先日、あるクライアント様にお伺いした際、
事務所の改装を考えている、というお話を聞きました。
実はこのクライアント様の事務所、
お付き合いが始まってからも一度改装されいて、
現時点で、とてもかっこよい事務所なんですね。
「何でまた改装を検討されているんですか?」
と私、質問をしたところ、
「雨の日に、お客様がお子様を抱きかかえて、
車から降りて事務所に入られるのが申し訳なくて・・・。
雨の日でも、お客様が濡れることなく、
安心して打合せに来ていただけるようにしたいんです」
と社長。
更に2階の打合せスペースに案内され、
椅子に座っていると、
「是非、こちらの椅子に座って下さい」
と別の椅子を勧められました。
その椅子は背もたれ部分の角度が微妙に変わり、
かつ座り心地が非常に良い椅子だったのですが、
その椅子を最近購入された、とのこと。
その理由を質問すると、
「妊婦さんが座って長時間、打合せをするのに、
腰に負担がなるだけかからない椅子をご用意したい」
と女性スタッフさんからの提案があり、
社長が即決でOKを出し、購入されたのだそう。
私、本当に思うのですが、
こういうおもてなし心が溢れる会社が、
良質なお客様に選ばれていくのです。
そしてどこも真似ができないコミュニティが出来上がっていく。
こんな気遣いやおもてなしが出来る会社が、
適当な施工や不誠実な対応をする訳がないんですね。
頭の良いお客様は、そういう部分をちゃんと見抜かれるのです。
一方、こういうおもてなしや気遣いに
何の価値も感じないお客様もいます。
そういう方は、A社とB社の見積を比較し、
どっちがお得かだけを見て判断するのですが、
自分が得をすることしか考えていないので、
こういう層の方の受注を積み重ねたところで
良質なコミュニティが出来上がっていかないのです。
商売は長い目で考えなくてはなりません。
10年後、20年後、どういうコミュニティをつくりたいのか?
そのためには、どういう部分を
自社は磨いていかなくてはならないのか?
おもてなし心溢れる住宅会社が最終的に勝つことを
クライアント様と一緒に証明していきたいと思っています。