自分が今、見えていることが全てだと思い、
自分が見えていない世界を見たり知ろうとしない。
こういうタイプの方は、視野が狭いですし、
基本的に成長しないです。
自分が見えている世界なんてほんの一部で、
世間にはもっと素晴らしくて優秀な人がたくさんいる。
そういう人に一歩でも近づきたい。
そう思える人が成長していく人です。
私は23歳で大学を卒業し、
就職した会社で北海道に赴任しました。
それまでずっと大阪・京都で生活してきて、
周囲の大半は関西人でした。
なので最初、北海道に住み始めた際、
基本的な考え方や視点が北海道の方と関西人で
あまりにもかけ離れていたことが衝撃だったことを覚えています。
学生時代に自分の周囲に居た人たちと比較すると、
北海道で出会った方たちは、
人間的には本当にあたたかくて親切な方が多く、
人としては大好きでした。
ただ当時、自分の周囲に居た北海道の方たちの大半が、
北海道が全てというか、北海道しか見えていない感じでした。
日本全体を見るとか、世界情勢に興味を持っている、
という方が周囲にはほぼいなくて、
凄く視野が狭い方が多いなぁと感じていました。
周囲の方たち、本当に優しくて素敵な方ばかりでしたが、
このまま居心地の良い北海道で暮らしていると
自分自身の成長が止まるのではないか、という危機感を感じ、
そこで自分の人生を真剣に考え、
関西に戻って転職するという決断に至ったのですね。
その決断から20年経過しましたが、
自分なりにはその決断が正しかったと思います。
で、住宅会社の営業さんや設計さんの中にも、
本当に視野が狭い方がそれなりに存在すると感じています。
自分の周囲しか見えていない。
世の中には素晴らしい住宅会社も、
素晴らしい営業マン、設計さんがいるのにも関わらず、
本当に狭い視野の中で向上心が無いというか、
バカボンのパパのセリフのように
「これでいいのだ」
と言わんばかりに成長や進化に拒否反応を示すのです。
今、自分たちがお客様に選ばれていないことを
会社の知名度や商品・価格のせいにする。
いやいや、あなたが他社の優秀な営業さんと比較して、
圧倒的に魅力が足りていないから選ばれないだけなのですね。
自分に見えているのは、ほんの一部分でしかなく、
上には上がいる、というような視点を持っておきたいものです。