車の運転で重要なのは、
目線をかなり前に定めること。
目先しか見えていないとハンドルがブレて、
まっすぐスムーズに進めません。
仕事もそれと同じで、
目線をしっかりと先に定めておけば、
ブレずに目の前の仕事に打ち込めるのです。
だから経営者は、常に会社の未来を考え、
「数年後、我が社はこうなる!」というビジョンを
社員さんに示さなくてはなりません。
そこを示さず、「今期〇棟、〇億円」と目先の数字だけを掲げても、
スタッフの皆さんの目はキラキラしないのです。
次に会社のビジョンを発表したとしても、
「なぜそこを目指すのか?」
という理由に納得・共感ができなくては、
これまた社員さんはシラケたりすることもあるでしょう。
いきなり「こういう事業をやる!」とか
「ここに出店する」とか言っても、
理由に納得できなくては、社員さんはついてこれないのです。
なので経営者は、ビジョンを示すだけでなく、
「なぜそこを目指すのか?」
という理由を社員さんが納得できるよう、
分かりやすく説明する必要があるのです。
社員さんが理解できるよう、また共感できるよう、
分かりやすく伝えるためには、
世の中の流れや市場の変化、
自社が置かれている現状、
異業種の動きなど、いろんな分野のことを
日頃から理解しておく必要があります。
トップが会社の外に出ていかなかったり、
トップが実務に追われているような場合だと、
外部環境の変化には疎くなってしまうので、
「なぜ我が社は個々を目指すのか?」
という理由を語れなくなってしまうのです。
結果、大半の社員が共感しないビジョンが
社内に掲げられることになるので、うまくいかない。
私自身、クライアント様にビジョンや戦略提案をする際、
「なぜそこを目指すのか?」
「なぜこういうやり方で進めていくのか?」
という理由をセットでお話するようにしています。
なので価値観が合うクライアント様は、
すなおに受け入れて下さるのだと思っています。
ビジョンを掲げる際は、必ず理由もセットでおこないたいですね。