鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4457回】 過去の悪い成功体験はとっとと忘れる

2023年03月14日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様の大半のクライアント様は、

2023年も業績が非常に良いのですが、

業績が芳しくない会社に共通するポイントは、

大きく分けて2パターンあります。

 

1点目は、会社内の雰囲気が良くないことです。

 

現場スタッフ同士の人間関係であったり、

部署間同士の関係であったり、

経営陣と現場スタッフの信頼関係が良くなく、

会社全体から良くない波動が出ている感じ。

 

2点目は、過去の成功体験が忘れられず、

時代が変わり、市場が変化したのにもかかわらず、

過去の勝ちパターンに固執し、

未だにその勝ちパターンに持ち込もうとしている、

ということ。

 

市場が変わるということは、

お客様が求めていることや価値を感じることが変わる、

ということ。

 

なのに、過去の成功パターンをゴリゴリ押し出している感じで、

それだとお客様はついてこないのですね。

 

これはビジネスでもお笑いの世界でもあることですが、

たまたま自分たちの扱っている商品や自分の持ちネタが、

時代にドンピシャで当たって、

実力以上に売れたりウケたりすることってありますよね?

 

お笑い芸人の世界だと、それで一気に露出が増え、

仕事が一気に増えるのですが、

実力が追い付いていないので、

自分の持ちネタが時代から外れていった瞬間に

一気に仕事が無くなるパターン。

 

それをお笑いの世界では、「一発屋芸人」と言いますが、

住宅業界でも、実力以上に売れてしまった商品の

成功体験を忘れられない経営者や営業マンがいるのです。

 

そこで本質を見抜けるビジネスパーソンは、

 

「自分たちの実力が足りなかった。

だからまずは地力を高めるために、

勉強したり、他社さんに学びに行かせてもらおう」

 

となるのですが、本質を見抜く感性が無い方は、

過去、当たったネタを何とか引っ張ろうとしたり、

次にヒットする一発芸を探したりする訳です。

 

ここで取るべき選択肢は、

自分たちの地力を高める、という一択なんですけどね。

 

過去の成功体験に、しがみついていないのか、

定期的にセルフチェックをしたいですね。


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