明けましておめでとうございます。爽やかで静かな年明けにほっとし、感謝の気持ちで一杯です。昨夜は菩提寺での除夜会、親や祖父母に連れられた子どもさんも多く、いつもの本堂の様子と違い、若やいだ明るい年明けを迎えるように思えた。讃仏偈を読経、法話、鐘撞、最後は坊守さん手作りの熱い善哉で冷えた身体が温まった。
人の煩悩はひゃくやっつ(108)という。108は6×3×2×3という式から生まれた。それぞれの数値にはそれぞれのいわれがあると以前の法話であった。昨夜は鐘を撞く意味の法話。「九十八の惰眠+十の纏を合わせ108」の節を説かれた。惰眠は怠け活気のないこと、纏(てん)は煩悩の異称、簡単に表せば鐘の音がこの108を気づかせる、鐘を打ったから煩悩が消えることはない。
消えない煩悩をあれこれ悩んでも、108を抱えたまま今日この年まで来た。煩悩にも善と悪の区分けがあるようだから悪のそれには染まらないようにしよう、そんな意味のないようなことを思いながら床についたのは午前零時を回っていた。それでもいつものように5時には目覚めたが、すっきりしていた。
朝一番に先日顔を見せてくれた孫から声のライン年賀、何よりうれしい年明け1番目の嬉しい便りになる。家内は手作りお節の写真を送ったようで、これもラインの話題になる静かで穏やかな年明け、この穏やかさが続くことを願いながら年の初めが暮れる。
(今日の575) 9連休録画流しのテレビ局