんだっけ?」
「今の言葉遣いは、そうなってるんだっけ?」
「どう表現したら、相手が気持ちよく聞けるようになるかな?」

というように、実務を通して、その場で具体的なアドバイスをし、
軌道修正をしていくことが重要だと思うのです。


思い返せば、自分自身が20代前半の頃、
先輩やお客様、大工さんたちは本当に実務に沿った中で
いろいろと教えていただきました。

建築業界のこと、当然ながら何も知らなかった訳ですが、
断熱のこと、収まりのこと、経営のことなど、いろんな方に実務を通して
具体的に教えていただいたな・・・。

北海道の人たちはみな、あたたかくてやさしくて、
時間がかかっても丁寧に教えて下さいました。

だから単なる資材メーカーの営業マンだったのに、
建築知識、施工方法など、習得できたんだと思います。

仕事に関しては、昔から本当にツイてます。
コメント
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