
1週間にもわたって日本を覆いつくし、歴史に残る積雪の記録を作った強烈な寒気団は遠ざかりつつあるという予報に、雪には縁の薄い瀬戸内に住んでいても何かほっとする。と言っても市内北部の知人からは「やっと融けたと思ったらまた積り始めた」と真っ白な庭の写真が届いた。
寒いのは自然の寒気だけではない。先月の20日ころから人工的な寒さが電波や紙面で伝わり始めた。ある程度、何か異変が起きるだろうと思っていた現象ではあるが、矢継ぎ早に国のトップの発言とは思えない汚い言葉で発せられている。自国が大切なということはどの国の誰もが共通する思いだが、度が過ぎるとそれは争いに連なる。
ロシアのウクライナイ侵攻から3年、世界中から侵攻を止めることが求められたが届かなかった。ここにきて和平という言葉で仲裁がはじまった、ように見えるがどうも理解できないでいる。これまでの支援相当額を地下資源で返せ、侵攻の原因は侵攻された側にある、大統領は選挙で選ばれていない独裁者、侵攻した側がされた側の領土を治めることが出来るなどなど、素人には理解できないでいる。
先日のNHKニュースで、イギリスのシンクタンクが世界の軍事情勢の分析を発表した結果で、昨年の世界全体の防衛費は前の年より7.4%増えて2兆4600億ドル、日本円でおよそ380兆円と過去最高と報じた。米国がこの40%、次いで中国、ロシアと続き、3国で全体の約55%を占める。戦は貧困が根本にあると言われる。このいくらかでも貧困救済に当てられないのだろうか。
(今日の575) この発言どうなることかと憂い来る