この仕事をさせていただいて、本当にありがたいのは、
いろんな会社さんをいろんな視点で見させていただけることです。
才能も感性も無い人でも、
同じような形態のものを500、1000、2000とじっくりと見れば、
成功や失敗のポイントは何か、ということが分かるようになるものです。
いろんな会社でいろんな問題が日々、起こっていますが、
その起こっている要因で私が個人的に感じることがあります。
それは、組織に起こる問題の要因は、
その組織のトップや上司が原因であるということ。
例えば、パワハラが起こる組織は、
やはり起こした本人の上司やそのもっと上の上司が
日頃からキツイ言葉や激しい態度で
いろんな方に接していることが圧倒的ですし、
決定したことを実行しない部下がいる組織では、
その上司が口だけで行動が伴わないことが多いのです。
また不正を起こす人がいる場合、
その上司やもっと上の方がそもそも不正をしているケースが多いのです。
「あの人がこれくらいやっているから、
俺もこれくらいやっても良いのでは・・・」
と考えてしまうのが、人間なのです。
ですから企業のトップは、
常にいろんな社員さんにその言動を見られているという自覚が必要で
正しい行動、キレイな言動を心掛けなくてはならないのです。
私が尊敬するクライアント様の社長は、
「会社の財布と自分の財布を分けることが、
経営者としてまずやらなくてはならないことです」
と別のクライアント様の若い社長に教えて下さいました。
もし、組織内に何か問題が起こっているとしたら、
その要因はどこにあるのか、トップは考えた方が良いでしょう。
大抵、その原因の大元は自分にあったりするのです。
だから経営者は、常に人として成長を目指さなければならないのです。