鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2393回】 結婚記念日

2017年07月19日 | 人として
個人的な話で恐縮ですが、本日は19回目の結婚記念日です。

もともと本日、コンサルティングを予定していたクライアント様のコンサルが
7月17日に変更となったため、私は本日オフなのですが、
家内は朝からパン教室だそうで、夕方まで帰ってこないとのこと。

一緒に住んで21年、結婚して19年ともなると、
記念日だからといって特別何かをするとかは無くなってきます。

ただ、今の自分があるのは、家内のサポートやアドバイスがあってのこと。

亡くなった家内の父親は一級建築士であり、プロダクトデザイナーでした。
休日には車であちこち行き、絵を描いたり、釣りをしたり、お庭の手入れをしたりと
芸術センスに溢れ、しかもアクティブでした。

はじめて家内の実家に行った時も、家や庭のセンスに衝撃を受けたことを覚えています。

そのDNAを受け継いだ家内は、服やインテリアへの感度が高く、
我が家の家具、雑貨、食器、絵、花などは私、何の決定権もありません。

全て家内の目にかなったものしか置いてはいけない、鉄のルールが存在するのです。

一方、私の父は長崎の農家の末っ子。
母は普通の大阪の庶民。

私の実家は、センスのかけらもなく、自宅の家具や器も一貫性も何もなかったため、
インテリアにもファッションにも興味がありませんでした。

そんな私でも、20年も家内と一緒に暮らしていると、
家具にも器にも花や絵にも好みが明確にでき、更にどんな空間に何が合うかも分かり、
それなりに見る目も出てきて、住宅のデザインに関しても具体的な提案ができるようになりました。

家内と一緒になってなかったら、今の仕事ってできていないよなぁ、と心から思います。

また先日、クライアント様の若き社長とお話をしていた時のこと。

とにかく仕事に加え、日創研の研修で今年は本当に忙しく、
ほとんど家にいない日々が続いているそうです。

「家庭、崩壊していませんか?
奥様やお子様のケアは大丈夫ですか?
でも本当にそれだけ家にいないで、やって下さっている奥様は素晴らしいですね!」

という話になったのですが、よくよく考えてみると、私も修業時代の2005年~2008年くらいまで、
全く家にいなかったですし、子どもを海にもプールにも連れて行っていない、
ということを思い出しました。

その間、我が家は父親不在で、
子どもをどこかに連れて行って思い出をつくるのも全部、家内に任せていました。

それでも文句ひとつ、言われたことがありません。

本当に仕事に打ち込める環境をつくってくれていたなぁ、と今になって思います。


ということで、こういう記念日に改めて家内に感謝し、
また1年後、良い結婚記念日を迎えられるように頑張っていきたいと思います。
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