鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4407回】 自分が扱っている商品やサービスを体感できているか?

2023年01月23日 | 住宅コンサルタントとして

住宅において、高性能住宅の良さ、快適さを

理解できている日本人は、

おそらく10%もいないと思います。

 

朝、起きたら部屋が寒いとか、

冬や夏、リビングとトイレの温度差が非常に大きいとか、

前日の夜に家族の誰かが入ったお風呂のお湯が

翌朝には冷たくなっているとか、

そういうのが当たり前だと思っている方が

やはり国民全体の90%以上を占めていると思います。

 

ところが、高性能住宅の場合、

真冬でもどの部屋の温度も18~22℃ですし、

トイレもリビングと温度差が無いし、

前日の夜、次男が入ったお風呂の浴槽の湯が、

翌朝、私が入る時にまだあたたかかったりするのです。

 

冬と夏の快適さは、もう本当に素晴らしいのです。

 

断熱性能が低い旅館とかで、

暖房をガンガンにかけて温度をキープしている部屋と

高性能住宅で暖房を柔らかくかけて、

部屋全体の温度差が無い部屋とでは、

快適さが全く違うのですが、

この差も体感した人しか分からないのですね。

 

性能が低い家と高性能の家の差ですが、

住宅会社で働く営業マンや設計・工事担当者でも

この差を理解できていない方が

実は結構居たりするのです。

 

自分たちが扱っている商品やサービスの

価値の本質を理解できていないのです。

 

これは、非常にまずいことだと個人的に思っています。

 

自分たちの商品・サービスをお客様に説明する際、

心の底から感情を込めて話せないからです。

 

感情が入っていない営業マンの場合、

商品カタログのテキストと同程度の価値しか

お客様は感じられないと思います。

 

そんな人から買ってくれるのであれば、

別にカタログ通販でも良いわけです。

 

自分たちが扱っている商品やサービスを自らも利用し、

その本質的価値を体感し、理解する。

 

ちなみに私、最初に働かせていただいたメーカー時代、

自分が扱っている商品を納入させていただいた後、

例えば大工さんや工務店さんの担当者さんに

とにかく使い勝手の良さや施工性について、

ヒヤリングしまくっていました。

 

更にもともと使っていたメーカーの商品との違いも

徹底的に教えていただき、

自分が扱っている商品に関して、

かなり感情移入して説明できるようにしていました。

 

自分が扱っている商品やサービスを体感したり、

ユーザーさんにヒヤリングしまくったりして、

その本質的価値を理解することはできているでしょうか?


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