ある小学校の大きな校内行事の前日、「明日は雨でしょう」という気象台の予報が出た。素人の経験観測でも予報は当たっていると観念していた。そんな重い気持ちを抱く中で、若い男の先生が「もしも、明日、雨が降っても、天に向かってブツブツいうな。雨の日は雨の生き方がある」と児童らに言い聞かせていた。思わずその言葉に耳を傾けた。実際は翌日、全く不思議なほどの快晴になってくれたのでした。これは元小学校教諭の方が書かれた文章の一部。
「雨の日は雨の生き方がある」、考えれば分かるようでもあるがその逆の思いも浮かぶ。与えられた状況をブツブツ言わないで素直に受け止めろ、そして、それを自分なりに活かせということだろうか。そうすればどんな雨でも恵みの雨になるかもしれない。
梅雨前線は北上を始めた。この地方の本格的な梅雨はこれから、報道される各地のゲリラ豪雨は「雨の日は・・・」の心境で受け入れるのは無理だろう。目の前の水流とその恐怖から愚痴は出る。でも、これで夏場の水不足は緩和されるかも、そう思えばちょっとは雨を受け入れたことにもなるかと勝手に思う。
東京で雹が積もった翌日の同好会で「雨という字のつく文字をいくつ知っているか」、この季節にふさわしい話題がでた。5つ7つ12と増えいく。20数個は書きだされたように思う。帰宅して復讐、何か方法はないかとマウスを握りながら思案していると、簡単な方法に気付いた。それは「パソコン IMEパッド 部首 8画 雨」をクリック。雨を含めて65字が瞬時に表示された。これも「雨の日は雨の日の過ごし方」かとひとり納得させる。明日から今年の後半、11月末の大行事が待っている。