昨日、お伺いしていたクライアント様で、
今年の4月入社の新入社員さん対象に、
新人研修をさせていただいておりました。
研修の依頼があった際、私のスタイルとしては、
こちらが一方的に何かを伝えるのではなく、
いろんなことをヒヤリングさせていただきながら、
参加される方が知りたいことに対して、
私自身が知っていることや思うことをお伝えする、
という形を取らせていただいております。
「将来、どうなりたいか?」
「この会社で、どういう成長を成し遂げたいか?」
というような、答えにくい質問を
新人さんにしていたのですが、
ここ数年の新卒入社の方たちに共通するのは、
皆、もの凄く堅実で、真面目であるということ。
私の社会人一年目と比べると、
本当に大人びているというか、
皆さん、現実的なのですね。
その理由は何なのかを
クライアント様の社長と話していたのですが、
結論として出たのは、2021年4月~2024年4月入社の方は、
生まれた時から景気が良い時代を知らず、
ずっとデフレの中で成長されてきた。
更に大学生の間にコロナが流行して、
大学時代や就活中にかなり大変な思いをされた。
私たちの世代は、高校生時代にバブルを経験し、
日本経済が世界一で、世間の空気がポジティブな時を
過ごすことができましたが、
今の30代以下の世代の方たちは、
物心ついた時からネガティブなニュースが流れていたのです。
そりゃ、現実的な思考になるよね、という結論に落ち着きました。
今の20代の方たち、何も悪くないのに、
今の50代、60代、70代のオッサンどものせいで、
ひょっとしたら日本という国に誇りを持てず、
将来に対して前向きに考えられていないのでは、
と考えると、本当に申し訳ないというか、
少しでも力になれないか、と思うのです。
1980年代後半のように、
それなりに仕事をしていれば成功する、
という簡単な時代ではないかもしれませんが、
今でも頑張る方向さえ間違えずに、
コツコツと努力を積み重ねれば、
仕事も人生もうまくいくのです。
しかもコロナの流行により、
大学生という貴重な時代に
人と十分に交流できなかった、という、
かなり大変な状況を過ごした世代でもあります。
多感な学生時代、いろいろと大変であった、
2021年4月~2024年4月の方たちを
本当に応援したいな、と思った1日でした。