日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ひと粒の命

2025年03月24日 | エッセイサロン
2025年03月24日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 主食である米、品薄で異常に高くなっている。改めて米の重要性に思いを巡らせていたある日、短い文章に出合った。
 「お米の一粒々々は、それぞれはかけがえのない命を持っていて、その命が人の命に変わっている」
 食べ始めに「いただきます」と口にはする。だが、かけがえのない命を持った米などと思ったことは一度もない。
 いつも当たり前のように発する「いただきます」。これからは小さな命への感謝を込め、よく噛んで頂こう。
 それが小さな命を生かせる、頂く者の道だと思い。

 (今日の575) 稲みのり農夫の顔も黄金色
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急に温かく

2025年03月23日 | 自然 季節

 急に温かくなった気がする。天気予報での桜の開花予想が日ごとに熱を帯び、開花標準木のようすが映し出される。わが町も2、3日うちのには開花予想だが、標準木は錦帯橋袂にあるがいつだろう。公園の染井吉野のちらほらは紹介されているのだが。

 いろいろ事情があって花を見に出かける機会がなく、定点ではないが定期的に花をアップする知人のSNSなど、もっぱら投稿された各地の写真を眺めている。我が家の狭い庭にはミニ水仙が数十本咲きそろって賑わしている。また、相思花のリコリスの葉が秋の開花に備え球根へ養分を送るため茂っている。間もなく役目を終えて枯れて姿を隠す。

 玄関に素人写真を飾っている。間もなく桜開花ということもあり、何年か前に撮った錦帯橋畔の写真で、妻の選んだ桜を飾った。そんなに来客は無いが、ときどき写真に気づいてくれる人もあり、白い壁のアクセントにはなっている。

 ローカルTV2局が錦帯橋畔のホテル屋上にカメラを設置していて、サクラの季節にはライブ映像で錦帯橋とその周囲の桜を見せてくれる。居ながらにして名勝・錦帯橋の桜を楽しめる。ホテル先代のおかみさんが「桜の開花が早い遅いと話されますが、長い目で見ていると大きな違いはありませんよ」と話されたことを思い出す。この温かさ、さあどうなるでしょう。

 (今日の575) 散り際の潔ぎの良さが愛惜に
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錦川清流線2題

2025年03月22日 | 地域

 昨夜は午後10時頃から同11時30分頃までNHK-TV(総合)を続けて見た。こんな体験は初めてと思いう。最初の番組名は「運転席からの風景SP 絶景の桜 ローカル線を行く」。次は11時から「最後の卒業式 84年の歴史を閉じた岩国高校広瀬分校」で卒業生12人の姿。

 今回の風景放送は、九州の「松浦鉄道」、青森の「津軽鉄道」、四国の「JR土讃線」、京都の「嵐電」と「嵯峨野観光鉄道」、石川の「のと鉄道」、最後に我らが「錦川清流線」が登場した。先頭車両に取り付けたカメラ映像なので普通の乗車では見れない風景だった。語りが加賀美幸子さんだった。

 錦川清流線の始発駅は「錦町駅」、ここにある県立岩国高校広瀬分校が閉校になり3月1日に最後の卒業式が行われた。放送は卒業式までの1カ月間を収録した内容。ブロック紙でも閉校の1年間がレポートされ、卒業生はもとより、学校に地域、OB会などの諸活動が暖かく見守っていた。 沿線の応援も素晴らしかった。12人ということもあり全員が確かな将来について語った。

 12人のうち7人は清流線で通学した。清流線の桜の放送は、卒業式と合わせ新しい生活への節目の思い出になるだろう。錦町にはボランティアで10年くらいお付き合いがあった。それだけに映像に引き付けられるものがあった。見落とされた方は「NHKプラス」で見ることが出来ます。

 (今日の575) 夢乗せて桜トンネルくぐり抜け
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米を量った桝

2025年03月21日 | 回想

 物置の隅っこに珍しい物が残っていた。子どものころというか、昭和39年にガス炊飯器を常用し始めたころまで重宝に使っていたもので、ご飯を炊くときに炊く米の量を量っていた物で「ます」と言っていた。写真の大が1升、小が2合5勺の計量に使っていた。子どものころから見ており祖母の代からすると100年を超える代物と思う。

 桝を見て、母が留守の時は、言われた通りに米を量り釜に入れ、水洗いし仕掛けてかまどに掛けておく、という手伝いをしていたことを思い出す。ガスや電気炊飯器で炊くようになってからは、樹脂製の計量カップがついており桝を使うことはなくなった。それでも2回の引越しでも処分しなかったのは父も私も何か思いがあっただろう。

 1升桝内側の底に「財守 黒本尊」という印で押したような文字、それは黒塗りされたような感じもするが明瞭ではない。枡の外側にも文字らしき跡があるが読み取れない。ネットで見ると「黒本尊(くろほんぞん)」について、 「黒本尊の名は、永い年月の間の香煙で黒ずんでいること、また、人々の悪事災難を一身に受けとめて御躰が黒くなったことなどによります。 やはり家康公の命名といわれています」。私には理解できない。
 
 計量器として桝が使われることはほぼ消えたのではなかろうか。ただ、日本酒の世界では残っている。まずは桝酒、木の香りとともに飲む冷酒は美味い。また熱燗2合なども使う。「ます」という音から、「幸福が増す」「益々繁盛」「益々めでたい」といった縁起物としても活躍しています、と載っている。

 (今日の575) 日本酒にゃ合が似合いで味もある
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終の棲み処30年

2025年03月20日 | 生活・ニュース
      
(写真は我が家のオープンハウス時建築メーカー作成資料)
 
 終の棲み処を建てて今日で30年。それまでは父が建てた家に30年余住んだ。父は新築から1年半、50代半ばの現役で他界した。私も父の享年に近くになったころ、退職し高齢になってからの生活のしやすさを妻と話し、新築を決めた。ご近所はいい人ばかりで何の苦もないが老後を思い決めた。

 棟上げから間もなくして阪神淡路大震災。当地も震度4くらいの揺れに急ぎ建築現場に駆け付けたが異常はなくほっとした。完成し引越しを始めたとき「東京の地下鉄で爆発事故」というカーラジオからの緊急放送。しかし、それはサリン事件の始まりだった。震災にサリン、我が家の行く末にちょっと不安がよぎったことを覚えている。

 「家は3軒建てると満足する住み家が出来る」と何度か聞いている。30年経ってみて、3軒建てる話は、深い経験に基づくいい格言だ、住み始めて30年経ってそう感じる。建てる時は話を聞き、考えもし、新築物件の見学もした。ただ大きな制約は建築費との関係になる。あれもこれもという訳にいかないで手を打つ。少しの改装や手直しはしたが十分を言えば切りがない、今は満足している。

 今日までの30年間、欠かさずしていることがある。それは年1回の床へのワックスがけ、ワックスで床や廊下の艶をもどり明るく輝くとひととき新築に戻った感じがする。温かくなったら障子を張り替える予定にしている。

 (今日の575) 30年塀の汚れが示しおり
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エコひも君

2025年03月19日 | 地域

 家庭から出るゴミ、これの処理は各自治体で対応されているが、時には問題やトラブルが報じられ、大きなニュースになることも現実としてある。住居地の家庭ゴミは、収集日の午前6時から午前8時までの間に、地域指定の収集場所に指定のポリ袋で持ち出すようになっている。

 こんな収集は20年くらい前から続いており、各地域別の収集カレンダーが各家庭に配布されている。カレンダーにはゴミ毎の分別一覧もあり、悩むときはこの一覧で処理している。そんな分別の一つに資源品回収が月に1度ある。アルミ缶、段ボール、衣類、本、新聞、延長コードなどとにかく多種多様の品がある。ペット容器、食品トレー、牛乳パックはスーパーの回収ボックスに持ち込んでいる。

 新聞や本などは所定の紐で梱包して出す。この所定の紐は20年近く使っているがこれまで全く気づかずにいたことがあった。その紐は「古紙回収専用紙ひも」といい、それは回収した牛乳パックや新聞などから再生されていることが、紐を束ねた帯紙に刷ってあった。「みんなでまわそうリサイクルの輪 みんなで集めた牛乳パックがこんな形で緑をまもります」とある。そして「エコひも君」と名付けてある。

 新聞や牛乳パックの回収したすべてではなかろうが、回収ゴミに再利用されることのすばらしさを感じた。こんなゴミ、と思う時もあるが、塵ならぬゴミも積もれば再生され再利用に連なる。ゴミの分別の大切さを再認識した。

 (今日の575) 収集の出来ない理由が貼ってある
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年賀状

2025年03月18日 | 生活・ニュース
2025年03月18日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載
 
 桃の節句も過ぎた今、あらためて年賀状について記してみる。
 元日の年賀郵便物が大幅に減ったという。料金引き上げが響いたのだろう。うちでもこれまでで一番少なかった。そんな現実を目の当たりにし、山のように積まれた光景を思い出した。
 高校3年間、夏と冬の休みに錦帯橋近くの郵便局でアルバイトをした。主な仕事は1日2回、自転車でポストに投函された郵便物を集めることだった。年末になると年賀状が増え収集用かばんに入り切らなくなった。途中で局に戻り、かばんを空にして残りを集めた。うっすらと汗をかくぐらいの作業だった。
 局内では、集まった年賀状を分ける作業台が設けられ、局員が行き先別に仕分けていた。その素早い手さばきに感心した。別の作業台では各家庭ごとに年買状を分けていた。誤配がないよう一枚一枚を丁寧に確認していた。
 大半の作業は今、自動化されていることだろう。立ったまま黙々と手を動かす当時の仕事風景は、年賀状への局員の熱い思いがにじみ出ていたと思う。
 通信手段の乏しい時代に年賀状は安否確認に貢献したはずだ。「お年玉」などに一工夫があると利用者の数が復活するかもしれない。

  
 (今日の575) 賀状止め歳に合わせて増えていく
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折り句で詐欺防止訴え

2025年03月17日 | 社会 政治

 数年前に「折り句」という言葉遊びのあることを知った。折り句とは「まくら(頭文字)の文字に添って言葉を折り込む日本古来の言葉遊びの一種です」とあり、続けて「季節のものや固有名詞以外に誰もが持っている『名前』を使って、思いや『ありがとう』を伝える折り句を創作する現代折り句」とある。(日本折り句協会HPより)。

 さらに「心を伝える事を大切に想いを言葉に託し普段伝えられない気持ちやありがとうを折り句で表現します」とある。全国折り句コンテスト出品者は子どもから高齢者まで幅広く、その作品を読むと、いろいろな感謝や思いの姿が文字で表現され、読みながら我が姿勢を立て直すことがある。飾り気のない子どもの純な言葉は特に響いてくる。

 そんな折り句で警鐘をならす1句「うそつき」を見つけた。それは毎月発行される近所の「交番だより」の最新号(写真はその一部)。最近の特殊詐欺を防ぐ方法、詐欺に掛からない注意点など、内容はこれまでの繰り返しではあるが、新規の表現に拍手する。これまでの公報が要約され簡潔で分かりよくなっている。

  =うまい話を信用しない  =相談する 一人で決めない  
  =つられて返事をしない すぐに契約しない  =きっぱりと断る

 (今日の575) 登録の番号だけは受話器とる
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土産の高額商品券

2025年03月16日 | 社会 政治

 このところ首相の商品券が政治問題化している。衆議院議員初当選の15人と1人前1万5千円と報道される会食に鑑み、前日に総理秘書が商品券10万円分を「お土産」として議員へ届けたという。これが法に抵触するかしないかで問われているが、それも大事だが庶民感覚の欠如が事の初めで、政治家としての資質が問われる。週末の毎日新聞世論調査で内閣支持率23%とか。

 大方の声は政治改革が問われるこの時期に何たることか、と叱っている。この時期でなくてもよい事だとは思わない。土産だから1万円か2万円くらいならというコメンテーターがいた。年金暮らしは100円や200円をどう節約するか真剣になっていることを、コメンテーターは知らないだろう。彼らの常識はそうなのかもしれない。

 購読紙にこんな記事があった。江戸時代の仙台には日頃の懇意へのお礼として冬至に豆腐を贈る風習があった。ただ、日持ちしないものだ1度に届くと困る。そこで、すきな時に引き換えられる「御厄介豆腐切手」が広まった。これが商品券の起源という。善意の贈り物として生まれた商品券、政治への利用と思われる使い方は起源からは伺えない。

 配った商品券が議員へではなく家族などへという説明。商品券は有価証券の一つとされている。これは金券として家族でなくても使える。この時期、15人は受け取らず戻したと報道されている。首相より新人議員に軍配を上げたい。過去に何回か配ったと言われるから、政界で常態化しているのだろう。

 (今日の575) 商品券紙幣と同じに使えます
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JRのダイヤ改正

2025年03月15日 | 回想

 春恒例のJRのダイヤ改正は今日から実施される。今回の特徴は4月13日から開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出かけるに合わせた列車の増発や、山陽新幹線の臨時列車増設や在来線の有料座席サービスの拡大など、利便性と快適性の向上を図ったとされる。

 また近郊では3月24日にグランドオープンする新しい広島駅ビル(ミナモア)に合わせた増発や有料座席御サービスの設定など、広島近郊エリアへ出かけることが便利になる。また、土休日に広島~岩国間で快速「シティライナー」の増発もあり岩国からの利用が便利になる、などと公報されている。さて万博の入場者はどのくらいになるか、前評判がいまいちだがどうだろう。

 現役のころ、ダイヤ改正に合わせ新幹線は勿論のこと、関西以西のJR全線全列車のダイヤが、名刺を縦2枚合わせたサイズで新聞に折り込みで入っていた。それはそれは便利で、出張時には準備する資料のひとつにしていた。訪問先での予定時間が狂ったときなどには重宝していたことを思い出す。

 現役のころの東京出張。朝6時台に山陽新幹線新岩国駅発、 広島駅乗り換え、 東京駅着、 昼食、 午後から会議、 19時東京駅発新幹線 駅弁と缶ビール購入、 23時過ぎ広島駅着 山陽線普通列車乗り換え、 零時過ぎ岩国駅着、 タクシーで自宅。これが一番楽な出張パターンだった。

 (今日の575) 出張にゃ超勤手当つきません
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20年ぶりの登場

2025年03月14日 | 生活・ニュース

 園児だった孫娘が夏休みに帰省した時にさかのぼるから20年も昔の話。私が花や庭に水まきをしていると自分もやりたいと孫娘がいう。ホース散水は無理だし、家のジョロは大きくて手に負えないだろう、すぐに対応してくれるのはヒャッキン、車に乗せて出かける。

 シーズンでもありいろいろな種類のジョロが並んでいた。あれこれ探し始めた。子ども向けの赤や黄や桃などの色、形は何種類もあり選んでいたが、これ、と選んだのが写真のジョロ、白で標準形、これなら長く使えると思い購入。百均だがこれは倍の200円、貼ってあるラベルにはいろいろな説明がしてある。孫には分からないが、これなら安心と持ち帰る。何回か使っただろうが物置の飾りになっていた。

 長年使っていた冬場用の2㍑ほどの小さなジョロの耐候性が切れたのか、亀裂が出来ていたが、色褪せはひどく、ひび割れも次第に広がり、ついに寿命となりぱっくりと割れた。修理は無理で「ご苦労さん」とプラゴミとして処理する。それにしてもよく働いてくれた。

 その代役に20年ぶりくらいにお役を担うことになったのが孫の選んだジョロ、物は古いが物置で眠っていたので、まだまだ働けそうな代物、試してみたが今年の水が勢いよく流れ出るので当分は使える。孫はすっかり忘れているだろうが、いつかラインで活躍を教えてやろう。

 (今日の575) 200円今なら幾らするだろう
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新札とピン札

2025年03月13日 | 生活・ニュース

 千、5千、1万の紙幣が新しくなったのは昨年の7月3日、8カ月も前のことになった。振り込まれた年金から生活費を引き出すくらいの生活では新札は手に入る機会は非常に少ない。とはいってもATMが「お金を取り出してください」と促すとちょっと期待したが、発行からすぐには出会えなかった。

 「新札はいつ財布に入るか」と話しているとき「新札でなくてもピン札でもいい」という人がいた。新とピン、どう違うのだろ、比べて見た。「新」は発行されて未使用のままのお札、「ピン」は使用された可能性はあるものの、しわも折り目も無い状態のお札、未使用は手に入ることはない、新札と喜んだのはピン札だったのだ。

 洋食専門店のドアに掲示がある。大きな掲示ではないがそこには「当店は新札でなく旧札でお支払いをお願いします」とある。入店時に促しておけば精算時の混乱が少なくて済むことになる。店の配慮だろうが、最近はピン札が多くなり、お店もお客も困ることになるのでは、お店が新しい精算機を導入するまで大変だろう。

 支払い窓口に「当院は現金でお支払いください」と書いた小さな掲示が置いてある。「現金お断り」が増加する社会のなかで、昔ながらの現金支払いにはなにか温もりを感じる。若い人も財布を開いている。カード払いの世でもいくばくかの現金を持ち歩かないと困ることもありそうだ。

 (今日の575) 栄一に居場所譲って去る諭吉
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日本の祭り写真展

2025年03月12日 | 町かど

 退職され帰省された方が個展として始められた「日本の祭り写真展」が17回目になった。今も全国各地に撮影に出かけられている。話を聞いていると、祭りにまつわる歴史や特徴、地域の姿などをじっくり研究して出向きカメラを構えておられる感じがし、祭りの賑いの奥にあるものを感じる。

 今回は九州は「伊万里トンテントン祭り 佐賀県」と「八代妙見祭(妙見宮祭礼神幸行列)熊本県」の二つ。伊万里は200年以上に渡り行われる祭りで、神輿と団車が激しくぶっつかりあう勇壮さが特徴という。勇壮なだけに大きな事故があり、勇壮さを欠いた祭りとなったら観光客が激減、工夫を凝らして勇壮さを再現したところ客足が伸びたという。ぶっつかり合いの写真は迫力がある。

 八代の祭りは江戸時代から380年受け継がれたもので九州三大祭りの一つで、国指定重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産にもなっている。圧巻は飾馬の神馬が川の中を駆ける、それを老若男女がそれぞれに手綱をとり共に駆ける人馬一体の姿の10数枚は見ごたえがある。走り終えた神馬のほっとした表情の1枚には見入ってしまった。

 長崎くんち、唐津くんち、など九州の祭りではよく聞く「くんち」、くんちとは、九州北部における秋祭りの呼称と教えられた。秋祭りは収穫を感謝して奉納される祭り、先の祭り2つも10月と11月の行事だった。日本三大くんちは長崎,博多、唐津の三つをさすそうだ。くんち、いわれは幾つかあるようだが、それはまたの機会にしよう。

 (今日の575) 収穫の喜び神に奉る
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死者・行方不明2万2228人

2025年03月11日 | 生活・ニュース

 「今日は忘れたいが忘れてはいけない特別な日」。これは、あの未曾有の大災害から14年経った今日、震災に逢われた方のブログの書き出し。また、地震発生後から被災地に通い続ける東京在住の医師が「東京電力の事故なのに東京の人が原発事故を忘れたり知らなかったりしている」と語っていた。地震も原発事故も忘れてはいけない。数字は東日本地震による死者と行方不明者数。

 地震は自然災害ではあるが繰り返し発生する。科学は過去の大きな地震源を解明し、次の発生時期予測のために観測が進んでいる。今、太平洋岸の南海トラフ地震への対応が図られている。ここでは100年から150年間隔で大地震が発生しているとされる。前回発生から約80年が経っており心配されている。

 原発の安全神話が崩れたのは14年前のこと。原発は次第に停められ再生エネルギーへ方向転換されたが、現内閣で大きく方向転換、新設再稼働への道が開けた。14年前の事故対応が進まない中での原発中心へのエネルギー政策転換は何か理解に苦しむ。事故が起きればどれだけの危険と費用が起きるのか、福島で証明されている。

 電力の必要量がうなぎ上りに必要と予測されるのは、AIが世の中へ浸透するためという。米国ではAI企業が小型の原発を持つ話も報道されている。電力消費を抑制する方法はAI自らが答えを考えて欲しい。地震は自然災害、予測して被害を抑えて欲しいが、原発は人工物によるもの、この代替は無いのだろうか。

 (今日の575) 防潮堤高くし過ぎはいいですよ
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ゴミにする前は

2025年03月10日 | 地域

 最近市内に転入された人が「ゴミの分別がややこしい」、私から思えば愚痴に聞こえる話をされた。先住地のゴミ処理方法は分からないが、20年以上続いている今の方式、開始当初には市民の声に合わせ修正された内容もあり、特に違和感なくカレンダーにそって出している。

 もう一例。首都圏在住の人が実家の手伝いに帰省したおり、ゴミ分別の多さに呆れたと話す。こちらの言葉で言えば面倒臭いということだった。その人は居住地名を出して、当市の方法は無駄だという言い方だった。ゴミ分別や収集の方法についての意見や提案はときおり見かけるが、地域のごみ処理能力や街の美観などから地域の実情により異なるだろう。

 ゴミは塵と表し一口で言えば「物の役に立たず、ない方がよいもの」らしいが、そんな姿になる前は有用で役だっていたことを忘れては いけない。市内の分別は焼却ゴミ、金属や処理困難ゴミ、空になったビンや空き缶、プラスティック、段ボールや古紙などの資源品などに分別、所定の袋にいれ集積所へ出すことになっている。

 資源回収は月に1回ある。この日はアルミ缶、段ボール、雑誌、新聞などが多く、夏場になるとアルミ缶の多さに驚くが、多くの人が回収を心掛けている表れだと思う。使用済みペット類の容器はスーパーなどの回収ボックスに持ち込んでいる。これが面倒だという人はあるようだが、面倒面倒ではことは進まない。ルールに従って持ち出す、難しいことではないと思う。

 (今日の575)  使い終えポイと捨てづに有難う
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